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2012/05/27「東京論2012」(藤村龍至、中村由佳、西森路代、中川大地ほか) アーカイブ


2012年05月27日Part0(予告編)「東京論2012」

ustream_life201205.jpg

今月のLifeは

「東京論2012」

5月27日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~)


※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

出演予定:速水健朗、斎藤哲也、津田大介、柳瀬博一、森山裕之
藤村龍至(建築家)、中村由佳(日経BPコンサルティング)
海猫沢めろん、中川大地、西森路代、大山くまお、朝井真由美

予告編の出演:斎藤哲也、速水健朗、寺澤さやか、梅田カズヒコ、宮崎智之、長谷川P(黒幕)

Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf
(オフエア時はスライドショーを表示しています)

※ストリーミング中継も実施しますので、ラジオをお持ちでない方も、
パソコンとネット環境があればリアルタイムでトークを聴くことができます。
サイト右上の「スペシャルなお知らせ」をクリックしてください。
著作権の関係で音楽は聴くことができません。

※インターネットでラジオを聴くラジコでは音楽も含めて放送と同じものが
聴けます(エリア内のみ)。

なお、1月から半年間、鈴木謙介さんが育休でLifeをお休みしていますが、
残されたメンバーとゲスト陣で留守を守っていますので、
どうぞよろしくお願いします。

=====


臨時パーソナリティの速水健朗です。

実は、Lifeでは、5年前に一度「東京」をテーマとして扱っています。
当時の放送で、「第二東京タワー」と呼ばれていたものが、まさに今週
「東京スカイツリー」として開業しました。当時は「いらねぇよ」のニュアンス
で語られたスカイツリーも、意外にも盛り上がってますね。

あれから5年。東京は、いかに変わり、そして変わらなかったのか。
間に東北の震災を挟み、いろいろ変化したようにも思うし、結局、
さまざまなものが元に戻ってしまったようにも見えます。

つい先日、渋谷に開業したヒカリエも、連日の行列が話題になっています。
盛り上がっている反面、デベロッパー主導の"都市から文化を発信"的な
アプローチが、いまでも有効なのかについては、個人的な疑問があります。

いまの渋谷は、かつて同様"若者の街""文化の発信地"として機能しているのか、
70年代の渋谷パルコや渋谷109と同じように、ヒカリエが今後の渋谷文化を
形作るのか。その辺も議論してみたいと思います。

ここ5年で考えると、予告編のなかでもしゃべったのですが、
外国人観光客は、明らかに増えました。正確には、震災後一時減り、
いまはかつて以上に戻ってきている印象です。

個人的には、「東京チカラめし」が気になります。
1号店のオープンから一年に満たないんですね。このペースで行くと、
10年で太陽系は東京チカラめしで埋め尽くされるはずです。


今回のメールテーマは
「最近、東京について一番変わったと思うことは何ですか?」
東京にいて感じること、地方から見て感じることで、自分と東京の距離感、
東京のイメージ、○○が出来た、××がなくなった...などなど何でも結構です。

メールアドレスは、life@tbs.co.jp

ご自身の年齢や職業、お住まいの地域などの情報も明記してぜひお早めに!


======

・Lifeアーカイブ2007年2月「東京」
 http://www.tbsradio.jp/life/20070203/

・論壇女子部ブックフェア
 "半径5メートル考える「人文知」"(丸善ラゾーナ川崎店)
 http://rondangirls.com/post/22589284524/presents-5

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2012年05月27日Part1「東京論2012」

撮影:会田邦秋
IMG_0896.jpg IMG_0997.jpg
       速水健朗さん            新スポンサー!津田大介さま


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○今月の新スポンサー
・この番組は津田マガ「メディアの現場」の提供でお送りします。(津田)
 (※右のバナースポンサーをクリック&購読!)

○なぜ今、東京なのか
・東京スカイツリー、澁谷ヒカリエ、ブラタモリ...
 東京にまつわるトピックの盛り上がり(速水)
・盛り上がっているのは東京だけじゃないか(斎藤)
・周りでは地方に住む人が増えた(森山)
・田中角栄の日本列島改造論と、列島改造論2.0(藤村)

東京の魅力低下と巨大開発
・郊外店による地方の東京化(リスナー)
・東京でないと買えない、が減った(リスナー)
・ヒカリエ、スカイツリー、電鉄系による巨大開発の典型(柳瀬)
・テナント開発のパッケージ化とアウトソーシング(柳瀬)
・地方の文化が東京を規定する...
 ヴィレッジバンガードと丸亀製麺(柳瀬)

              text by Life助手;今野夏希

○Life関連アーカイヴ

・2007/02/03 「東京」
 http://www.tbsradio.jp/life/20070203/

・2008/03/03 「池袋とセゾン文化」(柳瀬博一×津田大介×佐々木敦)
 http://www.tbsradio.jp/life/cat190/


参考資料&選曲↓

このパートでかけた曲

●KREVA "江戸川ロックオン feat.CUEZERO,WADA"(速水さん選曲)
http://www.kreva.biz/

●フジファブリック "東京炎上"(津田さん選曲)
http://www.fujifabric.com/



BGM↓

"2012年05月27日Part1「東京論2012」"の続きを読む »

