2012年3月アーカイブ

2012年3月24日放送 ゲスト:福岡伸一さん(公開録音)前半

3月15日(木)、赤坂Bizタワーの25階にある、

東京エレクトロンの社員食堂「ソラエ」にて、公開録音を行いました。

相変わらずの景色を誇る25階からの眺めに、

一同うっとりしつつ・・・

ゲストにお迎えしたのは、生物学者の福岡伸一さん!

福岡伸一さん1

この番組の、第一回目のゲストも福岡さんでしたが・・・

去年の「私」と、今日の「私」はもう中身が"違う"ので、

改めて福岡さんが唱える「動的平衡」について、

パワーポイントを使いながら、解説!

福岡伸一さん2

まず画面に現れたのは、

昆虫少年だった福岡さんが、一番好き!という虫。

ルリボシカミキリ。

生物の世界に熱くなった福岡少年が、やがて進んだ大学。

そこで発見したのが、「GP2」という細胞!

ここから、「動的平衡」の核心に迫っていきます。

 

図説に注目するリスナーの皆さん。

 

続いては、なんと「フェルメール」の絵の話に。

福岡伸一さん3

 

福岡さんが「フェルメール」に行き着くきっかけとなったのが、

17世紀、オランダで顕微鏡を自作し、細胞や精子を発見した、

レーウェンフックという男性。

なんと、レーウェンフックとフェルメールは、同じ町に生まれた同級生。

顕微鏡で見た細胞や生物の記録を、

画家であるフェルメールが描いたのでは!という福岡さんの仮説に、

会場も皆驚きに包まれました。

 

さらには、この「フェルメール」の絵に「動的平衡」を見出した福岡さん!

スカイツリーも、国会議事堂も見渡せる豪華な夜景をバックに、

お話いただきました。

福岡伸一さん4

次週は、この公開録音の模様の後半戦をお送りします。

お楽しみに。

 

2012年3月17日放送 ゲスト:竹内勇一さん

岡村仁美 右利きです。

左利きです。 松尾貴史 

 

右利きの人の"脳"と、左利きの人の"脳"には、違いがある・・・

とよく聞きますが、そのメカニズムを調べるには、

人間の神経細胞、1000億個を相手にして調べなければなりません。。。

 

そこで、人間よりも脳の仕組みがもっと単純な生き物を使って、

右利き・左利きのメカニズムを調べるのが、

名古屋大学・理学研究科に所属する、竹内勇一(たけうち・ゆういち)さん。

竹内勇一さん

その研究の対象とする生き物が・・・

なんと「魚」。

 

魚の運動に、左右の違いがあることを発見した竹内さん。

そのフィールドは、アフリカのタンガニイカ湖。

ここに生息する「ペリソーダスミクロレピス」という、

奇妙な名前の魚は、ほかの魚の「ウロコ」をエサとしており、

なんと右利き・左利きが存在するのだとか!

 

和名の無い、この奇妙な魚に、

「ウロコ食い魚(うお)」と名づけた松尾さん。

 

今日は特別に、この「ウロコ食い魚」の標本を、スタジオに持ってきていただきました。

竹内勇一さん2

見比べてみる。

竹内勇一さん3

上から口元を見てみると、なんと口の形が右寄りと、左寄りという違いが!

竹内勇一さん4

こんな感じで、遠くアフリカから、名古屋を経由し、赤坂のスタジオへ。

竹内勇一さん5

長さ10cmくらいのお魚。から揚げにしたら美味しそう。

竹内勇一さん6

どうでしょう?何となくの"違い"がお分かりでしょうか?

 

この右利き、左利きがあるのは、生存確率を上げるため!

捕食する側、される側にいったん左右の非対称が生じれば、

生存確率を高めていくために、

右利き・左利きが意味を持ち続けるとのこと。

竹内勇一さん6

そのほか、ロブスターのはさみや、ニューカレドニアカラス、

そして蛙や馬にも、右利き・左利きは存在!

