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2015/02/22「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」 アーカイブ


2015年02月22日Part0(予告編)「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

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「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」予告編

※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

2月22日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~4:00)

出演予定:鈴木謙介(charlie)、佐々木敦、速水健朗、西森路代、
矢野利裕、柴那典、柳樂光隆、常見陽平、永田夏来ほか

予告編の出演:鈴木謙介、速水健朗、西森路代、斎藤哲也、長谷川裕P(黒幕)

ラジコではインターネットで放送同様、音楽も聴けます。

Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf

※ツイキャスでも中継します→ http://twitcasting.tv/life954

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charlieです。
昨年末の放送のとき、自分の曲を流してもらうついでに僕は「たとえばイベント会場でEDMが流れるとき、音楽ってどういう役割を担うんだろう」という話をしていました。もちろん音響演出が主なのですが、じゃあなんで「大勢で」「同じ音楽を」「大音量で」聴いているのか。

たとえば今の技術レベルなら各自がBPM(テンポ)だけが同じ別々の曲をヘッドホンで聴きながら、ヘッドセットでヴァーチャル・リアリティの世界でダンスフロアを楽しむことだってできるはず。というかイヤホンで音楽を聴きながら人々が黙々とランニングマシーンの上を走るスポーツジムなんかは、ほぼそういう状態になっているかもしれない。

「音楽」、特に音楽産業のコンテンツとしての大衆音楽が、ときに「社会」を反映するものだと思われていた背景には、まさに大衆や、少なくとも個人のつながりを超えた大きな集団がリスナーとして存在し、楽曲の価値を享受し、消費していたことがあります。その中でも最大のサイズが「国」の文化圏。だから音楽は歴史的にも、ナショナルな意味を持つイベントで戦略的に用いられてきた。

ところがこの「聴かれるサイズ=大衆性」に依拠した音楽のとらえ方は、現在では相当に困難なものになっていると思います。メガヒットが生まれない、枚数は売れているのにファン以外はまったく知らない楽曲ばかりがチャートに並ぶというのもそうでしょう。でもこれだけなら、チャートの問題であって、「本当に支持されている曲」は別にあるようにも思える。

そうじゃないんじゃないだろうか、というのが今月のLifeの中心的な関心です。
たとえば音楽のデジタル配信や聴き放題サービスの登場によって、音楽はかつてよりもたくさん持ち歩ける、アクセスできるものになったはずなのに、周囲を見渡してみるとiPhoneに入っている曲は10数曲、という人が少なくありません。そこで聴かれているのも、ミュージカルのサントラや中高生の頃に聴いていた曲だといいます。

もしかしたら、もう音楽って日常生活において、そんなに大きな意味や価値を持っていないんじゃないだろうか。せいぜい「走るときの気分を高めたい」とか「しんみりした気分に浸りたい」といった「コンディションメイキング」という機能的な役割しか求められていないんじゃないか。そんな疑問から今月は「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」というテーマでお届けします。

リスナーの皆さんからも「あなたはいつ、どこで、どんな音楽を聴いていますか?」というテーマでメールを募集します。かつてはこんな風に聴いてたけど、そういえば最近はCD買ってないなあとか、いまでもドライブにはこの曲が欠かせないとか、そんなメール、お待ちしてます。

メールアドレスは life@tbs.co.jp

メールはぜひお早めにお願いします!

ちなみに推測ですが、実際のデータをよく調べるとこの話はきっと、「昔はごく一部を除いてほとんどの人がそのくらいか、それ以下の関心しか持ってなかった」「音楽コンテンツの売上が右肩上がりだった時代のほうが異常なのであって、音楽への大衆的な関心な依然として高い方だ」という結論になるのだと思います。ただ僕が気になっているのは「人々の関心の量」というよりは、そういうものがあることを前提に築かれてきた「音楽の価値」のゆくえです。

佐々木敦さんの『ニッポンの音楽』では、内と外の差異が明確であった時代に生まれた70年代以降の日本のポピュラーミュージックが、J-POP全盛期を経ていまや内外の境界を失い、その立脚点を喪失していく過程がアーティスト視点から時代史的に述べられていました。今回の話は、それを社会の側から見返したときに存在していた「洋楽っぽい=オシャレ=デートに使える」「四畳半=しんみり=内省」といったコード(価値基準)が溶け出し、共有できなくなっているんじゃないか、という疑問からスタートしています。

