現場にアタック

2015年03月10日(火)

担当:田中 ひとみ

最近自転車ブームで利用する人が増えていますが、その一方で問題になっているのが自転車の盗難
相変わらず多いようなんですがそんな中、足立区が、今月から都内で初めてという、ユニークな自転車の盗難防止の実験を始めました。
どんな実験なのか?
足立区「危機管理課」山上嘉人さんに聞きました。

足立区内では、盗難が多くて去年の刑法犯の認知件数でいいますと7561件でその約3割が自転車の盗難。一番の最重要課題。そこで、今回、ICタグを、自転車のハンドルなどに装着して管理して、盗難の防止をはかる目的の社会実験を行います。

 

 

この実験、規模が結構おおきくて、これから5千台の自転車を使って実験する計画だということでした。ICタグを開発したのは足立区の「株式会社ソーリン」。リストバンドのようなICタグで、自転車のハンドルに巻きつけて使います。この中には「登録番号」のような記号が記録されていて、管理会社のサーバーの情報と照合すると、持ち主が分かる仕組みになっています。

 

 

自転車盗難ナビシステム.JPG

※「自転車盗難ナビシステム」
長さ15cm、幅3cm位。ビニール素材で、目立つ青色をしています。

 

 

 

一方、区の駐輪場の出入り口には、このICタグを読み取る機械を設置。何時に、どの自転車が出入りしたかわかるようになっています。そのため、万一、駐輪場から自転車が盗まれても、その自転車が出入りした時間がわかるので、その時間の防犯カメラから、犯人を割り出すことができます。

また盗まれた自転車が街中に乗り捨てられているケースもありますが、そうした場合、「ICタグがついた自転車が放置されているよ」と通報してもらえれば、管理の担当がICタグをチェックして、持ち主に返すこともできる、ということでした。

 

ただ、このICタグ、盗難防止だけでなく、もう1つ効果があるようです。それは「不法駐輪の防止」。というわけで、足立区の違う部署も注目していました。
今度は足立区「交通対策課」三保尚之さんに聞きました。

 

 

不法駐輪は、現在は、駅前の放置自転車区域で自転車に札を付けて、1時間くらい時間を見て、まだ置かれているとその日に撤去します。それで私どもの方ではその登録番号を見て、警察の方に照会を出します。しかし、警察の照会は約1ヶ月かかるんです。ところが、今回のICタグがあれば、放置されていた自転車が誰のものか、すばやくわかります。

 

 

確かに、ICタグがついた自転車が不法駐輪されていたら、チェックすればすぐに誰が不法駐輪したかわかる、ということになりますが・・・では、この不法駐輪対策、街の方はどう思うのか、聞きました。
 


(賛成派)
★いいんじゃないんですか。止めちゃいけないところに止めたらいけないですしね。いま不法駐輪してるのが日常茶飯事なので、なくなるならいい。
★誰か一人が止めていくと広がるというのが一般的な考え。そういう人が減ればいいので、それはそれでいい。
★多分、駐輪場がしっかりしてないので、ちょっと止める事は誰でもある。でも、バレるのであれば、止めない。

 

(その他の意見)
★どうなんでしょう。微妙ですよね。いいけど、ちょっと止める方が多いから、盗まれるより。難しいところ。
★駐輪場が一杯で、その脇に止めたりはしたけど、それができなくなるのかな。その代わり駐輪場を増やして。駐車場あっても数台しか止められない。

 

 

不法駐輪はそもそも条例違反なので、「いい取り組みだよね」という声も半分くらい。
一方で、条例違反はわかるけど、「駐輪場がないんだよ」という声も半分くらいありました。
こうした声を足立区三保さんに伝えると、それでも、街じゅうで自転車をチェックする必要があるということでした。

 

 

区営の駐輪場でも自転車盗難は少ない方なんですよ。管理人がいるので実を言うと本当に少ない方なんですよ。管理人がいるので実を言うと本当に少ない。お客様は区営の駐輪場には入れますが、そこから日常の活動で銀行に寄ったりほかのお店に寄ったりほかのお店に寄ったり自転車を使う、そういったところでも危険性があるので、盗難防止にはなるとおもってます。

 

たしかに、ちゃんと駐輪場に駐めれば、盗難は少ない。一方、お買い物先とか、あるいは不法駐輪とかされると、盗難のリスクも上がりますよね。そういう意味では、危ない所に自転車が止められていないかチェックする事も、盗難防止につながるかもしれません。それから、盗難された自転車が、街中に放置される事もあるので、不法駐輪をチェックする事は、盗まれた自転車を素早く持ち主に返す事にもつながるのでは、ということもあるようでした。

 

一方で、街の声にあったように「駐輪場が少ない」ということは、三保さんも認めていました。

駐輪場にとめれば、盗難は少ないという事ですので、ICタグの実験だけではなく、駐輪場の整備もすすめると、本当の意味での防犯対策になるかもしれません。

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