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2012年05月27日Part2「東京論2012」

撮影:会田邦秋
IMG_0857.jpgのサムネール画像 IMG_0863.jpg
      建築家・藤村龍至さん        中村由佳さん(日経BPコンサルティング) 


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○チェーン店の広がり
・お店が統一されていて、どこに行っても同じ(街頭録音)
・チェーン店ではない、セレクトショップの魅力(森山)
・地方の東京化ではなく、東京の地方化(森山)
・ショッピングモール的ソラマチ、アンチショッピングモール的ヒカリエ(中川)

○街とファッション
・しまむらのお台場進出の盛り上がりに驚き(リスナー)
・元が郊外型だったお店の東京進出(速水)
・ファストファッション化と町の画一化(中村)
・大資本の流入、ファストファッションの流行と裏原の衰退(中村)
・郊外型百貨店の失敗と、駅上・駅中・路面店の展開(柳瀬)
・海外向けオシャレブランドとしてのユニクロ展開、郊外ユニクロのg.u.化(速水)
・g.u.のブランディング意図と渋谷進出(速水)
・グローバルとドメスティックにおける二重構造(藤村)
・町の個性がここ数年で際立ち始めた(リスナー)
・中野ブロードウェイや二丁目、職安通りなどの賑わい(リスナー)

              text by Life助手;今野夏希

○参考URL

・ニッポン政策研究所「老朽化したインフラをどう立て直すか」
 http://www.tbsradio.jp/asaken/cat-981/

○Life関連アーカイヴ

・2008/08/10「地方を考える」(本谷有希子ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/2008810/

・2007/02/03 「東京」
 http://www.tbsradio.jp/life/20070203/

参考資料&選曲↓

このパートでかけた曲↓

●クラムボン "246"(中村さん選曲)
http://www.simplyred.com/


BGM↓

"2012年05月27日Part2「東京論2012」"の続きを読む »

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2012年05月27日Part3「東京論2012」

撮影:会田邦秋
IMG_0872.jpg IMG_0878.jpg
        西森路代さん                 柳瀬博一さん


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○新大久保と秋葉原
・竹下通りと中華街を足したような町、新大久保(リスナー)
・元々中国人、韓国人が住んでいたが今は日本人が通う町に(速水)
 →"趣都"のようなもの(藤村)
・官主体に戻った秋葉原再開発(海猫沢)
・AKB48の秋葉原らしさって?(速水)
・見られたくないものから見られることの快楽へ(中川)
・10年単位くらいで町の様相が変わり続ける(柳瀬)

○東京の地域特性と代官山
・高台や川のフラクタル構造によって成り立つ東京(柳瀬)
・開発の成功例...町の構造に沿って開発された代官山(柳瀬)
・代官山 蔦屋書店の贅沢さ(森山)
 →東京に久しぶりにできた、無駄にお金をかけた空間(津田)
・まとめると、大人の町作り?(速水)

                text by Life助手;今野夏希

○Life関連アーカイヴ   

・2011/02/21「K-POP in Japan」 (澁谷知美、西森路代、瀧坂亮、大澤聡ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20110221k-pop_in_japan/

・2008/06/22「秋葉原無差別殺傷事件」
 http://www.tbsradio.jp/life/cat202

参考資料&選曲↓
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789
 

このパートでかけた曲↓

"2012年05月27日Part3「東京論2012」"の続きを読む »

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2012年05月27日Part4「東京論2012」

撮影:会田邦秋
IMG_0891.jpg IMG_0948.jpg
          中川大地さん              朝井真由美さん  


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○若者文化、東京と駅
・もはや若者の町・渋谷ではない(速水)
・渋谷の町の成り立ち...東急と西武の対抗(藤村)
・文化から成り立つ町作り(速水)
・東京は駅によって文化がある(リスナー)
・銀座、新宿、渋谷...消費の変化と若者の町の変化(速水)
 →渋谷の後はどうなるのか?(速水)
・わざわざ都心に行く意味を感じない(リスナー)

○若者はどこにいるのか
・東京発の物が弱い(朝井)
・若者にとっての東京はどこにあるのか?(速水)
 →それがないのが問題(朝井)
・高円寺と下北沢の違い、高円寺の特殊性(津田)
・ニコニコ超会議、幕張メッセで若者を感じた(中川)
 →国際展示場にしか若者がいない(藤村)
・東京に行くと言ってイメージするのはオタク文化(速水)
・買い物するために町に行く人が減っている(中川)
・都心にはあまり行かず、大学の近所で遊びます(今野)
 →大学中心、大学のあるところには若者が集まる(津田)

              text by Life助手;今野夏希


○Life関連アーカイヴ   

・2007/06/17 「若者文化(ユースカルチャー)」
 http://www.tbsradio.jp/life/20070617/

・2008/03/03 「池袋とセゾン文化」(柳瀬博一×津田大介×佐々木敦)
 http://www.tbsradio.jp/life/cat190/

参考資料&選曲↓
123

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このパートでかけた曲

●くるり "東京"(藤村さん選曲)
http://www.quruli.net/



BGM↓

"2012年05月27日Part4「東京論2012」"の続きを読む »