なので、メールでも少し深掘りして「いま音楽って何のために聴くのか」みたいな考察も寄せてもらえたらなと思っています。今回はその佐々木敦さんもスタジオに登場ということなので、『ニッポンの音楽』のLife編のような話もできたらいいな、と思っているので。


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2015年02月22日Part1「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
charlie.jpg sasaki.jpg
         鈴木謙介(charlie)      佐々木敦さん

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part1

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◯オープニングトーク
・音楽の聞かれ方、位置づけ、消費の仕方の変化(charlie)
・カニエ・ウェストの新曲にリアーナ、ポール・マッカートニー(charlie)

◯音楽に対してのパーソナリティ陣それぞれ
・「CD買ったことない」「音楽ダウンロードはスマホ」(外録)
・初めて聞く曲に耐えられず、アルバム1枚通して聞けない(リスナーメール)
 →「冒険して買ってあれ?と思っても10回聞けば好きになる」(速水)
・自分たちのときと違う、中高生の音楽の聞き方(矢野)
・趣味嗜好とは違うところで蔓延する音楽(矢野)
 →合唱コンクールでEXILE「道」を歌っている驚き(矢野)
・エアチェック、雑誌でかかる曲の情報を仕入れて録音セット(西森)
・批評の世界において音楽が力をもっていた時代があった(charlie)
・音楽と音楽をめぐる言葉が一緒に沈没している(佐々木)
・音楽は先を走るトレンドセッター(佐々木)
・「CD買ったことない」に対してエーッとならない(佐々木)
 →病が進行している証拠(佐々木)
・観覧席に「若き老害」常見陽平さん登場
・中高生のときに聞いていた音楽趣向の継続(青少年研データ)(永田)
・音楽ジャーナリスト、ライターの柴那典(しばとものり)さん初登場
 →番組に熱いメールを送り参加することに(柴)
・ジャズ評論家柳樂光隆(なぎらみつたか)さん初登場
 →ジャズは老人のためのメディア(柳樂)

◯音楽を知る環境の変化
・SEKAI NO OWARIの人気と評判(リスナーメール)
・今回のLifeは広い意味で音楽ライター多い回(charlie)
・SEKAI NO OWARI、紅白効果で様々な情報やプロフィールが届く(charlie)
→音楽よりも先に来るプロフィールや情報(速水)
・ドームクラスを埋めるアーティスト、ジャンルはバラバラ(西森)
・紅白は国民的音楽を聞く機会としてかろうじて機能(速水)
・部屋にCD自体を再生できる機械がない(リスナーメール)
→CD購入は好きな歌手のコレクターアイテム(リスナーメール)
・音楽をコレクターアイテムや気分転換アイテムとして消費(charlie)
・最新曲はわからないが、ネットの影響で話題の曲は知っている(charlie)
・僕の聴取体験、聴き始めた頃(矢野)
→ジャンルを意識せず、ルックスや人柄を見て音楽を聞いていた(矢野)
→バラエティ番組から興味を持って聞いたことも(矢野)
・属人的音楽消費における男女の違い(永田)
→女性は人柄を重視して音楽を聞く(永田)
 

             text by Life助手;新井亜主美



◯Lifeアーカイブ
2014/08/31「ソーシャル、レジャー、リア充」
http://www.tbsradio.jp/life/20140831/

2010/12/26「文化系大忘年会2010」
(この頃からLifeでSEKAI NO OWARIは話題になっていました)
http://www.tbsradio.jp/life/20101226/

◯参考URL
KEYTALK - 「FLAVOR FLAVOR」MUSIC VIDEO
https://www.youtube.com/watch?v=TR5mVrkueU8

「荻上チキSession22 Podcasting954」より
2015年02月18日(水)大友良英「学校で教えてくれない音楽の授業」Session袋とじ
http://www.tbsradio.jp/ss954/2015/02/20150218session.html

