2012年8月アーカイブ

2012年8月25日放送 ゲスト:山極寿一さん

ウホウホッ!と言いながら、胸を叩くマネ・・・といえば、ゴリラ!

『キングコング』などの映画にも描かれ、凶暴そうな印象があるゴリラですが、

実は、そんなイメージは嘘だ!と提唱するのは、

今夜のゲスト、ゴリラ研究をする京都大学大学院の山極寿一(やまぎわ・じゅいち)先生。

山極寿一さん1

山極さんは、なんと野性のゴリラと対面。

しかも、仲良くなって遊んだり、一緒に雨宿りしたこともあるのだとか。

「怖くなかったのですか?」の質問に、

体は大きいけど、ゴリラはとても優しい性格とのこと。

 

そもそも、我々がゴリラに対して、どんな勘違いをしているかというと・・・

(1)ゴリラは、楽しいとき、笑い声を上げて、腹の底から笑う!

→人間のように、口先で笑うのではないのだとか。

 

(2)ゴリラはコミュニケーションをとる際、相手の目を見ようとし、そこに威嚇の意味は無い!

→チンパンジーの場合は、目を見ることが威嚇になるが、

 ゴリラは優劣を一旦違うところに置き、対等に顔を見合わせながら、

 群れのバランスを保つとのこと。

 

(3)ゴリラ社会は、強い者ではなく、弱い者がイニシアティブを握る!

→ケンカが起きても、弱いゴリラが仲裁に入ることがあるらしく、

 「誰も負けない」というのが、群れの中で自然に起きているのだとか。

 

さらにビックリしたことは・・・

(4)ドラミングに、攻撃しようという意図は無い!

→立ち上がって、両手で胸を叩き、ポコポコ音を立てる行動。

 ドラミングをすることで、オスは強さをアピールしたり、遊びの誘いをしたりし、

 そこには決して、攻撃の意図は無いとのこと!

山極寿一さん2

そしてこの「ドラミング」のやり方には、さらなる勘違いが。

つい、手をグーにして胸を叩くイメージがありますが・・・

これが間違い!

本当は、ゴリラは手をパーにした状態で、胸を叩いているんだそうです。

山極寿一さん3

<山極先生のHPはこちら>

http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/yamagiwa/index.html

 

2012年8月18日放送 ゲスト:池田譲さん

イカそうめん、イカリング、イカ飯・・・

イカの料理は多々あれど、生きているイカを見たことがある人は、

少ないのでは?!

今夜は、イカ研究の第一人者、琉球大学の池田譲(いけだ・ゆずる)さん。

池田譲さん1

 イカというと・・・比較的、身近な「生き物」(食べ物)であるものの、

実はその生態は、知られていないことがいっぱい!

 

まずは、イカの体は、腕・頭部・外套膜の3つのパートからなっており、

外套膜というのは、いわゆる刺身になるところ。

頭の上に胴体が付いているような感じなんだとか。

 

さらに、イカの脳は大きすぎる!との事実が。

無脊椎動物では最大!相対的に見れば、魚や爬虫類よりも大きいそうで、

それゆえ池田さんは、イカには社会性や心があるのでは・・・と思い、

様々な実験をしたところ・・・

 

群れでいるときに、見張りに立つ役目のイカがいたり、

体の色を変えて求愛行動をしたり、

群れの中で、餌を食べる順番があったり、

さらには、鏡を見て映っているイカを自分だと認識する!という研究結果が!!!

池田譲さん2

松尾さんからは、「イカ」に関する雑学(!?)も飛び出しました。

<池田譲さんのホームページはこちら>

http://w3.u-ryukyu.ac.jp/ceph_lab/index.html

 

2012年8月11日放送 ゲスト:花岡庸一郎さん

太陽の季節真っ只中の今日。

今夜は、太陽観測の専門家をお招き。

「天体」といえば・・・御なじみ、国立天文台。

国立天文台の太陽天体プラズマ研究部の、花岡庸一郎(はなおか・よういちろう)さんに

お越しいただきました。

花岡庸一郎さん1

まずは、太陽の基本から。

太陽が誕生したのは、今からおよそ46億年前。

地球の109倍で、体積は130万倍!

しかし、地球が岩石でできているのに対して、太陽はガスの塊なので、

質量は33万倍とのこと。

花岡庸一郎さん2

そして、最近のニュースにもありましたが・・・

太陽について、気になるキーワードが、「スーパーフレア」。

この「フレア」というのは、太陽の表面で起きている巨大な爆発。

「フレア」が起きると、一時的に強烈に光り輝くそうで・・・

それと同時に、地球にも影響を与えているのだとか。

となると、この「フレア」の100倍~1000倍という「スーパーフレア」が起きると、

地球上にはどんなことが起こるのか!?

これはあくまでも予想とのことですが・・・

「フレア」が放出する磁場によって、衛星はもちろん、地球上の送電線を断ち壊す可能性が

あるそうです・・・。

花岡庸一郎さん3

さらに、番組後半では、太陽が永遠に存在し続けるのか、お伺いしました。

太陽はやがて、赤くて巨大な星に成長し、最後には爆発して、白く小さな球体になるそうです。

でもそれは、55億年くらい先のことなんですけどね・・・

 

 

 

2012年8月4日放送 ゲスト:本郷儀人さん

子どもたちの人気のトップを誇る、カブトムシ・クワガタ。

これらを研究する、第一人者が今夜のゲスト。

本郷儀人(ほんごう・よしひと)さん。

本郷儀人さん1

京都のとある「雑木林」にて、カブトムシ・クワガタを採取しながら、

昼夜逆転の研究生活を送る本郷さん。

実は、この若さでこの分野の第一人者となったのは、

カブトムシ・クワガタは意外にも数が少なく、そのため研究者も少ないから。

本郷儀人さん2

この本郷さんが、どんな研究をしているのかというと・・・

カブトムシやクワガタのケンカ(種間闘争)をビデオ撮影して、

どっちが、どんな技で勝つのか・・・という研究。

まずは、カブトムシのオスのケンカについて。

その流れは、4段階。

(1)出会い

(2)角の突合せ

(3)取っ組み合い

(4)追い出しor投げ飛ばし

なんと、(2)の角の突合せの段階で、半数以上のケンカの勝敗が決まるのだとか。

彼らのケンカは、メスを奪うため!

本郷儀人さん3

本郷さんの研究の様子を、パソコンの画像で拝見。

ミヤマクワガタや、ノコギリクワガタのケンカがどんなメカニズムになっているのか、

彼らを刺激して実験しているのだとか。

本郷儀人さん4

松尾さん:はっけよい、のこったのこったのこったのこった・・・!!!!!

思わず、彼らの取っ組み合いに、熱くなります。

本郷儀人さん5

 

本郷さんによる、初めての一般書、『カブトムシとクワガタの最新科学』