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2012年05月27日Part5「東京論2012」

撮影:会田邦秋
IMG_0901.jpg IMG_0884.jpg
         斎藤哲也さん              森山裕之さん


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○スポンサー、津田メルマガ「メディアの現場」!
※右のスポンサーバナーからぜひ購読を!
・雑誌的な面白さがある(速水)
・津田マガで一番面白いコーナーは...(速水)
・E-PUBで読むと非常に読みやすい(斎藤)

○東京一極集中と縮小
・地方からの若年層が流入することで成長してきた東京(リスナー)
・地方、郊外の多様化と東京の縮小(リスナー)
・経済成長と東京への人口流入(速水)
・田中角栄の列島改造論と列島改造論2.0の違い(藤村)
・東京に流入した人口の高齢化問題(藤村)
・共同体が比較的残っている沖縄(藤村)
・アジアの中心としての沖縄...地方都市では数少ない例(藤村)
・都市対都市の都市間競争状態(速水)
・限界集落の郊外版(藤村)
・既得権の象徴、東京は早く遷都すればいい(リスナー)

○東京の魅力
・東京ほど人情がある町はない(津田)
 →町の魅力ではなくて、人の魅力(津田)
・東京以外でチャンスがないことにより失われる多様性(津田)
・東京はサブカルを可視化する場所(リスナー)
・地方に足りないのはイベントする場所(津田)
・東京は変わっていくことでしか力を得られない(津田)

                text by Life助手;今野夏希

○Life関連アーカイヴ   

・2007/06/03 「運動」(外山恒一、松本哉ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20070604/

・2011/08/28「"祭り"の時代」(濱野智史、西嶋一泰ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20110828/


参考資料&選曲↓

"2012年05月27日Part5「東京論2012」"の続きを読む »

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2012年05月27日Part6「東京論2012」

撮影:会田邦秋
IMG_0969.jpg



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○東京発コンテンツの今昔
・変化のない東京の、相対的な存在感の低下(リスナー)
・かつての日本、東京にあったコンテンツ力(速水)
 →今の日本ではシンデレラストーリーは作れない(西森)
・コンテンツの強さからアーキテクチャの強さへ(藤村)
 →駅上的な場所が力を持ち始めている(藤村)
・下北沢の再開発問題をどう捉えます?(津田)
 →都市にも流行り廃りはある(藤村)

○国際観光都市、東京
・東京はせわしない都市だと言われる(津田)
・観光客しか行かないような場所が増えた(速水)
・東京ガイドブックに何が載っているか(速水)
・「とうきょうスカイツリー駅」は海外旅行者向け?(斎藤)
・自分達のものだけではない東京を考える時(速水)        

        text by Life助手;今野夏希

○Life関連アーカイヴ   

・2006/10/07 「バブル」ってなんだ?
 http://www.tbsradio.jp/life/20061007_bubble/

・2007/03/10 「憧れの男性(ひと)」(大西奈己、高野麻結子ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20070310/

参考資料&選曲↓

BGM↓

●よしだたくろう "高円寺"
 http://avexnet.or.jp/takuro/index.html

●遊佐未森 "東京の空の下"
 http://www.mimoriyusa.net/home.html

●七尾旅人 "1979、東京"
 http://tavito.net/

●Esperanza Spalding "City Of Roses"
 http://www.esperanzaspalding.com/

●鎮座DOPENESS "HOTEL FUCKIN' CITY TOKYO"
 http://www.chinzadopeness.com/

●Bruce Springsteen "It's Hard To Be A Saint In The City"
 http://bit.ly/L1yHQe



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2012年05月27日Part7(外伝1)「東京論2012」

撮影:会田邦秋
IMG_1005.jpg IMG_0916.jpg
         大山くまおさん             海猫沢めろんさん


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○東京を巡る曲
・くるりの東京、サニーデイサービスの東京、口ロロのTokyo(リスナー)
・所有と疎外をめぐる闘争の舞台、東京(リスナー)
・霞がかった東京、ファンタジーとしてのイメージを持てた東京(森山)

○音楽と地方回帰
・地元回帰、愛郷心とJ-RAP(中川)
・東京に出る必要がなくなった(森山)
・地方とフェス文化(中川)
・東京という概念ではなく町の概念が強い(リスナー)
・東京への帰属意識のなさ(津田)

