現場にアタック

2011年09月06日(火)
担当:白井京子
今日は、右肩上がりが止まらない沖縄県の話題
・・・沖縄の人口の話しです。
少子化、過疎化など、先細る話題が何かと多い日本にあって、沖縄県は別。
まずは、沖縄県企画部統計課、クロシマ・ヤスアキさんの話です。
      

平成23年8月1日現在、沖縄の総人口が140万171人という推計人口が出た。
戦前戦後は50万人台で人口推移していたのだが、増加傾向に伴い
今、140万人を突破したという事。全体的に出生数は全国と比べて多いが、
その増加数も年々少なく、なっている。それでも増加傾向にある。
社会増加も近年、また増加している。


戦後50万人だった人口が増え続けて、140万人に!!
沖縄の人口。戦後は海外移民などの社会減もあった為、
50万人台でしばらく推移していたが、本土復帰後は県外からの転入者が
予想以上に増加。昭和49年に100万人を突破しました。
その後も一貫して増加し続けて、ついに140万人を超えました。
本土復帰後は毎年1万人余りのペースで沖縄県の人口が増えて、
この間の増加率は、全国平均の2倍を超えるおよそ47%と高い率。


日本全体が少子化と言われる中、なんで沖縄県の人口は増え続けているのか...?
沖縄県に話を聞きますと、どういう人が転入して来ているか、など、
詳しいデータは とっていないという答え。
そこで、沖縄県への移住事情などにも詳しい方にお話を伺いました。
「沖縄県の人口増加、どういう背景があるのか」
雑誌「沖縄暮らし」編集長で、沖縄移住促進協議会をやっている
タサキ・サトシさんの話です。


大きくは3つあるが、
①最近、移住者が増えて、人口が増えたというのがある。
  IT系の企業がだいぶ来ていて、アパートを借りるのに住民票をうつす。
②つ目は企業も、5年くらい前、不動産バブルもあったが、
  その頃からコールセンターが出来、大量雇用するようになる。
  こっちは雇用に助成金が出るので企業にとって雇用しやすい環境、どんどん来る。③つ目は子どもが多い。
  出生率が全国一なので、そういう部分では人口がどんどん増えている。     



 「青い海、暖かい気候。沖縄、いいなぁ~」という憧れからの移住だけでなく、
企業が沖縄に進出しているケースも多いようです。 

IT企業など、立地場所を選ばない会社が成長してきたこと。
そして、企業のコスト削減策として、雇用に助成金のある沖縄が人気ということ。
※進出してくるので多いのは、東京や大阪の企業。
さらに、沖縄移住の相談に乗っているタサキさんのところには、
震災後、「原発がイヤ」という理由で沖縄を選んで相談に来る人も、
確実に増えている、ということ。


でも、観光なら気楽に行けるけど、移住となると、結構、大変なんじゃないのか?
実際に沖縄に移住した人に話を聞いてみると...


2005年に大阪から沖縄に引越した。
その時に務めていたのがIT関係のウェブの仕事をしていて、
社長も沖縄好きでウエブの仕事なら日本全国どこでも出来る、
と飲みの席でしたら、「よっしゃ、沖縄に事務所作ろう」の話になり、
めでたく転勤/
東京港区出身。沖縄の募集が出ていたので来た。
仕事して海に行けるか、思ったが、給料も安く、最初の3年は後悔した。
後から、沖縄の知り合いが出来ていいところもわかって来たので、
仕事に関してはしっかりした仕事をしてないと大変。
なかなか現地の企業はたいへん。     


沖縄に移住した人の間では、3年というひとつの目安があるよう。
移住をやめてもとの場所に戻るか、それとも沖縄にいつくか。

その最初の3年間をすごく苦労したというのが、あとに出てきた男性。
奥さんと一緒に沖縄に移住して、沖縄の企業に勤めたが、
賃金は安い、長時間働かされる、いきなり解雇される...と苦労が絶えなかったそう。
でも、結婚したばかりで、実家にあわせる顔がなく頼ることもできず、
実家に内緒で東京に出稼ぎにいくなどして、なんとか3年を乗り切ったそう。

一方、最初の女性。職業はウェブデザイナー。
最初は、大阪の会社の事務所で、あとはフリーになって、仕事は安定。
さらに関西出身のIT移住者も多いという事で順風満帆の移住生活。

あとの男性が言っていたのは、
沖縄の地元経済は、突然風向きが変わるパターンが多いので、
ハングライダーに乗っていると翻弄される・・・・と、
仕事が不安定で生活が大変だと教えてくれました。


人口の転入・転出を単純に見ると、3万人沖縄に来るが、2万4000人
出て行っている。(出て行く人の中にはいろんな事情があると思うので、
一概にみんなが失敗して出てくというわけではないですが...)
中には、移住を失敗して出て行く人もいるといいます。
では「移住を失敗するケースいは、一体どういったものが多いのか」
沖縄移住促進協議会、タサキさんです。


地域社会が濃いんでなかなか溶け込めないという方が結構いる。
昔は例えば夫婦だったらどちらか、特に女性の方が沖縄の方で
男性がついて来るというのが多かったが、今は両方とも内地の方が
移住してくるパターンも多く、男性が働いている時、奥さんで友達がいないと
ノイローゼ気味になっちゃう。カルチャーが違うので。
そういう事が多いので友達を少し作ってから来て欲しいな、と思いますね。


沖縄を知らない夫婦2人が、いきなり移住しちゃうとたいへんなんですね。
タサキさんの話によると、沖縄に移住する人、昔は、若いシングルや
Uターンが多かったが、最近は、移住ブームもあり、
沖縄で生活したことがない団塊夫婦なども多いそう。注意必要。

沖縄は今、那覇やチャタンに高層マンションが次々とできるなど、
マンションメーカーなどはまだまだ受け入れる態勢を整えている。
まだ沖縄の人口は増えるのではないかと言われています。
※因みに、沖縄県の将来の人口の見通しでは、14年後まで
 人口は増え続け、144万人となり、そこがピークとなる見通しだそうです。   

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