2015年01月07日(水)柳樂光隆「2015年、最新型ジャズとは!?」Session袋とじ
http://www.tbsradio.jp/ss954/2015/01/20150107session.html

2014年04月10日(木)柴那典「初音ミクはなぜ世界を変えたのか」Session袋とじ
http://www.tbsradio.jp/ss954/2014/04/20140410session.html

参考資料&選曲↓

このパート曲でかけた
●Rihanna and Kanye West and Paul McCartney
 "FourFiveSeconds "(charlie選曲)
●SEKAI NO OWARI "Dragon Night"(リスナーたまゆらさん選曲)


BGM↓
●Prefab Sprout "I Love Music"
●Ohio Knox "Land of Music"
●クラムボン "GOOD TIME MUSIC"
●Harpers Bizarre "Soft Soundin' Music"
●The Incredible Moses Leroy "Music Makes the Sound (of Music)"
●She & Him "I Can Hear Music"



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2015年02月22日Part2「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
yano201502.jpg shibatusunemi201502.jpg
       矢野利裕さん         常見陽平さん&柴那典さん(手前)

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part2

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◯音楽がつくりだす「何か」
・SEKAI NO OWARIに関するPart1言及部分の訂正(柴)
 →2014年LIVEは富士急ハイランド、2015夏に日産スタジアム2days(柴)
・SEKAI NO OWARIの目指すライバルはディズニーランド(柴)
・海外との同時代性リンクを持つSEKAI NO OWARI(柴)
・中学生が何もわからず聞いている好きな歌が世界とリンクしている良さ(柴)
・音楽が与えてくれる世界観を消費(charlie)
 →機能としての音楽(佐々木)
・音楽情報収集方法の変化(リスナーメール)
・いまどきの軽音楽部とダンス部、使用楽曲比較(矢野)
 →軽音楽部は使う曲やジャンルに大きな変化なし(矢野)
 →ダンス部はシーン、トレンドの移り変わりに目まぐるしく対応(矢野)

◯「視聴」から「参加」へ
・Perfumeライブビューイングに参加(リスナーメール)
 →様々な層の観客、ライブビューイング事業の盛り上がり(リスナーメール)
 →技術によって音楽の環境が変えられる可能性(リスナーメール)
・サザンオールスターズ、矢沢永吉ライブビューイング参加体験(常見)
・LIVEでの光もの統制、ザイロバンドによる総合演出(無線籐製)(charlie)
 →全体演出を楽しむLIVEへの移り変わり(charlie)
・「映画館で歌おう企画」(charlie)
 →昔のようにクラブ文化が隆盛するのではなく、振付寄りの共通体験(矢野)
・生のLIVE体験の中で聴取者をどう演出するか(矢野)
 →マスゲーム的快楽(佐々木)
・ライブビューイングは映像だから黙って聞くのが普通では?(佐々木)
・ライブビューイングに対する身体性が未完成(charlie)
 →ライブビューイングマナー未周知問題(常見)
・ライブビューイングで思い出すフィルムコンサート(西森)
 →フィルムコンサートは視聴、ライブビューイングは参加(柴)
 →同時性、共時性(柴、西森)
・全方向にモニターがあるドームコンサート(西森)
・ジャニーズLIVEにおけるライブビューモニタの歴史(速水)
 →ビューモニタのターニングポイントは1990年代GLAY(柴)
・プロジェクション・マッピング技術のコモディティ化(charlie)
・参加感がエンターテイメントのフック(charlie)
・音楽に触れる環境について話してきたなかでのキーワード
 →「情報と時代の話」「視聴から参加へ」(charlie)
・音楽に対する「芸能の1ジャンル」という意識(矢野)
 →芸能の強み(矢野)
 →「売れなくても歌い継がれることをどこかで楽観的に思う曲」(矢野)

             text by Life助手;新井亜主美

◯Lifeアーカイブ

2009/07/26「バンドやろうぜ」
http://www.tbsradio.jp/life/20090726/

2010/03/28「ライブメディアの現在」(濱野智史、そらのほか)
http://www.tbsradio.jp/life/20100328/

◯参考URL

ライヴレポート RO69(アールオーロック)
「SEKAI NO OWARI@富士急ハイランド?」
http://ro69.jp/live/detail/111131