○きゃりーぱみゅぱみゅと原宿問題
・日本人のリアルとは異なる、海外からみた日本観(西森)
・海外から見たときの原宿...きゃりーぱみゅぱみゅ(西森)
 →原宿を通過して秋葉原が透けて見える(大山)
・GEISHAに取って代わりそうな初音ミク(大山)
・初音ミクやClariS、I've、麻枝准の東京スルー感(大山)
 →しかしフェス、ライブのためには東京に来る(大山)
 →2000年代高速バス規制緩和との関係(速水)
・東京にはある程度の人数がいるから市場が成立する(リスナー)

                text by Life助手;今野夏希

○Life関連アーカイヴ   

・2006/12/16 「青春ベストソング」
 http://www.tbsradio.jp/life/20061216_songs/

・2009/07/26「バンドやろうぜ」
 http://www.tbsradio.jp/life/20090726/


参考資料↓
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2012年05月27日Part8(外伝2)「東京論2012」

撮影:会田邦秋
IMG_1043.jpg



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○フィクションの中の東京
・輪るピングドラムに描かれた東京の意味は?(リスナー)
 →地下鉄サリン事件がモチーフ(中川)
・80年代アニメでの東京のメガロポリス感(海猫沢)
・80年代末、伝奇的モチーフで東京を捉えなおす動き(中川)
・土地の記憶と物語が描かれる90年代(海猫沢)
 →エヴァを転機として物語の舞台が地方に拡散していく(中川)
・都市論アニメの最高峰はパトレイバー(大山)
 →パトレイバー劇場版と島田荘司『火刑都市』の類似(速水)

○東京という土地の記憶
・東京がいかに変わらない都市であるかを再確認するブラタモリ(リスナー)
・都市を記号として読み取るのではなく、物理的に読む流れ(中川)
・縄文時代の古地図と現代を重ね合わせる...『アースダイバー』(中川)
・東京の新しい鬼門と裏鬼門(藤村)

○拡張現実とアニメ・ゲーム話
・GoogleMapで変わる東京歩き(速水)
 →AR(Augmented Reality・拡張現実)から生まれる新しい東京論(速水)
・全体としての東京がなくなってくる(海猫沢)
・アクセルワールドに描かれる拡張現実、近未来東京(海猫沢)
・アニメとは違ってゲームでは東京が描かれる(海猫沢)
 →龍が如くの新宿、シュタゲの秋葉原、カオスヘッドの渋谷(海猫沢)
 →秋葉原と渋谷は似ている(海猫沢)
・位置ゲーを取り込んでいるモバマス(海猫沢)
 →コンプガチャも取り込んでいる...(大山)
・都市の実感の喪失、その回復手段としてのARや地形的なもの(中川)

                text by Life助手;今野夏希

○Life関連アーカイヴ   

・2012/01/22「何のためのアーカイブ?」(五十嵐太郎、濱野智史ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20120122/

・2009/07/12「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」(稲葉振一郎ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20090712/

参考資料↓
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2012年05月27日Part9(外伝3)「東京論2012」

撮影:会田邦秋
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    小嶋裕一さん  速水健朗さん    藤村龍至さん   中村由佳さん


※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

○東京と地方の関係性
・東京に集まる情報の不完全さと、その不完全さの無自覚(リスナー)
 →報道されていないわけじゃなく、興味の問題(津田)
 →東京固有の問題ではなく、地元メディアでも同じ問題はある(津田)
・震災を期に増えるIターン、Uターン(津田)
・高度経済成長期の幻を追いかけているような東京(リスナー)
・ナガオカケンメイの活動と地方(森山)
・東京にできること...収奪してきたものを戻していくこと(津田)
 →これらをwin-winの関係にできないのか(中川)
 →どうしても東京のフィルターが入らざるを得ない(森山)
・東京の個性的な町のモデルは輸出可能(津田)
・地方アイドルの様々な活動(西森)

○消費する場の移行と列島改造論2.0
・震災以後、東京のアイデンティティが揺らぎ、収奪の力が下がってる(charlie)
・大阪の再開発によって町に活気が溢れてる感(津田)
・ビームスも売り上げの半分はネット通販...(津田)
 →リアルの店舗を持つということを考える必要がある(津田)
・アウトレットの面白さ(速水)
・消費社会の先端はZOZOTOWN(速水)
・アウトレットやデパート、ショッピングモールとご当地(中川)
・道州制、地方都市とJR(藤村)
 →地方に利が出るか、東京に利が出るか...?(森山)
・日本戦後最大の開発、JRシステムを輸出しよう(藤村)

                text by Life助手;今野夏希


参考資料↓

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2012年05月27日「東京論2012」~放送後記動画

■放送後のスタジオの様子をご覧いただけます。
※動画をご覧いただくにはWindows Media Playerが必要です。

※「思想地図β」株式会社ゲンロン http://genron.co.jp/


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2012年05月27日「東京論2012」未読メール特集1

2012年5月放送の「東京論2012」、番組中に読めなかった
メールの中から、いくつかピックアップして掲載します。

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ただいま潜伏中 36歳 ※育休パーソナリティ

この春大学を卒業して東京の会社で働いている子が、
「震災以後、東京はずいぶん自信を失ったように見える」と
言っていたのが印象的でした。

そもそも地方の若者が東京に出ていくという流れは、
ハード産業が中心の時代、日本の司令塔としての東京に資源を
一旦集中させて、後で分配の方法を決めるという経済体制が
生んだもので、日本以外でも起きたことですよね。

