現場にアタック

2013年10月22日(火)

担当:中島彩

 

きょうは「車の自動運転」についてです。日産が2020年に、
行き先だけを入力すると到着するという車を日本で出すと発表しています。
こうした中、トヨタ自動車が行なった「車の自動運転」について、国土交通省などが
問題視しているということなんです。

あのトヨタが国から注意を受けた?何があったのか?

自動運転の車の問題に詳しい

文部科学省 

科学技術・学術政策研究所 客員研究官

辻野照久さんのお話。

 

    今回は、トヨタ自動車が高速道路で、
    自動運転の追従走行=前の車のあとを追いかける実験をしたが、
    その時に、大きく手放しをするというパフォーマンスをした。
    それに対して国土交通省や警察庁から
    それは道路交通法違反じゃないのかという指摘があったと聞いている。
    トヨタは今までも高速で実験やってるし
    申請してOKと言ってくれたから、やっていいでしょうと思っていたと思う
    国土交通省はまさか、大々的に
    手を大きく挙げて宣伝する訳なんてないと思っていたと思う。
    コミュニケーション不足だということですね。

 

実際に国土交通省とトヨタに聞きました。
録音はさせてもらえなかったのですが、ともに共通している認識は2つ。
1つは、「現在の法律では、
ハンドルから大きく手を離すことが道路交通法違反にあたる。」
2つ目は、今回、自動運転の実験なので、
手を放す事を許可されているという点。
しかし、2つ目のところで少しズレがあった。
それがハンドルから手の距離。
国土交通省の認識では、
実験とは言え、そこまで大きく手を放さないだろうと。
一方トヨタは、今回初めてメディアに実験の様子を公開するため、
わざと大きく手を放した。
実験だから問題ないだろうと。この認識のズレが発端となり、実験とは言え、
今回の実験が法律違反じゃないのかという話まで発展してしまったとのこと。

実験レベルでも認識のズレがあるんですが、
自動運転の実現には更に問題があると仰います。

 

    問題点はまず、法整備。自動運転をしていいということは、
    手を離してていい。足も離してていいということで、
    それを法律で認めない限りは前に進みません。もう1つは、
    事故が起こった時に、事故の責任の所在が
    どこにあるのかを決めておくと。例えば、その会社の整備が悪いのか、
    ソフトウエアが悪いのか、もしかすると
    オーナーに責任があるといわれる場合も出てくるかもしれませんね。

 

まず法律問題。基本的に手放し運転はできないので、
道路交通法を変えないと実現できない。
さらにもう1つ。
安全面の向上をメリットとしている自動運転で、万が一事故を起こした場合。
運転する人が、例え車を操作してなくても、
場合によっては、責任を問われる事もあるかもしれないという。
操作してないなら、どうにもできない気もするんですが、もし完全に自動運転になって
事故を起こしてしまった場合、誰に責任があると思うか?街の人に聞いてきました。

 

    /難しい。車自身が悪いのか。乗ってる人ではないでしょうけど、
    どこが責任なのかは難しい。
    /追突なんて事になると、作った方の責任も多少はあるかなとは感じはするが、
    それに全部を負わせるのは...
    /それは本人にあるんじゃない?
    ただ、整備はちゃんとしてくれないと困る。
    /自分の運が悪かったという感じだが、
    所在がハッキリしないから全然ピンと来ない。実現に難しい。
    /企業とかソフトウェアとか責任あると思うが、
    運転してる人にも、機械を信用し過ぎたという問題もある。

 

思っていたよりも車のオーナーの責任という方が多かった。
自分で自動運転を選んだ責任、
そして機械を信用し過ぎた責任は自分にあるという意見も
印象的でした。ただ、こんな事を仰る方も。再び街の声です。

 

    /自動運転のせいで自分の過失になってしまうというのは、
    /それは困る。僕は何もしていない。
    であれば自分で運転して、自分で責任を取る方がいい。
    /結構運転好きなので、車は人が運転するもの

 


自動車は運転するもの。
そこへ来て、自動運転で事故を起こしたら責任が自分にある
と言われてはたまらない。という方もいらっしゃいました。
国土交通省はどう考えているのか?
これも伺ったんですが、国土交通省では2020年に
高速道路のみ自動運転が出来るように、
検討しているということですが、一方の、
事故を起こしたときの責任問題に着いては、
国交省だけでは決められないので、
「何とも言えない」ということでした。
これで大丈夫なのか?最後に辻野さんにも伺ってみました。

 


    国内はもちろん、
    世界からも自動運転の車が入ってくる可能性があるので、
    もうすでに実現している国がある。
    日本も政策でどうするか決めないといけない。

 

手遅れになるまえにどうにかしないと、ということでした。  

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