ライブ・ビューイング・ジャパン
http://liveviewing.jp/

参考資料&選曲↓

このパートでかけた曲
●stillichimiya "ズンドコ節"(矢野利裕さん選曲)

BGM↓
●Trashcan Sinatras "In The Music"
●Taxi Gang "The Sound Of Music"
●Young Marble Giants "Music For Evening"
●Jesse Harris & The Ferdinandos "While The Music Lasts"
●Lucas Santtana "I Can't Live Far from My Music"
●Tica "Music For Haircut"

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2015年02月22日Part3「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
hayamizu201502.jpg nishimori.jpg
        速水健朗さん             西森路代さん

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part3

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◯日本産業カウンセラー協会神奈川支部からのおしらせ
・今回も一般社団法人日本産業カウンセラー協会神奈川支部がスポンサー!
 →4月より今年度度産業カウンセラー養成講座を開講します(11月まで)
 →104時間の面接実習を通じて未経験者の方でも段階的にスキルアップ可能
 →本講座終了後、産業カウンセラー受験資格が取得できます
 →詳細は番組HP右側のバナー、日本産業カウンセラー協会HPをクリック!

◯3月のLifeイベント
・3月のイベントは西森さんプロデュース
 →3月28日(土)新宿紀伊國屋本店8階イベントスペースにて開催(西森)
 →暫定的テーマは「地元×クリエイティブ」(西森)

◯ミュージシャンか、アーティストか
・歌手をミュージシャンと呼ぶよりアーティストと呼ぶ(リスナーメール)
 →プロモーションビデオの役割変化(リスナーメール)
 →表現の多様化、純粋に音楽を楽しむ環境の減少(リスナーメール)
・リリックビデオの投稿(柴)
 →ジャケット画像すらない、歌詞がテンポよく流れてくるだけの動画(柴)
・アーティストであることを拒否したのが大滝詠一(速水)
・職業「作曲家」がいた時代(charlie)
・「歌手」と書くと「アーティスト」に直されたのはJ-POP以降(速水)
・自己表現を求められるアーティストで人格を売り物に出来ない人(charlie)
 →ライブエンターテイメントで参加感を高めるしかない(charlie)
・アーティスト路線で売るのか、機械化したプレイヤーになるか(常見)
・初音ミクの曲調の時代変化(柴)
 →ネタ曲から鬱屈した心を歌う曲へ変化(柴)

◯「フェスに参戦する」...何故「参戦」?
・「フェスに参戦する」という言い方、何と戦っているの?(柴)
・「参戦」の言葉がでたのはフジロック1回目が原因?(佐々木)
 →フジロック1回目台風直撃悪天候修羅場体験談(常見)
・「参戦」という言葉をそのまま捉えると悲壮的に聞こえるが...(佐々木)
・なぜ「参戦」なのか(柴)
 →アーティストが戦っていて、それをみんなで応援(柴)
 →盛り上がると来年のフェスで、より大きなステージで演奏できる(柴)
 →明らかにアウェイなアーティストが出た時こそ「参戦」(常見)
・演奏側のシビアな戦いと悩み(柴)
・ロックフェスはプレゼンの場、フェス用のセットリスト(永田)
・フェス参加者の層が様々、新規層へのアピール(常見)
 →フェスで費用使いきって、アルバム買えないことにも(charlie)
・ライブチケットの値段やチケットそのものに関する種々の問題(charlie)
・HEADZ(佐々木さんのレーベル)所属沖縄出身のサブマリン(佐々木)
 →「島唄」というタイトルの曲でも沖縄っぽさは全くない(佐々木)
→PVも作っているが、音の仕上げをそのまま撮っているだけ(佐々木)

             text by Life助手;新井亜主美

◯Lifeアーカイブ

2011/08/28「"祭り"の時代」
http://www.tbsradio.jp/life/20110828/

2010/10/24「情報社会の限界(ギリギリ)ライン」(濱野智史ほか)
http://www.tbsradio.jp/life/20101024/

◯参考URL
youtube「GALNERYUS 【VETELGYUS】Trailer」
(動画序盤はリリックビデオ)
https://www.youtube.com/watch?v=jvLkVwx_eRA

