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2014年4月21日

2014年04月27日Part0(予告編)「マイルドヤンキー限界論」

ustream_life20140427.jpg

今月のLifeは

「マイルドヤンキー限界論〜
  "ジモトでまったり"では生きられない時代に必要な力」


※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

4月27日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~)

出演予定:鈴木謙介、古市憲寿、速水健朗、西森路代、
海猫沢めろん、斎藤哲也、今村亮ほか

予告編の出演:速水健朗、鈴木謙介、西森路代、宮崎智之、長谷川裕P(黒幕)

ラジコではインターネットで放送同様、音楽も聴けます。

Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf


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charlieです。

「マイルドヤンキー」という言葉がメディアでは流行しているそうです。不良というよりは、上昇志向がなく、地域に密着して仲間との小さな範囲での消費にとどまる人たちということで、納得反発含めて受容されているというところでしょうか。

この言葉は、博報堂の原田曜平さんが『ヤンキー経済』の中で述べているもので、地方や若者のマーケットに詳しくない上の世代の企業の方にはインパクトのある話なのだと思います。ですが実はこうした傾向は、社会学ではこの10年位の研究トレンドになっているものです。昨年は阿部真大さんの『地方にこもる若者たち』という本も話題になりましたが、僕や速水さんも2008年ごろから似たような話をしてきましたし、その他にも専門的な研究がたくさんあります。

そしてそれらの研究の中でずっと問題になってきたのが、「彼らは主観的には幸福だと思っているが、彼らを取り巻く状況は決して甘いものではないのでは?」ということでした。実際、今年に入ってからだけでも、多数のメディアで人口減少による地方の衰退についての予測が報じられています。地元の仲間と近場で消費なんていっても、その環境がいつまで維持されるのかすら分からないわけです。

もしかするとマイルドヤンキー論の流行は、いよいよマイルドヤンキー的なライフスタイルが限界に近づいていることの現れなのかもしれない。むしろ若い世代では、起業や転職までを将来設計に組み込んでいたり、「勉強し続ける社会」の回で紹介したように、もはや安定がないことを前提に自主的に勉強会に参加しているような人もいる。

ということは、僕たちがいま論じるべきなのは、マイルドヤンキーではいられない「これからの社会」を見据えた上で、その時代を生きる力についてじゃないのか、というのが、今回のテーマです。題して「マイルドヤンキー限界論〜『ジモトでまったり』では生きられない時代に必要な力」。意識の高さや精神力、体力、財力、知力と、色んな「力」がありますけど、これから必要な力ってなんだろう?そして、それはどうやって育てていけばいいんだろう?そんなことを考えます。

リスナーの皆様からも、「ポスト・マイルドヤンキー時代を生きるのに必要な○○力」というお題でメールを募集します。最近、力不足を痛感したエピソードや、周囲のマイルドヤンキー的な人を見ていて感じたことなどもあわせてどうぞ。

メールアドレスは life@tbs.co.jp

今回はゲストに、社会学者の古市憲寿さんをお迎えします。古市さんといえば、デビュー作の『希望難民ご一行様』以来一貫して、意識の高い生き方とそうでない生き方のどちらに希望があるのかを論じてきた方ですし、今回もいい役回りを担ってくれるんじゃないでしょうか。その辺りもお聴き逃しなく!

・NHKニュース「おはよう日本」"女性が消える社会"いま何が
 http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/04/0406.html


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2014年4月30日

2014年04月27日Part1「マイルドヤンキー限界論」

撮影:会田邦秋
IMG_8256.jpg
                  charlie(鈴木謙介さん) 


※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
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◯そもそも「マイルドヤンキー」とは
・ 「マイルドヤンキー」という流行り言葉から、問題提起(charlie)
・ 「趣味や趣向を隠す力」(リスナーメール)
 →趣味趣向でライフスタイルがわかってしまう(charlie)
・ 今までのヤンキー話は自分たちとはちょっと違う人の話、遭遇体験(速水)
 →今のマイルドヤンキー話は「自分たちにもあるある」話(速水)
 →地元の友達との消費と「あるある」を結びつけている(速水)
・ 2006.7年頃、地元志向郊外型生活の若者、新しいヤンキーのかたち(速水)
 →90年代にも宮台真司が言及、今まで社会学で語られてきたこと(速水)
・ 「さとり世代」「地元族」...同じ対象を言葉変えて追いかけている(古市)
・ 97,8年に遡るマイルドヤンキー論(charlie)
・ 豊かな消費で心地いい空間に閉じこもる原点は、1958年頃(charlie)
 →昭和のマイホーム志向、マイホームは非難されていたが...(charlie)
 →1970〜80年代、ニュータウン団地建設、団地前提の郊外論(charlie)
・ 三浦展編集長の雑誌「アクロス」で郊外論の特集(charlie)
 →当時、郊外在住大学生「都心に住めないから仕方なく」(charlie)
 →90年代にショッピングセンターが乱立(速水)
 →2000年代後半、大型ショッピングセンター出店規制(charlie)
 →「郊外=ショッピングセンター」改めて注目(charlie)
・ 地元消費とは別に、地元好きな若者が増加(charlie)
 →ショッピングセンターがあるから、田舎でそこそこ暮らせる(古市)
 →高度経済成長期終盤に都市一極集中から地方に、そしてまた都市へ(速水)
・ 内閣府「第7回(2003)、第8回(2008)世界青年意識調査」(charlie)
 →地域社会にずっと住んでいたい若者、03年~08年で10pt以上増加(charlie)
・ コンサマトリー、自己充足的志向増加(古市)
 →NHK調査 20代は78%、中高生は9割が満足(古市)
 →色々な問題があるはずなのに、生活満足度が高い(古市)
 →身近な小さな社会をみて、そこで充足する(古市)
 →地元が縮小することを自覚しているからこそ、満足感を見出す(速水)
・ 自分の人生に何も期待しない「脱力力」(リスナーメール)

             text by Life助手;新井亜主美

◯参考URL

・内閣府「第8回世界青年意識調査」
 http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/worldyouth8/html/mokuji.html

・イオン「企業変革」
 https://www.aeon.info/company/enkaku/

・「中高生はなぜ"幸福"なのか」
 http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2013_03/20130303.pdf


◯Lifeアーカイブ

・2009/09/27「"居場所"の現在」
 http://www.tbsradio.jp/life/20090927/

・2012/05/27「東京論2012」
 http://www.tbsradio.jp/life/201205272012/

参考資料&選曲↓
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このパートでかけた曲
●嵐 "きっと大丈夫"(charlie選曲)

●浜崎あゆみ "You & Me"(古市憲寿さん選曲)

BGM↓

●Ohio Knox "There Comes a Time"

●Janelle Monáe "Can't Live Without Your Love"

●Kings Of Convenience "Power Of Not Knowing" 

●The Twang "Loosely Dancing"

●Nice & Smooth "The Sky's The Limit"

●Phantom Planet "The Local Black And Red"

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