でも東京の場合、その後が特徴的で、70年代以降にソフト文化へと
移行する流れの中で、数の集積を背景にしたニッチ産業がいくつも成立し、
またそれが学生運動から脱落した若い世代の受け皿になることで、
「コアでエッジの立った、東京にしかない文化」というものが東京の
アイデンティティになる時代がやってくる。

逆に言えば、その東京の輝きというものは、
その時々の経済の状況、特に地方との関係に規定されるので、
東京の方に地方の資源を収奪する力がなくなることと、
東京アイデンティティが揺らぐこと、つまり自信を失うことが
リンクするのは、ある意味当然なんですね。

いまは、地方から見た蜃気楼の彼方としての東京と、
東京の中から見た砂漠のような東京がイメージとしてせめぎあいながら
ズレていく、みたいな感じなんじゃないかなあと思います。


========

ただいま潜伏中

いま、多くの地方都市で、規制緩和を背景に誕生した東京のメガ建築物
を模したような巨大ショッピングセンターがいくつも生まれています。
それ自体は、資本って一番お金のあるところを吸いつくしたら、
次にお金のあるところに移るので普通に起こることだと思うんですが、
興味深いのは、そうした「プチ東京」と「東京」の関係なんですね。

ギャルの学生なんか見てると、
彼女たちはたいてい、東京に「買い物」に行く。
お台場、新宿、原宿。それ以外の東京は、彼女たちの目には入らない。
で、実はこういう子たちは、他の地方都市に行っても、地元でも、
ソウルやクアラルンプールに行っても同じようなショッピングセンターで
ひたすら消費活動にいそしんでいる。

こういう人たちからすると、ヒカリエもダイバーシティも、
地元のショッピングセンターと変わらないし、そうでなければ理解できない、
という気がするんです。

西森さんがおっしゃっていた、
「自国の人からは奇異に映るものが、海外から見れば文化的なアイコンになる」
というのは、韓流でもまったく同じ構造があったので、いまは「カワイイ」が
そのアイコンであることは間違いないと思います。でも一方で、グローバルに
広がるベーシックな消費環境のネットワークによって、どの国も同じような風景、
同じような消費の輪の中に入っていくという動きがなければ、そうした
「消費文化の範囲で許容される差異化」がアイコンになるという事態は生じない
とも思うんですよね。


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ただいま潜伏中

最近おもしろかった本に、犯罪社会学が専門の土井隆義さんの
『少年犯罪〈減少〉のパラドクス』という本があります。
これは「一般的には生活が困窮すれば犯罪が増えるはずなのに、
厳しい状況に置かれている若者の犯罪が、この数年で減少したのはなぜか?」
ということについて解説した本です。

仮説レベルの話も多いのですが、その中でひとつ興味深かったのは、
「犯罪を引き起こす原因のひとつである『相対的剥奪感』のあり方が変化している」
というところです。相対的剥奪とは、絶対的な水準ではなく、他と比較したときに
感じる不遇感のようなもの。地方から上京することが求められていた時代、
つまり東京と地方の格差が明確だった時代には、上京者の犯罪も相対的剥奪から
説明できた。
けれど、「東京が偉い」「田舎は何もない」という前提が崩れると、相対的剥奪
の感覚が小さくなるため、現状に不満を感じることがなくなり、犯罪への動機づけ
が失われるというのです。

それが単に東京の没落を意味するのか、地方の活性化の兆しなのか、
単に厳しい現実から目をそらして「意外と大丈夫じゃないか」と思い込んでいる
だけなのかはわかりませんが、犯罪が減ったからいいじゃん、というだけでなく、
より突っ込んで考えるべき問題かなあと思います。


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チョココロネ 渋谷区在住 アパレル勤務

アパレル業界ではファストファッションの定義ははっきりしていて、

①流行を取り入れていて
②開発費をかけず
③価格が安い

です。その点でユニクロは③のみしか当てはまらないので、
ファストファッションのくくりに入れるのは違和感があります。

海外での扱いと同じように「低価格SPA」と考えれば、
GAPと同じような展開も理解しやすいと思います。


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そーすい 富山県 19歳

若者の話題が出ましたのでメール致します。
田舎と呼ばれる土地に住んでいて、さらにバブル期を知らない年代です。
東京に対して思うのは、現在はtwitterやfecebookなどのSNSを利用して
都心の人や有名人の方々と増えあうことが出来るようになりまして
身近に感じることもあれば、連休や休み明けには「東京行ってきたよー」
という声を聞き「おおー」といった歓声が上がるなど遠く感じる場面も
多くあります。

このラジオもこちらでは普通に聞くことが出来ませんし...。(;´Д`)

東京といった場所に対してやはり「憧れ」はあります。
渋谷にしろ秋葉原にしろ、『若者の街』というより「別世界」という
印象があります。
文化的にも、最先端はこちらでは通用しないことも多いです。(苦笑)

個人的には、時代が進むたびに「東京」という都市が先進的に変わって
いくような気がします。日本としての都市より「東京国」という感じです。
変わっていくというより変わらない田舎なのでしょうか?


