現場にアタック

2013年12月26日(木)

                           

担当:中島 彩

 

今日は、世界初の発電技術のお話です。
火力・風力・地熱・太陽発電など、色々な発電技術がありますが、
今日は香川県で生まれた新しい発電技術です。
どんな発電なのか。
発電機を開発した香川県、
ちよだ製作所の池津英二社長のお話です。

 

 

   私どもが開発した機械は、香川県の名産である
   うどんの製造過程で出る廃棄うどんを、
   うどんからエタノールを作る設備。
   そしてエタノールの残渣をメタン発酵させガス化して発電する。
   ようするに、メタン発酵したガスを使って発電する。
   その電力を四国電力に売電するという事業をスタートさせた。

 

 

廃棄されたうどんを使って発電するその名も「うどん発電」
廃棄うどんとは、製造時に出たうどんの切れ端や、
ゆでてから時間が経過した麺などの事で
(食べ残しなどの廃棄物とは違うものです)、
その廃棄うどんを使って、エタノールを作り、
それをメタン発酵させ発電の
燃料にし、できた電力を四国電力に売るという
「うどんまるごと循環プロジェクト」
の事業をおととい、ちよだ製作所でスタートしました。

このうどん発電では、1日3トンの廃棄うどんを処理でき、
1年間で一般家庭40〜50世帯分の年間使用量に相当する
18万キロワットを発電できます。

その電力を売る事で、
年間700万円の売電収入を見込んでいるんですが、
もうひとつ、
香川県のうどん発電の事業を成り立たせるポイントがありました。
再び池津社長のお話です。

 

   実際の事業としては、うどん発電という形で色々
   お話を頂いていて、例えばうどん廃棄物にしても、
   お金を頂いて私たちが処理をする。
   香川県であれば1トン1万5000円くらい
   運搬会社がもらって収集している。
   それがひとつの収入源にもなるので事業としては
   ちゃんとした事業をすれば、儲かる。

 

「廃棄うどん」なので、
無料でもらえたりするのかなと思い聞いてみると、
お金を「もらって」廃棄うどんを回収するんです。
この「廃棄うどん引き取りによる収入」も含め、
工事費を含む施設費は約8年で
回収できる計算となり、けっこう儲かると社長は言いますが...。
お金をもらって回収なんてずっと続けられるのか。
香川県のうどん事情に詳しい、
香川県産業技術センターの松原保仁さんにお聞きました。

 

   香川県の小麦の使用量は年間6万トン使っていて、
   そのうち5%の3000トンが廃棄されている。
   うどんにした場合水も含むので6000トンくらいは
   年間に廃棄物として発生している可能性があると推測している。
   うどん屋さん、製麺屋さん、企業からうどんの廃棄に
   費用がかかると相談はあった。お金を払って捨てるよりは、
   有効に使ってもらったほうが企業としても良い。

 

香川県内には約800の讃岐うどん店があり、
うどん用小麦粉使用量は全国トップ
の約6万トン。大きな工場も多いので、廃棄うどんの量も全国トップで
出てしまっている事が問題視されていたんです。
その中でうどん発電の技術がスタートしたこともあり、
むしろお金を払ってでも有効に使いたいという企業の思いもあり、
企業と発電するちよだ製作所の間でwin-winの関係にできていたんです。

さらに、このうどん発電の技術は香川県だけの話ではないんです。
と池津社長は
話してくれました。

 

   ピザ、パスタ、パンなどの試験もしていて十分できる。
   簡単にできるのはうどんとお米。
   同じようにエタノール化してメタン発酵することも可能。
   そのような廃棄物が出る各地で同じ設備でエネルギー化することができると思います。

 

うどんだけではなく、パン、ピザ、パスタなどでも発電が可能で、
その中でも、うどんと並んで簡単にできるのがお米。
すでに東北地方では、お米発電も始まって
いて、今後、意外な○○発電が全国で増えて行くかもしれません。

一覧へ戻る

ページトップへ