現場にアタック

2012年11月26日(月)

担当:白井京子

 

今日は動物の高齢化対策についてのお話です。
ここ数年、人間の高齢化という話はよく耳にしますが、

実は国内の動物園でも飼育設備の向上や飼育技術の進歩などから

元気で高齢な動物が増えていて高齢化が進んでいるようで、

飼育員さん達は高齢になった動物にいつまでも元気で長生きして

もらおうとあの手この手のケア対策を取っているようなんです。

そんな動物園の1つ

多摩動物公園の飼育員、清水美香さんにお話を伺いました。

 

 

日本にチンパンジー328頭いるがその中でミミーはメスでは最高齢で

冬場寒いと足が痛くなり階段を降りられず鎮痛剤や漢方薬を与えたが

また冬には酷くなると思いサプリメントをあげて去年は1度も外に

出られない事はなく今年もあげてるが順調で外に出て元気です。

ミミー.JPGチンパンジーの寿命は40歳~50歳と言われているんですが

ミミーは推定56歳で若干動きの衰えは見えるものの関節の軟骨成分、

コンドロイチン・サプリの効果が出てか寒い日でも他のチンパンジーと

変わらずの生活を送っていて(取材に行った寒い金曜も室外で仲間と暖)

驚いたのがサプリメントを餌に混ぜて与えているのかと思いきや

錠剤を渡すと美味しそうに自分で口に運ぶそうでサプリメント作戦成功。

 

そして同じように飼育員さんの閃きによって元気を取り戻したのが

井の頭自然文化園にいる推定65歳で国内最高齢の象の花子なんです。

こちらはどんなケア対策が功を奏したのか?

担当飼育員の室伏三喜男さんにお話を伺いました

 

 

象には食事の後に塩分を取らなくてはいけないのでスポーツドリンクと

塩を混ぜた物をあげてたが急に飲まなくなった。体調がチョット悪くなり

従来食べていた物を食べなかったり酷いときは黒砂糖だけの時もあり

その頃、色々工夫して薬用酒をドリンクに混ぜると象は鼻が良いので

薬が入っていると飲まないが抵抗なく飲んだ。今は回復している。

はなこ.JPGやはり人間もそうですが動物も健康を維持するのには食が大事で

花子は歯が1本しかないという事で好物のバナナは皮を剥いてから

あげるなど飼育員さんが手間暇を掛けさらに智恵を絞って餌を考えて

季節によってのアレンジもしているようなんです。再び室伏さんのお話。

 

基本的にお金を掛けられないので大した事は意外と象は南方の動物だが

暑さに弱い。体が大きいので熱が逃げ難くナスを象にあげる発想は何処も

やってないがナスをあげて体の中から少しでも冷す事や園内に夏場

ドクダミが生えてお腹の働きを整えるので毎日5キロ職員が摘んで

少しでも体調を上げられればという事で大袈裟な事はしてない。

 

 

もちろん食べ物だけでなく夏場の打ち水や室内の空調を完備したり

展示時間を短縮して負担を減らすなど何でも出来る事はやって

出来るだけ皆さんに花子の姿を見て欲しいと話していたんですが、

室伏さんたちが努力を惜しまずに花子のケアに取り組むのには

こんな思いもあるようなんです。

 

 

昔からの象かと聞くお年寄りがいて感慨深げ。

動物園は皆さん家族でなど楽しい思い出の場所で象は

存在感がありその思い出が蘇るのでは?

それに花子は存在そのものが歴史があるので自分の人生を花子と

照らし合せて写して見ていると思うので1日でも元気で居て貰いたい。

 

 

花子は井の頭自然文化園に戦後の1954年から58年間展示され、

多くの人の良い思い出の1つとなっているようでして、

実際に冷たい雨が降りお客さんの少ない先週金曜日に

花子を見て喜びの声を上げている方も確かにいらっしゃいました。

    

驚いた子供が小さい頃に来た時にお年寄りだったのにまだ生きてんだから。

20年振りで感動してさ自分も年取ったけど花子さんも年取ったなと。

で、また自分も頑張って負けずに長生きしなきゃいけない。

 

見る人を元気にする、はなこさん。

無理のない範囲で、その姿をみせて欲しいですね。

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