現場にアタック

2013年10月28日(月)

担当:白井京子

 

 

きょうは、中学校の朝練=「朝に行う部活」に異変が起きているという話。

長野県の公立中学校で、一斉に「朝練」がなくなりそうなんです。

一体どういうことなのか、

長野県教育委員会スポーツ課の茅野繁巳さんのお話です

 

 

 

 

朝の部活動いわゆる朝練を原則廃止しようと

検討委員会で検討している。

睡眠が十分とれてない生徒が31%、

朝練後の1時間目の授業に

集中できない人が4人に1人という結果。

スマホやテレビで寝る時間が遅くなることも要因の一つ。

こういう状況を見ると、朝の部活動が大きな負担になっている。

 

 

 

まだ正式決定ではないですが、今設置されている検討委員会が

報告書をまとめ最終的に長野県の教育委員会が指針を

示して決定します。

決定となれば、来年4月から長野県の公立中学校の朝練が

「廃止」となります。

実は長野県では県内187校の公立中学校の95%以上が

朝練をしているというので、それが一斉に廃止になるというから

びっくりしました。

さらに教育委員会では部活を「勝利至上主義に偏らない活動」

とする方針だそうです。

これは、長野県だけの動きか?と思って調べてみると、他県でもありました。

佐賀県の佐賀市では、今年度から第2水曜日を

「中学校一斉部活動をしない日」と定めているそうです。 

また、さらにこんな意見もありました。

日本体育協会公認のアスレティックトレーナー、西村典子さんのお話です。

 

 

 

朝練のやり方次第だが、睡眠時間が削られる事とか、

朝ごはんを食べない事が問題。

体をつくる時期なので、中学生なので、3食とらないと

栄養素が足りなくなる。

何もない状態でやると力がでないし、体に良くない、疲れるし、

ケガにもつながる。そういうのも全部ひっくるめて、朝練自体に

問題があるんじゃないかなと思う。

 

 

 

 

西村さんも、長野県の学生を指導したことがあるそうなんですが、

寝不足な子も多くて、それなら朝練はしない方がいいと言っていました。

今回の話は、中学生という点がポイントで、成長期だからこそ、

大事な時期に朝食を抜いて栄養のバランスを崩してしまう事が問題だと

指摘しています。

だから、高校や大学、社会人が朝運動するのとは意味が違うようです。

 

それでは、この朝練廃止の動きについて街の皆さんはどう思っているのか。

 まずは「朝練廃止」賛成の人たちの声です。

 

 


 

(女子学生)別にやめてもいい。疲れるし、寝ちゃうし、眠いし、嫌になるし・・・

(親①)親は弁当作りが大変。親御の声が反映されることが多い気がする

(親②)朝練がある部活は止めてと言った。夜も今の子遅い。

睡眠削ってやる必要ない。私、健康オタクなので、睡眠ないと

成長ホルモンもでないし、影響でるし・・・。

だったら朝練止めて、違うことしたほうがよくないですか。

 

 

 

早起きしてご飯作るのが負担、という親御さんの声が多かったです。

ただ、子どもがやりたい、と言うなら仕方ない、という反応も多かったです。

学生で止めたい、という声は少なかったけど、寝る時間はみんな遅い!

平均でも寝るのは12時くらいでびっくり。(私はもっと早かった・・・)

それは、寝不足になりますよね。。

 一方、「朝練廃止」に対して反対の人たちの声です。

 


 

(男子学生)自分は朝練アリだと思う。朝練ないと、

練習時間なくなるのでキツイ

(男子学生)朝練は差がつけれる場所。

朝連をやらない部活は、得るものないけど、

朝練があることで練習してない人と差がつけれる

(サラリーマン)ゆとり教育ですかね。テニスやってて、

中学1・2年は球拾い、3年でコート出れる。

いいきっかけになる。泥臭さがありましたよね。

(女子)あると1日がしまる。眠かったけど、朝大事だった。

朝練がないのはぬるい!

 

 

 

「ぬるい」と言っていたのは女子学生だったんですが、

朝練は文化だ!くらいの気合がありました。

今回街で聞いてみて「朝練廃止」反対の多くは学生さんたちでした。

学生のみなさんは「つらいけどやりたい」という声が多い。

(原宿で調査したんですが、全国から修学旅行生が来てたので、

日本各地の学生が朝練はあっていい! という反応でびっくりでした)

現役の中学生から高校生、そして大学生の人たちもみんな「廃止反対」

朝練は早起きの基礎を作る、辛いけど、続ける「努力」が大事とのこと。

このように調査の結果も、「朝練廃止・反対」が8割と圧倒的に多かったです。

 

 

でもそれなら、どうしてそこまで強制的になくさないといけないのか。

再び長野県の茅野繁巳さんに聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

 

 

 

 

全体的に昔から、『教育県・長野』というふうに言われてますが、

かなりレベルも落ちている点もある。

朝練は「百害あって一利なし」っていう人もいますし・・・

今、検討段階だけど、原則なので、この原則をどういうふうに

皆さんにわかるようにするかを、県の指針を作るときにも

はっきりさせたいと思うので、今は廃止しようという方向で進んでいる

 

 

 

長野県では、近年、中学生の学力テストの成績が下がっていて、

今年の学力テストでは47都道府県中、35位!!

県の教育委員会も、何かしらの挽回をはからないと、と思っていたようです。

ただ、学生さんたちは、朝練をやってもいい、と言っているのに、

なにも、一律で廃止にしなくても、やりたい所はやればいいし、

やりたくない所はやらないという手はないのかな。。

ちょっと極端なような気もします。

一覧へ戻る

ページトップへ