現場にアタック

2015年08月25日(火)

担当:田中 ひとみ

 

 

 

 

 

このお盆にお墓参りされた方も多いかもしれませんが、けさは「変わる供養の最新事情」というお話です。
最近、葬儀はしない、お墓もなくて良い、そんな風に考えている人がいて、遺骨をゆうパックでお寺に送り、供養をお願いする「送骨(そうこつ)」を選ぶ人も出てきているそうです。その実態はどうなのか。
まずは、2年前からお骨をゆうパックで送り供養する送骨を受け入れている埼玉県熊谷市のお寺、見性院の住職・橋本英樹さんのお話です。

 

 

私はじめたのが2013年2年近く前だったんですが、その当時は送骨って言ってもなにって言うこともありますし、ちょっとお骨を郵便で送るなんて、非常識だよねっていうこともあったりして、私たちも正直言って後ろめたさもありながら、サービスの開始に踏み切った訳ですね。でも、この特に2、3カ月で、月に30件から、今月だったら40件近くってかたちで急に増えてきて、まあ、これだけ困っている人が多いんだなってことを実感しています。お墓を持つというのは高嶺の花ですから、こういう風なことを受け入れているお寺もあるんだってことを知っていただけたらと思っております。

 

 

 

 

 

 

 

見性院では、送骨を2年前にはじめたそうで、橋本住職は当初は批判もあったとおしゃっていました。
この見性院が行っている送骨というのは、ネットや電話から申し込みを行い、永代供養料の基本料3万円を振り込むと、引き換えに「送骨パック」が届けられるので、そこにお骨と自治体が発行する埋葬許可証を同封して、ゆうパックで送り返すと、お寺で供養が行われて、ほかの人と一緒に入るお墓=合祀墓(ごうしぼ)に納骨されるというもの。
3万円で、故人の宗教・宗派・国籍は問わず、いわゆる戒名がなくても生前の名前のまま納骨でき、全国からお骨を送ることが可能ということで、実際お墓がなくてお骨をどうするか迷っている人や、経済的な事情から葬儀ができない人の利用が多いそうです。

 

 

では、街のみさなんはこの送骨をどう思うのか、聞きました。

 


★なんか骨送るってちょっと想定外。諸般の事情が色々あればって事もあるけれども、初めて聞いたからちょっと考えられない感じ。
★単なるものみたいにして扱うことに多くの人が良く思わないのでは。遺骨収集とか、それは骨の中に先祖の霊があるとかっていう、こういう感情を持っているから、大事に扱うっていうのが一般的な感情ですよね。それを自分で持って行かず、郵送するっていうのは、多くの人が受け入れにくいんじゃないですかね。
★ちょっと反対。やっぱり身内は身内でおくりたいですけど。
★自分はやりたくない。だったら、散骨したり、樹木葬の方が良いと思いますよね。

 

 

 

 

 

 

 

諸般の事情があればやむなしという人もいましたが、やはり「送る」ということに引っかかる人や罰が当たりそうで私はしないという人が多かったです。
そこで実際この送骨を行った人はどういう思いなのか。実際に自分の両親を送骨で供養した60代女性のお話です。

 

 

父が亡くなってから、母はもう2年後に亡くなって、2体あったんですよ。それで娘と一緒に暮らしてるんですけど、私やっぱり世話になりたくないんですね、あとあとまでは。それで自分で判断してそういう風に決めたんですけど、私、運転できないので、もしかしたら行かれないときもあるだろうし、自分だって身体がおかしくなったらもうダメですし、娘や孫ばっかりに頼れないでしょう。軽蔑する人もいると思いますよね。そりゃ私も悩みました。どうしようかな、このお骨って。困っている人っていっぱいいると思うんですよ世の中に。だったら、そういう風にする方法もおかしいとかダメだとか言うことはできないと思うんですけどね。

 

 

 

 

 


この方は、自分の両親の遺骨を3年ほど持っていて、お墓は車でいけるところにあったのですが、娘さんとそのお子さんと暮らしているなかで先々のことを考えて、娘や孫に頼れないという思いから、自分の代でお墓をたつ決意をして送骨を利用したというお話でした。

 

 

 

 

ここまでは「送骨」のお話でしたが、
一方、最近の供養で一風変わった葬儀として注目を集めているのが「ドライブスルー型葬儀」です。一体どういうものなのか。D&Aコンサルティングの竹原健二さんのお話です。

 

 

当社ではですね、いまドライブスルー型の車で通り抜けができて、参列してご焼香ができる斎場の設備機器の販売営業活動をはじめたところです。これは、通常のご焼香にかわって、ボタンを押すとですね、祭壇のところに電機がともされるというそういうご焼香です。ドライブスルー型を考案したのは、身体の不自由な人、老人、家族ぐるみでみなさんが安心して参列できるということから、ドライブスルー型を考案したものでございます。

 

 

 

 

 

 

ファストフードのドライブスルーのように車で通り抜けながら受付やご焼香を車の窓越しに行うもの。販売をはじめたところでまだできてはいないのですが、将来、こういう形が出てくるかもしれません。
では、最後に、このドライブスルー型葬儀、街の人はどう思うのか聞きました。

 

 

★どういうかたちであれ、ご焼香できるのであれば、全然賛成ですね。お参りに行きたいという方の気持ちなので、そういう機械化するというのはなんとも思わない。
★やり過ぎやね。滑けいですわ。それの話にのって行くという人を僕は疑うね。
★知っている方の葬儀に行ったときに、そこ押せばご焼香したことになりますというのはドライ。だって私、人が火葬されるときに喪主の方が焼却ボタンを押して下さいというあれも嫌ですね。自分が押したことでその人の身が焼かれてしまう、ああいうボタンってそれと通じる。なら車いす用意して送っていってあげる道をつくるとかバリアフリーにしちゃえば良いと思う。

 

 

 

 

 

「形式はどうであれ、結局は故人をしのぶ気持ちだからドライブスルー型でも良い」という人もいれば、「お焼香がボタンひとつはドライ」という人もいました。

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