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ハイファイアナトミア 熊本県荒尾市 23歳 フリーター

「最近、東京について一番変わったと思うこと」、震災の前と後で自分の中で
「希望・羨望の対象」から「絶望・嫉妬の対象」へと変わったことです。
震災が起きるまで、『東京へ行きたい、東京で生きたい』と異様なまでの
執着を持っていました。ヒカリエやスカイツリーのような象徴がなく、
混沌しか感じない映画『サウダーヂ』のごとき地方よりも常に変わり続ける
東京は「希望・羨望の対象」でした(あと、深夜アニメの大半が放送されてる
のも魅力です(笑))。
しかし、震災後の自分が半ば勝手に希望を抱いた『地域主権』の話もどこかへ
消え全国区のニュースが原発事故の話になって東北の津波の惨状がどんどん
報道されなくなるにつれ、『東京の東京以外に目を向けない感じ』
『東京=日本、その他=外国』な感じを受け取り、次第に「絶望・嫉妬の対象」
に変貌していきました(立ち上げ当初のRadikoとか東京でのみしかサービスが
適用されず地方が辛酸をなめ続ける現状も嫉妬に拍車をかけてたりします)。
『東京が津波にやられれば、地方は救われたかもしれない』と時々本気で
思ってる自分が辛いです、あり得ないのに...。東京との距離感が上手くとれず
苦しむ毎日です。


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22歳学生

墨田区と江東区の境に住んでいます。
親子2世代に渡って上京して下宿しています。

家族と話していて東京という街に対して思うことですが
「この街は○○の街」といった区切りがなくなってきたんだろうなと。

ピュア東京人にしてみればそうでもないのかもしれませんが、
渋谷、新宿、池袋、六本木、秋葉原、上野、錦糸町、品川、吉祥寺、立川
など、これらが互いにある程度代替的になっていて
自身の通勤通学ルートに合わせて利用する街を決めていると言いますか。

両親の世代では、やりたいことに合わせて街を選ぶといった形となっていた
様ですが我々の世代にはそういった感覚は弱くなってきていると思います。

再開発の結果は、一上京者としては総じて退屈です。


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ポントリノ 東京 高校生 17歳


私にとっては東京に遊び場所がありません。
非常に主観的な意見ですが、私の中で「遊び」とショッピングや映画は
別カテゴリーなのです。

だから「遊び」に行くとなるとどこに行ったらいいのかわからなくなります。

都市でショッピング以外の遊びなんて存在しないんでしょうが、
当たり前ですけど、お金使わないと楽しめないので、YouTubeやニコニコ動画
見てた方が楽しいかもしれないです。


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東京生まれのいなかっぺおばさん 東京都青梅市 62歳

東京北区で生まれ、学生結婚するまで、住んでいました。
中学校は練馬区、高校は世田谷区でした。50年近く前では、練馬区も
世田谷区も田舎という感じでしたが、結婚以来、連れ合いが、自然が好きで、
どんどん西にいき、この30年間は、ずっと、西のはずれの青梅市に住んでいる。
それで、東京にいても東京タワーにも行ったことがありません。
もっぱら、池袋・新宿・渋谷に親しみを持っています。青梅の辺りに住んでいると、
都内に出ることは「東京に行く」というのだそうで、はじめは違和感を持ちました。
20歳まで、都内にいたので、都心に出ることは今でも苦になりません。

でも、地下鉄の発達には違和惑があります。私が区内にいたときは、
銀座線・日比谷線・・東西線・丸の内線ぐらいしかありませんでした。だから、
この頃出かけるときは、地下鉄路線図を持って出かけます。ああ、おのぼりさん
なんだなと感じます。たぶん、スカイツリーも行かないのではと思います。
東京の東側に行く機会がありません。それより、奥多摩にある山々でまだ、登った
ことが無いところも登りたいなということと、東京文学散歩をせっかく東京にいる
のだから、挑戦してみたいなと思います。高尾山ばかりがいま、東京の山ということ
で注目されていますが、青梅の御岳もケーブルカーもありすばらしいですよ。
東京といっても、海から山までさまざまです。そんな東京が私は好きです。


PS、津田さん、スポンサーありがとうございます。
去年の春から、南三陸町歌津にボランティアに行っています。
歌津の○○さんから津田さんによろしく伝えてくれと頼まれています。
結っこ資金は1100万円超えました。
着々と牡蠣の養殖施設が整えられてきています。うれしい限りです。
これからも南三陸町をよろしくお願いします。
私も東京北区滝野川で生まれ育ちました。

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2012年05月27日「東京論2012」未読メール特集2


嘉島唯

東京で変わったなぁと思うのは、
郊外化が止まりつつあるのでは...?ということです。
ドンキやTSUTAYAなど、郊外にあるものが増えて、特別都市に行く
必要がなくなり、人が集まらなくなる...というのがゼロ年代でした。
でも、それがインターネット、とりわけソーシャルメディアによって
変わりつつあるような気がします。

渋家のようなシェアハウス、ノマドなカフェのco-ba、
少し違いますが、ヒカリエのシェアオフィスも今年できました。
そこでは、いろんな人が集まって、楽しそうなことをしている。
しかもそれをTweetしてるので、祭感がでて、その場所に行く人が
雪だるま式に増える...