FUJIROCK EXPRESS '14
(永田さん言及のフジロックライブレポートサイト)
http://fujirockexpress.net/14/

SUBMARINE 公式サイト
(佐々木敦さんが代表のレーベル「HEADZ」に所属)
http://20000mile.com/

参考資料&選曲↓


このパートでかけた曲
●SUBMARINE "島唄"(佐々木敦さん選曲)

youtube
「SUBMARINE - Midnight Tour Guide from "島唄" (2015年2月11日発売)」
(part3終盤で佐々木敦さんが言及しているSUBMARINEのPVです)
http://youtu.be/wUODXJeuNbM

BGM↓
●The Go-Betweens "Slow Slow music"
●Mocky Music "To My Ears"
●山下達郎 "MUSIC BOOK"
●Asheru & Blue Black Of The Unspoken Heard "The Music"
●Ai Ichikawa (市川愛) "Music And Me"
●Eyeless In Gaza "Evening Music"

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2015年02月22日Part4「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
nagata.jpg nagira.jpg
        永田夏来さん             柳樂光隆さん

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part4

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◯音楽に対する街の声
・「CD買わない」「テンション上げるとき聞くのは洋楽か...ケツメイシ」(外録)
・デイサービス、アコーディオン生演奏と一緒に歌う(リスナーメール)
 →身体的に楽しみたい(リスナーメール)
・ジャズ喫茶に通うようになった(リスナーメール)
 →音を楽しむためだけのジャズ喫茶はまだ若干ある(柳樂)
・昔のジャズファンのおじいちゃんはアツい(柳樂)

◯Part1&2のまとめ
・視聴環境の変化(charlie)
 →インターネットによって時代に関係なく曲視聴可能(charlie)
・視聴から参加へ(charlie)
 →音楽を聞く環境全体を楽しむ変化(charlie)
・アーティスト側での変化(charlie)
 →人柄消費される一方、フェスでのプロモーション競争状況(charlie)

◯表現する側を考える
・表現をつくるのにはお金と時間がかかる(charlie)
 →お手軽じゃないがゆえに作りこみが必要(charlie)
・DTM、宅録のクオリティ上昇、機材ローコスト化(charlie)
・今はアルバム3000枚売れたらランクイン(佐々木)
 →CDに限らず、楽曲視聴に対する対価要求の廃れ(佐々木)
 →海外はそれを自覚、LIVEで帳尻合わせ(佐々木)
・日本は複数枚販売問題などでCDはまだ売れる(佐々木)
・作り手側にしかこだわりはないのでは(佐々木)
・カバーコンテンツを意識して作られたラッスンゴレライ(西森)
 →カバー前提のコンテンツ(charlie)
・作り手の意識(矢野)
 →皆で踊れる曲と、複雑なリズムで踊れないジャニーズ曲(矢野)
・J-POPは90年代海外との対比(柴)
 →日本独自のものになってきたのはここ5年のこと(柴)
・アイドル曲のサビたくさん問題(柴)
 →アルバム全曲聞いていられない問題と繋がる(西森)
・海外ではどんどんシンプルに(柴)
・小室時代、曲がたくさんかけないのでパーツばかり生産(佐々木)
 →ニーズに合わせたパーツの無理な繋ぎで曲が複雑化(佐々木)
 →89秒に凝縮されるアニソン主題歌(柴)
・「音楽は身体が動くことと切っては切り離せない」(矢野)
 →海外の曲、シンプルだが人の体を動かす要素が入っている(矢野)
・ジャズ喫茶、聞く以外のことを禁止された音楽消費の理想モデル(佐々木)
 →演奏側も身体性がある、聞いている側も身体をもって聞いている(佐々木)
 →耳だけで聞く音楽がどれだけレアだったのか(佐々木)
・Session-22大友良英さんとのセッションを通して自分自身の変化(charlie)
 →「身体がきちんと使えなくてもまずは楽しければいい」(charlie)
・「体が動いてしまう感じ」を担っていた大滝詠一(永田)

             text by Life助手;新井亜主美


◯Lifeアーカイブ

2014/06/22「里山ウェブの時代」
http://www.tbsradio.jp/life/20140622/

2008/10/26「ぼくたちの失敗学」
http://www.tbsradio.jp/life/20081026/

◯参考URL

2015年02月18日(水)
大友良英「学校で教えてくれない音楽の授業」Session袋とじ
http://www.tbsradio.jp/ss954/2015/02/20150218session.html

