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2014年06月22日Part0(予告編)「里山ウェブの時代」

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今月のLifeは

「里山ウェブの時代」


※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

6月22日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~)

出演予定:鈴木謙介、津田大介、速水健朗、塚越健司、加藤貞顕、
柳瀬博一、常見陽平、海猫沢めろん、西森路代、斎藤哲也ほか

予告編の出演:鈴木謙介、速水健朗、西森路代、長谷川裕P(黒幕)

ラジコではインターネットで放送同様、音楽も聴けます。

Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf


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charlieです。
最近話題になったので気になったのが、音楽配信をめぐるスガシカオさんの発言です。音楽配信は儲からない、本音を言えばCDを買って欲しいという意見に対して賛否両論が集まった、あれですね。でも考えてみればこのネット時代、配信のほうが儲からないってどういうことなんだろう?そういえばゴッチさんは「音楽はレコード屋で買って欲しい」という旨の発言をツイッターでよくしていますし、実際にアナログ盤もリリースしました。沖野修也さんも、ブログでただ音楽を売るだけでは儲からないみたいな話をしていましたね。

音楽だけに限らず、最近のネットでは「コンテンツの買い叩き」現象が目立つ気がします。ネット絵師がソーシャルゲームのイラストを書いても、ライターがウェブニュースに記事を書いても、ホントに大した額にはならない。

数年前、「Web2.0」なんて言われていたときには、一億総クリエイター時代になるんだって言われていました。でも経済原則で考えれば、コンテンツの供給が増えれば単価が下がるのは必然。しかもウェブのビジネスモデルは、プロが時間をかけて丁寧に作った作品よりも、素人に「今日食べたもの」「いま感じていること」「友だちと行った場所」といった情報を絶え間なく発信させ、それをビッグデータとして解析する方向に向かっています。

要するに、「プロのクリエイター」であろうとする人たちにとって、いまのウェブ環境はまったく「おいしくない」ものになっています。先のスガシカオさんの発言は、そういう背景の中で理解すべきものだと思うんです。

じゃあどうするのか、って考えた時にひとつの道としてあるのは、不特定多数の人たちに作品をばらまいていくのではなくて、自分の作品の価値を理解してくれる人のところにきちんと届くような流通手段をとること。CDやアナログ盤や限定版っていう選択肢は、そういう風にも受け止められると思います。

そう考えてみるとこれって、最近話題の「里山資本主義」の話に近いのかなと思いました。特に金融危機と震災のあと、経済原則に従って利益を最大化しようとするマネー資本主義に対するオルタナティブな選択として、ある程度閉じた経済圏の中で資源を循環させる定常型社会のイメージが、様々な人によって語られています。藻谷浩介さんの『里山資本主義』という本がヒットしているのも、そういう背景があるということでしょう。

難しい言い方をすると資源利用が競合する、つまり誰かが囲い込むと別の人が排除されるリアル経済の話と、データが無限にコピーできるデジタルの世界をごっちゃにしてはいけないんですけど、作品も「コンテンツ」として買い叩かれてしまういまのウェブ環境で、あえて相対的に閉じた流通の中で作品の価値を維持しようとする動きは、里山資本主義のウェブ版、いわば「里山ウェブ」とでも言えるのかなと思ったわけです。

小難しい思想が好きな人向けに言えば、資本主義の原理の中で自らの作品がよそよそしいものに感じられてしまう労働疎外の状態にあるクリエイターたちが、創り手と受け手のよりよい関係を目指して築き上げようとしているウェブ共産制が「里山ウェブ」って感じでしょうか。あるいは、流通の仕方の選択がそのままどのような社会を選ぶかということに関わるという意味でこれは、速水さんの『フード左翼とフード右翼』のクリエイター版とも言えそうです。

というわけで今回のLifeは、「里山ウェブの時代」をテーマに、作品の創り手と受け手の新しい関係として注目すべき「里山ウェブ」の現在と未来について話していきます。そこで中心的な論題になるのは、僕たちは消費者として、あるいは作品の送り手として、どちらの社会を望むのかということです。

結論としては、資本主義も里山ウェブ、どちらのあり方も尊重されるべきだし、両立していくものだと思います。でもたとえば、「Lifeも本当に聴いてくれる、価値をわかる人だけに届けたいからPodcastを有料化すべきではないか」と言われると、僕自身うーんってなります。他方で、いまの状況で無料配信を続けても、放送すればするほど単価(限界価値)が下がっていくのは間違いない。僕たち送り手としても受け手としても、どっちを望むのかって本当に大事な問題だと思います。

リスナーの皆様からも「クリエイターと受け手のよい関係を目指す動きとして登場してきている『里山ウェブ』。あなたは支持しますか?」というテーマでメールを募集します。有料コンテンツ、いくらまでなら払いますとか、こういうモデルで成功している人がいるよ、とか、そんなメールもお待ちしています。

メールアドレスは life@tbs.co.jp

・スガシカオさんのツイート
 https://twitter.com/shikaosuga/status/470215389268279296

・note
 https://note.mu/


参考資料↓


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