2014年4月アーカイブ

2014年4月26日放送 ゲスト:金森朝子さん

別名、「森の賢者」。

それはなんと・・・「オランウータン」!

その「オランウータン」を研究する、京都大学・霊長類研究所の

金森朝子(かなもり・ともこ)さんが今週のゲスト。

金森朝子さん1

インドネシアとマレーシアの熱帯雨林だけにいるという、オランウータン。

木の上で生活する彼らは、実は孤独なようで、なんとも微妙な社会性があるのだとか。

そのエリアのトップとなるオスにだけ、両ほほに「フランジ」という「ひだ」があり、

その「フランジ」を使って「ロングコール」と呼ばれる、大声を出して、

【俺が一番だ!】と主張するとの事。

さらに、その「微妙な社会性」というのも、金森さんいわく、

"回避したいものは、回避したい社会性"だそうで・・・

例えば、同じアパートに住んでいても、会いたい人には会うけど、

苦手な人は避ける・・・といった感じ。

金森朝子さん2

番組後半では、マレーシアでの過酷な「オランウータン」の観察について、

お話いただきました。

熱帯雨林と呼ばれるだけあって、そこはなんと湿度80~90%!

朝5時半くらいから、オランウータンがいる木を見つけて、

観察するのだそうです。

金森朝子さん3

実は高校時代、アフリカに憧れてしまった金森さん。

「どうしても、海外で動物の研究がしたい!アフリカに行きたい!」

という思いが強かった17歳の進路決定時。

後先考えず、まずは高校卒業とともに、アフリカ・ケニアに単身渡航!

ケニアで2年間過ごしたのち、帰国して日本大学に進学。

その後、ニホンザルの研究をするなど、

紆余曲折して、現在のオランウータンの研究へと至ったそうです。

金森朝子さん4

金森先生の本、是非お読みください!

 

 

 

 

 

 

2014年4月19日放送 ゲスト:木村英樹さん

今夜の主役は・・・

コレ。何でしょう。。。

実は、「ソーラーカー」でその名も『東海チャレンジャー』。

こちらを開発研究をする、東海大学工学部の教授、木村英樹(きむら・ひでき)さんに

お越しいただきました。

木村英樹さん1

木村さんは、この『東海チャレンジャー』で数々の世界大会を連覇!

常勝チームとして、「ソーラーカー界」の最先端を走っています。

そんな「ソーラーカー」の大会が始まったのは、1987年。

オーストラリアでのこと。

しかし27年を経て、

現在では、かなり進化し、時速100kmは出るのだとか!

 

木村さんは、1996年に秋田県で行われた大会でデビュー。

その後、オーストラリアを縦断するレースに参加。

それはとても過酷で、3000kmを走らせるレース・・・。

ただし、道路交通法は守らなければならないので、法定速度を超えない速さで走り

競うんだそうです。

 

木村英樹さん2

 

そんな『東海チャレンジャー』には・・・

なんと変換効率22.5%という太陽電池を搭載。

さらに、カーボンファイバーという素材をボディに使い、

車体を軽くすることに成功。

また、空気抵抗を減らすための形に工夫もしてます。

開発には、多くの企業も関っているそうで、

例えば、ソチ五輪で活躍したボブスレーの車体を作った下町の企業も、

力になっているとのこと!

木村英樹さん3

そのほか、世界大会での過酷さも、伺いました。

ソーラーカーの中は、エアコンもなく暑くて大変!

さらに、天候に関係なく大会は行われるそうで、

竜巻が発生するほどの悪天候に遭遇してしまったこともあるそうです・・・。

木村英樹さん4

身長185cmという木村先生。

車体の小型化を図って世界大会に臨む「ソーラーカー」の世界では、

実は長身の人は、ソーラーカーの運転には向いていないそうで・・・

木村さんは、ドライバーからは引退したそうです・・・。

今後のさらなる『東海チャレンジャー』の進化が楽しみです。

 

詳しい情報は・・・こちら!

Facebookファンページ

https://www.facebook.com/tokaisolarcar?ref=hl

大学の特設ページ
http://www.u-tokai.ac.jp/wsc2013/report.html

 

2014年4月12日放送 ゲスト:鈴木一義さん

2回目のご登場となる、国立科学博物館の鈴木一義(すずき・かずよし)さん。

科学技術史のプロフェッショナルの鈴木さんは、

現在、東京・上野の国立科学博物館で開催中の

【特別展・医は仁術】の監修者。

鈴木一義さん1

「医は仁術」というのは、今も昔も医療に関る人たちの基本的な理念。

他を思いやる心で、医療を行うという姿勢が、

日本の医学をここまで進歩させてきたのだとか。

 

しかし、なぜ江戸時代に医学が進歩したのかというと・・・

平和だったから。

トップに立つ殿様は、病気にかかっても医者に診てもらえるが、

貧しい庶民は診てもらえないという時代。

そこで「仁」の心を持つ殿様たちが、

民間療法を一般庶民にも広めたり、

例えば8代将軍・徳川吉宗は、薬となる朝鮮人参を作らせて、

一般にも薬が広まるように努めたそうです。

鈴木一義っさん2

さらに、いかに医療知識が一般に広まったかという事実の証として・・・

例えば、長野県の農民が紙で解体人形を作ったのだそう!

この解体人形も、今回の【特別展・医は仁術】でご覧いただけます。

 

番組後半では、江戸時代に発達した、

医療道具のお話に。

江戸時代は平和だったからこそ、特に発達したのが「お産」の分野。

難産のときに、赤ちゃんを取り出す道具なども作られたそうで、

その技術の高さに、シーボルトも驚いたとのこと!

鈴木一義さん3

【特別展・医は仁術】は、6月15日まで、

東京・上野の国立科学博物館で開催中です。

詳しくは、こちらを。

http://ihajin.jp/

 

2014年4月5日放送 ゲスト:畑瀬英男さん

イメージしやすいけど、なかなか実際に見たことのない生き物。

「ウミガメ」。

今回は東京大学・大気海洋研究所でウミガメを研究する、

畑瀬英男(はたせ・ひでお)さんにお越しいただきました。

畑瀬英男さん2

まずは、陸上にいるカメとの違いについて。

大きな違いは、前脚がヒレになっていること。

さらには、ウミガメは頭が甲羅に入らない!

骨密度も違うそうです。

「骨密度」も、年齢によって増していくそうで、

子供の頃は骨密度が低く、そのため海面で浮きながら、

クラゲなどを食べて成長し・・・

大人になると、骨密度が増すことで海底に住むエビ・カニなど、

栄養価の高いエサを食べるようになるのだとか!

畑瀬英男さん3

そのほか、卵から孵るとき、砂の温度でオスとメスに分かれるという事実にビックリ!

温度の境目は29度。

29度よりも高い環境だと、メスになり、

29度よりも低い環境だと、オスになるそうで、

近年の温暖化で、メスが増えることが懸念されているのですが、

実際に成長して交尾が出来る年齢になると、オス・メスは同じくらいの数になっているのだとか。

畑瀬英男さん4

そしてウミガメについての新発見をしたという畑瀬さん。

餌場のと産卵の数には意外な関係があり、

環境によって生活を変える能力を持っていたウミガメだからこそ、

1億年を超える進化史を生き残ってきたことが分かったそうです!

畑瀬英男さん5

畑瀬さんのレポートはこちら!

http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2013/20131213.html