今までは、文化的商業施設があって、そこに人が集まるというのが
都市の賑わいでした。でも、テン年代は、ソーシャルメディアを通して、
ひとが集まって、必要な場が生まれていくという流れになっている
ような気がします。日々、ソーシャルメディアが人を繋いで、
ターミナル都市で動員されて、小さな革命が起こっている。
その革命の数だけ、都市は活発に変化してくるのではないでしょうか。
それができるのも、狭い面積にたくさんの人が住んでいる東京だから
こそ、なのかもしれません。


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元都民 埼玉県在住 48才団体職員女性

私は大学卒業まで自宅がある世田谷区下北沢近辺に住んでいて、
就職と同時に関東の地方都市に赴任、その後一時的実家で生活
していましたが結婚をしてから埼玉県在住です。

そんな私が最近、東京について一番変わったと思うことは、東京という
より実家周辺ですが道路などインフラが古くなって、メンテナンスも良く
ないなと思うことと、町の高齢化です。特に実家のあたりは若い20代を
中心にした単身者はそれなりに住 んでいますが、働き盛りの30代から
40代の家族がいるような人たちは少なく、ほとんど地元育ちが2世帯
とかで住んでいるような感じです。
新たに引っ越してきたような人たちがほとんどいないようです。
東京の平均世帯人数が2人を割ったという昨今、夫婦+未成年の子ども
という家族は都内ではもう少ないので、実家周辺だけの状況ではない
かもしれませんが。

道路などは毎年少しずつ工事してはを繰り返したせいか住宅街の細 い
道は思いっきりパッチワーク状態です。歩きにくいなあと感じています。
都内も新しく再開発している東京の東部や湾岸部はまた違った面が
あるのかもしれませんが。

私がバブル前に学生生活を送っていましたが、今思うと汗顔の限り
なのですが世田谷育ちが自慢でもありました。世田谷だけど自宅の
電話が「46」で始まる代々木局ということも。今の人にはわからない
話だと思いますが、昔東京の電話の市内局番は3桁でして、
固定電話しかなかった昔、だいたい電話番号でどの辺りに住んで
いるかわかりました。今は4桁になりわかりにくくなっていますが。

あと思ったより都内は買い物に不便かと思います。実家の障子を
張り替える際、今の自宅近辺は自転車で池場行ける距離に
ホームセンターが何件かあるのでいろいろな種類から選べることが
可能ですが、自宅ですとなかなか売っておらず、やっと文房具店で
昔ながらの巻物情になっているものしかありませんでした。
自宅の近所でしたら、1枚まるまる大判の紙や模様入りなどより取り
みどりなのですが、親に聞いたらそういった時は電車に乗って
東急ハンズまで行くそうです。

昔の何でも買えて町並みも程よく手入れされていた東京は思い出に
なってしまったのでしょうか。


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yukomimi  世田谷区在住

若い方のお話いつも大変楽しく伺っております。
さて、東京ですが、アラ七から一言。

東京都では70歳以上の高齢者に、東京都の地下鉄と東京都
のすべてのバスに乗車できる無料のカードが配布されます。
納付した税金により年間千円と2万5千円のふた通りがあります。
そのせいでしょうか、平日の午前中から午後にかけて東京都の
美術館、映画館、公園、繁華街などには高齢者がたくさんいます。
映画館や美術館の入園料も高齢者割引があります。
交通、入園料などなどで東京都の高齢者に対する支援は私たち
高齢者にとり大変ありがたいことです。
私たちははそのかわり、外出したら、ささやかなお返しに近くの
レストランでちょっと豪華なランチをしたり、お買い物をしたり
いたします。

ですから、映画館の入っているビルにあるレストランをのぞいて
みると高齢者がたくさんいます。今後高齢者が増えるとともに、
このようなウィークデーの町の様子がかわってくるかもしれません。

ところで、ここで考えます。所得の低い若い人にも無料パスや
格安チケットがあるとよいですね。バスで足をのばして図書館へ、
格安で入れる美術館や博物館へ。高齢者だけでなく、所得の低い
若者たちに楽しみや学ぶチャンスの道を開いていただければと
思います。


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レフトフライ

最近、東京で最も変化を感じたのは、
ジュンク堂新宿三越アルコット店の閉店です。

広々とした店内に、ゆっくり中身を確認できるよう椅子まで
設置されており、さらに著者によるトークショーまで行われる等、
地方出身者で大型書店が身近になかった私としては、夢のような
書店でした。