 

最後に、こんなテストを受ける松尾さん。

竹内勇一さん7

利き手のテストです。

竹内勇一さん8

まずは、慣れた左手から。

竹内勇一さん9

こんな結果に。そして続いて、右手に・・・

竹内勇一さん10

さて、分析へ・・・

竹内勇一さん11

利き手の話題が続きます・・・

 

 

 

2012年3月10日放送 ゲスト:渡辺達夫さん

般若.jpg

ナマステ。

 

カレー屋を営む松尾さん。

スパイスにもかなり詳しいのですが・・・

今夜は、松尾さんも知らない、「スパイス」の世界を科学する、

静岡県立大学の渡辺達夫(わたなべ・たつお)さんがゲスト!

渡辺達夫さん1

特にトウガラシについて詳しい渡辺先生に、

まずは辛味成分の代表格でもある、「カプサイシン」についてお伺い。

 

生姜や胡椒の辛味成分と比べると、なんとカプサイシンの辛さは、

100倍~200倍!

辛いはず。

そんなカプサイシンを作り出す植物は、トウガラシ属だけなのですが、

実は、パプリカやピーマンも、トウガラシの一族!

 

その効能は、抗酸化作用、抗菌作用、胃の粘膜の保護作用などが

あるそうなのですが、

やはり「辛さ」=「痛み」。

我々は、この「辛さ」をある種「安全な痛み」ととらえ、そのスリルを味わっているんだそうです。

渡辺達夫さん2

前半では、辛い辛いと言っていましたが・・・

後半ではなんと、「辛くない、魔法のトウガラシ」についてお話!

 

その魔法のヤツはというと、

「カプサイシン」というもの。

トウガラシとほぼ同じ性質をもっており、なんと開発したのは日本人!

 

辛くないのに、カプサイシンと同じ効能があることから、

新たな抗肥満成分として注目されているそう。

渡辺達夫さん3

 

 

エンディングでは・・・

松尾さんから、「大切なお知らせ」が。

 

カレー大好き、松尾さんが主宰する、カレーの通販サイトがオープン。

「カレー七福神」。

詳しくは・・・http://curry7.com/

さらには、東京・下北沢にある松尾さんのカレー屋さん「般゜若」の

大阪店がオープン。

大阪・朝日放送のお近くとのこと。

http://www.pannya.jp/main/

 

宣伝じゃないんですよ。

 

では最後にもう一度。

般若.jpg

ナマステ。

 

 

2012年3月3日放送 ゲスト:西浦敬信さん

今夜は「音」を科学!

私たちの生活に応用できるような、

「音」を使った新しい技術についてお話いただいたのは、

立命館大学情報理工学部・准教授の西浦敬信(にしうら・たかのぶ)さん。

西浦敬信さん1

西浦さんによると・・・

なんと、騒音を快適な音に変える事ができるとのことで、

天井から響く足音や、ピーという耳に残る嫌な音に、

「別の音」を加えることで、不快感を軽減するシステムを開発!

 

そのメカニズムは・・・

耳障りな不快な音を解明し、それと逆振幅の音をぶつけると、

その不快な音が聞こえにくくなるという、

「聴覚マスキング」という技術を利用するのだとか。

 

さらに後半では、「音のプラネタリウム」という新技術についてお話。

ヘッドフォンやスピーカーが無くても、ピンポイントの場所にだけ、

音が聞こえるという、「オーディオ・スポット」というシステム。

 

なんと、音を超音波に乗せて流すことで実現できるそうで、

これを使うと、特定のポスターの前を通った人にだけ、

音を聞こえさせる・・・なんてこともできるのだとか。

あまりにも、「夢」のある話に、松尾さんも「えー?本当なのーーー?!」と興味津々。

西浦敬信さん3

さらに、松尾さんが手に持つサッカーボールのようなもの・・・。

これは、番組前半でお話した、「騒音を快音に変える」ための機械。

この12面体の先にマイクが付いており・・・

西浦敬信さん4

ここで騒音を感知し、それをうまく打ち消す音を、

12個のスピーカーから出すことが出来るそうです。

西浦敬信さん5

思ったよりも、大きさは小さい!

「音」の最先端技術でした。

 

<西浦敬信さんのHPはこちら>

 http://www.ritsumei.ac.jp/research/special/story/story06.html/