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2016年10月23日Part0(予告編)「2.5次元を生きる〜VR・ポケモン・コンビニ人間」

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「2.5次元を生きる〜VR・ポケモン・コンビニ人間」予告編

※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

10月23日(日)25時〜のタイトルは
「2.5次元を生きる〜VR・ポケモン・コンビニ人間」

出演予定:鈴木謙介、米光一成、海猫沢めろん、速水健朗、西森路代、倉本さおり、宮崎智之、斎藤哲也ほか

予告編の出演:鈴木謙介、速水健朗、西森路代、倉本さおり、宮崎智之、長谷川裕P(黒幕)

10月23日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~4:00)

ラジコではインターネットで放送同様、音楽も聴けます。

Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf

※ツイキャスでも中継します→ http://twitcasting.tv/life954

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charlie(鈴木謙介)です。

この秋に発売された「ペルソナ」シリーズの最新版、『ペルソナ5』というゲームがあります。ダンジョンに潜って敵を倒すという伝統的なRPGのスタイルに、高校生が友人たちと仲を深めていく日常パートが組み合わさった人気シリーズですが、交際するキャラクターの範囲が広いため、誰と、どの日に交流するかを綿密に設計しなければならず、1回クリアしただけではすべてのサブエピソードをプレイすることができないという「やりこみ要素」が大きいことでも知られています。

で、僕はゲームをプレイする時間を捻出するのも難しいミドル男性ですので、エクセルに日付とその日の行動、将来予定されているイベントなどを書き込んで、「この日は試験があるからクラスメートと勉強して...」といった風にタスク管理をしながら細々とプレイしています。すると不思議なことに、手帳を見ながら現実のタスクを管理する作業をしていても、まるでゲームをプレイしている感覚で「この日は会議だからスキマ時間がこれだけあって...」という風に見えてくるのです。

ゲームと日常の生活が交錯するという経験で言えば、Life初期の頃にブームになった『ラブプラス』というゲームがそうでした。ニンテンドーDS本体の時計と同期した美少女ゲームで、「お昼休みにデートしよう」と言われたら、ほんとうにその時間にDSを開いて「カノジョ」と交流しなければならないのでした。当時も「ラブプラス廃人」のような人が(僕を含め)たくさんいたと記憶していますが、その後も「ソシャゲのイベントのために会社の仕事のスケジュールを決める」といった人が出てきたりと、いわゆる「現実と虚構の区別がつかなくなる」というのとはまったく質の異なる現象が起きているように思います。

それはいわば、現実の「2.5次元化」なのだと思います。「2.5次元」というと、マンガやアニメの作品を舞台化したもののことを指す用語で、言い換えると「2次元を0.5次元だけ3次元に近づけたもの」ということになります。今回僕らが注目したのはその逆で、「3次元の日常を、0.5次元だけ2次元に近づける」ということ。もちろん実際に2次元と3次元が物理的に交錯するわけではないのですが、世界の見方、体験の仕方、認知の枠組みといった部分で、両者は意図するとしないとに関わらず交わり、「現実の2.5次元化」が起きているのではないかと。

周囲を見渡しても、「通勤・通学中の道のそこかしこにポケストップが見える」「上司からの着信音をボスキャラのテーマソングに設定する」「好きな人からいい反応が返ってきたときに効果音が聞こえる」「言葉よりも普段使っているスタンプの方が自分(相手)をよく表現しているように見える」など、0.5次元分だけ2次元のほうに寄せた現実を生きるような例には事欠かないという印象です。それが果たしていいことなのか悪いことなのかは分かりませんが、少なくとも一定のサイズで、現実を理解するリテラシーが2.5次元化している人たちがいる。

そんなわけで今回のLifeは、「2.5次元を生きる〜VR・ポケモン・コンビニ人間」と題して、この「現実感覚の2.5次元化」について話していきます。リスナーの皆様からも、「怖い上司がゲームのボスキャラに見える、など現実世界と二次元が混ざりあう、そんな経験があったら教えてください」ということで、現実感覚を2.5次元化している、あるいは2.5次元化してしまったという例を募集します。

メールアドレスは life@tbs.co.jp

今回でこの番組は10週年を迎えるそうなのですが、いつもこうして「まだ誰もちゃんと言葉にしていない現象」について、企画会議かブレインストーミングのように多方面からアイディアを出して、その輪郭を探ろうとしてきました。10年だからといって何が変わるわけでもないのですが、今回もいつものように、「ここは面白い」「これは当てはまらないんじゃない」といったご意見も含めてメールをお待ちしております。


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