西武新宿線ユーザーだったので、新宿に通いやすかったという点
もポイントですが。

3月までは学生で東京におりましたが、現在地方、それも離島で
勤務していると、本当に他者と会う機会がありません。

東京には、ある特定の文化を発信するのではなく、どれだけネットが
発達しようとも、他者と触れあえる場としての魅力を失わずにいて
ほしいと、学生時代を振り返りながら思います。


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1984年生まれ、埼玉出身の和泉幸生(仮名)


東京自体の変化ではないのですが、東京に出てきた若者の
身の回りの変化ということで、僕の経験を書かせていただきます。

結論から言うと、僕の場合は、(大学進学時には)あまり変化が
ありませんでした。

というのも、僕は生まれも育ちも埼玉で、大学入学当時、周りが
必死で友達を作ろうとしていたのを横目に、「お前らダセェよ、
友達ってのは"作る"ものじゃなくて"できる"ものなんだよ」と
強がって、地元の友達に逃げていたからだと思うのです。

結果、高校時代と大して人間関係に変化のない大学4年間
を送ってしまいました。あとになって思うと、あの時、ダサくても
なんでも必死になるべきでした。

東京の大学に進学した場合、関東(主に、隣接している神奈川・
千葉・埼玉)出身者よりもそれ以外の地方出身者の方が
人間関係が広がると思います。

関東出身者は「地元」という既存の人間関係に逃げられますが、
地方出身者はゼロから築かないといけないので必死にならざる
を得ません。

そしてそれは、その後の人生においても大きく影響して、
結果、地方出身者の方が大成すると思うのです。

情熱を注げるものがあればそこから人間関係は広がりますし、
一概には言えませんが、こういう傾向は少なからずあるのでは
と思います。ここに書いたことは東京に限ったことではないのですが、
東京が象徴的だと思ったので、思い切って書かせていただきました。

何が言いたかったかというと、僕みたいに無駄にひねくれた若者には、
大学に入ったら(東京に出たら)、ダサいと思わず友達作りに必死に
なってほしいということです。

友達に限らず、おもしろい人・すごい人にはたくさん出会って
おくべきだと思います。テーマから外れてしまっていたらすみません。


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小沢姉(25歳)

生まれてから、ずっと新宿に住んでいます。
最近というよりは、前からですが、西新宿のレコ屋が姿を消している
ということです。ハードロック・パンク専門のレコ屋は無くなり、海外からも
有名なアーティストが来ていた店は... 東京チカラめしになっていました。
昔はマニアックなレコード屋が多いということで、来てくれていた外国人
の方も多かっただけに寂しいです。まぁ今はネットで手に入るのでしょう。
しかし相変わらず、西新宿のヴィジュアル系のレコ屋は元気な気がします(笑)
黒ずくめの子やロリータの子が、たむろしています。


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アプフェル 学生 21歳

東京出身、現在オーストリア在住。

オーストリアで生活を始めてから、半年、もしくは年に一度は実家が
ある東京に一時帰国していますが、帰る度に東京の街並みが変わる
ことに驚いてます。

いつも成田空港に到着し、リムジンバスに乗って、都心に向かうバスの
中から既に「このビルあったっけ・・・」「あ、あのラーメン屋なくなってる」
「この道こんな広くなったんだ」そんな発見だらけです。

しかし実は東京に住んでいた頃は東京が「変化」している事に鈍感で、
新しいビル、お店、なにも気付いていませんでした。
気付いたら大きなデパートが出来てテレビで報道されて知る。
いつのまにか公園だったところがマンションになっている。
オーストリアで暮らし始めて、東京という街がどれだけ目まぐるしく
変化をし続けているのかを実感しました。

私がいま住んでいる街は歴史が残るところです。何十年も変わらない
景色があり、1700年代に建てられた家が残る、「変化」のない街です。

そんなヨーロッパの街から、自分の故郷である東京の事を考えてみると、
なんとなくですが、住む人たちが置いていかれ、街並みだけが先走り
しているような、住む人と街のギャップを感じます。

綺麗すぎるビル、新しすぎる駅、入り組んだ路線。多すぎるお店。
きっとこんなに変化し便利にならなくても、ここに住んでる人は十分
だったのになと。もちろん電車でも、何でも、新しいものが増えるのは
需要があったからかもしれない。だけどそれがなくても、どうにかなって
いただろうになぁと、思う事がいくつもあります。そしてこの変化に
気づかない人、過去の自分のような人もいるんだろうなと思いました。

今までパリ、ミラノ、ウィーン、ベルリン、ロンドン、ミュンヘン、大小色んな
街に行きましたが、個人的には東京よりすべての面で発展してるなぁと
思った街は正直ありません。
美味しいレストラン、種類豊富な洋服、音響設備のいい映画館、、、、
何をするにも「良い物」が揃うのが東京です。

そんな凄い街なのに未だにどんどんどんどん変化し続け、留まる事がない
東京が、私は少し怖くもあり、地元なのに自分がおいてかれてしまう、
寂しさをいまは感じてしまいます。

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