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2014年08月12日(火)

担当:阿部真澄

 

きょうはコンサート会場についてです。 
8月は1年の中でも、コンサートや野外ライブが多い時期で、夏休みでコンサートに行くという方もいるとおもいますが、
今、そのコンサートの会場、特に首都圏の会場の閉鎖が続々と決まっているそうなんです。

何が起こっているのか?来年閉鎖が決まっている渋谷公会堂を管理する
渋谷区の杉浦小枝(すぎうら さえ)さんに伺いました。

 

 

2015年の秋ごろをめどに、渋谷区の総合庁舎の建て替えに合わせて閉館して、約3年間の工事期間を経て新しく建て替えるという計画。
東日本大震災の発生を受けて耐震性能の見直しが全国的に検討していく中で総合庁舎の建て替えと公会堂を一体で新しくしていくということなった。

 

 

調べてみると、ほかにも耐震化で改修の必要があるところがありました。
例えばさいたまスーパーアリーナ。2015年~16年度にかけて設備の改修工事のため閉鎖。
完成してから25年経つ横浜アリーナも改修を検討中だということなんです。

さらに別の理由で閉鎖してしまうところもあります。それは日本青年館
こちらは2015年3月末に閉鎖が決まっているんですが、その理由は2020年の東京オリンピック。
新国立競技場の建設に伴って移転を求められて閉鎖するそうです。

このほか、国立代々木競技場体育館東京国際フォーラムも次の東京オリンピックの影響で閉鎖される可能性もあるそう。
来年、再来年にかけて会場がかなり少ない状態で、一部では音楽業界の2016年問題とも呼ばれています。

首都圏のコンサート会場が相次いで改修・閉鎖されている事態を街の人はどう思っているのか?聞いてきました。

 

 

・あまり遠くには行けないので、旅費と仕事、やっぱりそんなに簡単に休めない。無くなるのは嫌。
・昔よく歌番組とか渋谷公会堂で公開放送をやっていましたよね。魅力のあるところはそのまま残して欲しい。
・遠かったら、もうちょっといいかなとか思う。グッズ買いに行くのも大変だし、こんな暑い時に遠くまで行って夜帰ってくる遅くなると思ったらライブに行くのを考えてしまう。
・ライブの回数が減ってしまうとCDとかで曲は聴けるが、ライブはアーティストとファンが一番近い。小さいライブハウスも無くなってきているので、音楽が離れていってしまう。

 

 

会場に愛着を持っている方もいらっしゃいましたけど、街の声で多かったのはコンサート会場が近くにないと、時間や旅費がかかるからコンサートに行けない、行かなくなるかもしれないという声。
また、音楽が身近なものじゃなくなってしまうのではという心配する声もありました。


そんな声がある中、コンサート会場が無くなることが、死活問題に繋がるという方がいました。
コンサートの興行を行う、コンサートプロモーターズ協会の会長、中西健夫さんのお話です。

 

 

ビジネス的にはないと困る存在。
過去は圧倒的にCDの売り上げが多くて、金額的なバランスは6000億円と1000億円くらいの売り上げの差だったけど、コンサート自体がここ10年で動員数、本数も倍で、今は2500億円と2500億円くらいになっている。
ただ、ライブで入っていない数字があって会場で売られている記念のグッズの売り上げ。そこを含めるとマーケットはすごく大きい。

 

 

一昔前はCDが6000億円、コンサートが1000億円だったんですが、今は同じくらい。
そのため、いま現在でもコンサート会場が足りていない=需要と供給のバランスが崩れているそうなんです。
さらにグッズなどの収入を含めると、コンサートの影響は音楽産業にとってかなり大きい。
そんな状況の中、さらに追い打ちをかけるように、一時的とはいえ会場が減ってしまうと、せっかくコンサートに足を運んでくれるようになったのに、また足が遠のいてしまうのでは。
それがきっかけで音楽産業の縮小に繋がるのではないかという懸念しているそうです。

このままで、音楽産業大丈夫か? 何か対策を考えているのか?中西さんに伺ったところ、最後にこんなことを仰っていました。

 

 

会場がないなら会場を考えないといけない。でも夏の野外ライブは一杯なので、じゃあ秋冬で野外でという発想をどんどんしていった方がいい。今の時期は暑いし。
やり方自体多種多様な方法で色んなライブを形成していかないといけないので、いろんな発想構想を持ちながら必要なことをやっていく時期だと思う。

 

 

夏の野外ライブは、たくさん行われているんですが、いままで行われて来なかった時期に野外ライブをするとか、これまでの常識を壊していかないといけない時期に来ているんじゃないかと仰っていました。

 

 

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