現場にアタック

2012年09月25日(火)

担当:近堂かおり

 

北海道の由仁町(ゆにちょう)という町が、町の土地を1平方メートル=120円で売ってる!

120円で土地が買えるなんて、安い!

それにしてもなんで?

由仁町役場の関沢 和之さんに聞きました。

 

 

由仁町が今年、開町120年ということで、町有地を1平方㍍=120円で8区画販売する。

ピーク時に比べると、人口も減って6千人を切ったところ。なんとか食い止めたいというのが一番の願い。

道外の方にたくさん申し込んでもらって、300件の問い合わせがあった。

千歳空港からも近い札幌からも近いということで、立地的な魅力もあったのではと思う。

 

 

由仁町は、北海道のほぼ中央、千歳空港から車で30分。札幌市内からは高速道路を使って1時間ほど場所。

なかなかいい場所、と思うのですが、過疎が深刻で、その対策のために土地を売り始めた。

条件を主に4つ

①由比町以外に住んでいる人 

②60歳未満 

③3年以内に家を建てること

④定住をしてくれる

 

町の外に住んでいてなおかつ若い人に定住してもらいたい、ということ。

8月終わりで応募期間は締め切ったんですが、大変好評だったそうです。

 

ところが調べたら、同じように過疎化対策で、さらに安い価格で、土地を売っているところがありました。

こちらは1平米=1円。しかも住む条件に、年齢制限なし!町民はダメというのもなし!ということ。 こちらも北海道の秩父別町。

 

町の外の若い人に来てもらった方がいいのではないのか?

北海道秩父別町役場の畑 信明さんのお話です。


 

気持ちは若い方の方がいい。 町内で、若い賃貸住宅に住んでいる方に、1平米=1円の土地を買って頂き、家を建てて頂ければ、定住に繋がっていきますんで、ウチの町からよっぽどの事がないと出て行くという事はないと思うので、あくまで人口が増えて、定住者が増えればということでやっている。

 

 

条件を付けている場合ではないほど、深刻だ、というのです。

町の人口は今現在2692人。 ピークは昭和36年の8000人くらいで、それ以降ずっと減り続けている。

1平米=5千円というような安い金額でなんとかしようと当初は思ったが、インパクトを出す為に1平方㍍=1円で打ち出した。

夏だけ住むのではダメですか?という質問は結構あるようで、別荘のように住むという事であれば、都市部の人も来やすいのは分かっているのですが、あくまで過疎対策なので、住民票も移してもらうというのは譲らなかった。   

しかし、1期分13区画のうち、12区画が売れ、まだまだ問い合わせがあり来年度、第2期10区画を販売が決まった。

1円でインパクトを!という話がありましたが、実はさらに安い0円で土地を提供しているところがあった。

それが、栃木県の那珂川町。4年前に打ち出したそうです。

 

栃木県 那珂川町役場の大森 親久さんにお話を伺った。

 

公共交通の便が悪いので、思い切って0円。現地の見学会を行った時も100人集まったが、資金繰りが出来なくて、キャンセルなどが出まして、10区画用意したがまだ2軒しか建っていない。

取り合いみたいになると良くないとは思うが、現実的に自分の地域をなんとかしたいということでどうしても競争になってしまう。

東京からだと新幹線で宇都宮→在来線で15分、更にバスで40分。合わせておよそ2時間。

 

条件は住民票を移す以外に65歳以下で2人以上の世帯。0円で20年間貸すという仕組み。

4年前の見学会の時には、100人ほどが見学に来たが、リーマンショックなどもあり不調。

最近では契約や予約が進み、近々残り5軒になるそうだが、安売り競争激化で新たな手も模索しなくては、と考えていました。

 

一方で、実際に購入された方にお話を伺ってみました。

北海道 秩父別町の1平方㍍=1円の土地を購入した、千葉県出身の野田さん(67歳)のお話です。

 

 

まさか1円で土地を購入できるというのは考えられなかった。最も辺鄙なところだろうなと思ったが、結構普通の町の中の土地なんだなぁと思った。

でもやっぱり雇用の問題が物凄く若い者には大きい。若い人が減っているという事は、仕事がない。だからうまく会社を誘致したりすればいいと思うがなかなか

 

野田さんは田舎暮らしをしてみたいと定年後に移る決心をしたそうなんですが、自分のお子さん、お孫さんには厳しいかもと。 

雇用の問題について、畑さんにも聞いてみました。

 

 

 

やはり若い人の雇用というのはやはり小さい町なので、近隣含めても雇用がない。

暮らしやすさをアピールするために、北海道は雪が多いので融雪施設の設置費用の助成や太陽光発電を付ける方に費用の助成とかを始めて、暮らしやすい環境づくりを行っている。 

 

若い人の雇用先はまだ少ないのが現状。

町として、付加価値を付けると共に雇用にも力を入れていかなければならないと仰っていました。  

安い土地に来させたまま放置になってしまうと、結局は離れてしまい本末転倒。

若者の雇用は難しい部分もあるが、来させっぱなしにならない対策が求められるのも現実、なんですね。

一覧へ戻る

ページトップへ