文化系トークラジオLife Facebookページ
(荻上チキさんとcharlieのセッション動画がアップされています)
http://goo.gl/M6hzpQ

charlieブログ「Session-22に出演してきました « SOUL for SALE」
http://blog.szk.cc/2015/02/22/session22-at-tbs-radio/

「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE / 「R.Y.U.S.E.I.」
(西森さんが言及の三代目 J Soul Brothersのランニングマン動画)
http://youtu.be/4-Gw0TAM6-Q

四ツ谷ジャズ喫茶いーぐる
http://www.jazz-eagle.com/index.html

8.6秒バズーカの「ラッスンゴレライ」
https://www.youtube.com/watch?v=N4Z46GxZtd4

参考資料&選曲↓

このパートでかけた曲
●大滝詠一 "福生ストラット (パートII)"(永田夏来さん選曲)

BGM↓
●SPANOVA "When The Music Goes"
●佐藤博 "BLUE AND MOODY MUSIC"
●The Legendary Jim Ruiz Group "Sound Of Music"
●Cornelius "Music"
●Everything But The Girl "Boxing And Pop Music"
●Babadu "I Love Music"

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2015年02月22日Part5「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
studio3.JPG

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part5

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◯音楽と身体性、ダンスの関係
・「音楽いつも聞いています!」「B'zは絶対CD買います」(街録)
・Red Bullの差し入れありがとうございます(charlie)
 →RNもっちょさん、マシュマロさんよりいただきました(charlie)
・はっぴいえんどからはじまる日本語ロック(charlie)
・日本語ロックの本質はリズムと日本語の関係(charlie)
 →僕らがのれる自然なリズム、盆踊りや七五調、三三七拍子(charlie)
・今の音楽の聞き方で注目されるのは「身体がどう動くか」(佐々木)
・日本語は七五調ベース、舶来のリズムとあわないのは当たり前(佐々木)
 →ロックに合わない日本語を落とし込んだクリエイティビティ(佐々木)
・日本人的ではないリズムと、日本語、日本語の韻律(佐々木)
 →どうやって撚り合わせたのか、合わせずそのままきたのかの歴史(佐々木)
・身体が動く曲ならば邦楽洋楽問わない今(charlie)
・ヨーロッパ文化圏で音楽、酒、ダンスは重要なコンテンツ(リスナーメール)
 →踊り方がわからない日本人の文化的隔たり(リスナーメール)
・戦後の若者ユースカルチャーのはじまりはマンボ(速水)
 →マンボが日本で流行った理由は「非接触系ダンス」(速水)
・新橋の歌謡曲バーで見た踊れない日本人の状況(速水・常見)
 →同じコンテンツを共有している連帯感が生まれた瞬間に踊る(速水)
 →皆が踊れば踊れるけれど、ひとりだと踊れない日本人(佐々木)
・西洋のダンスは自分が踊る(charlie)
 →日本人は全員で一体感があれば踊れる(佐々木)
・ウォークマンの登場、音楽を聞くことが個人での楽しみに変化(佐々木)
 →日本人は「踊れない」のではなく「踊らなくなった」(佐々木)
・歌謡酒場での踊っている人の接待感(西森)
・振り付けさえあれば心が無でもその場が成立(矢野)
・日本人の深さにあるブラックミュージック要素、相性の良さ(速水)
・歌謡曲はラテン(速水)
・黒人音楽のダンスは振り付けじゃない(charlie)
・ホールがオールスタンディングじゃなかった昔(永田)
・ダンスと社会性の問題(charlie)
 →決まった振付をするか、我を忘れて踊るかのどちらか(charlie)
・学園祭のディスコタイムで踊り方に戸惑った経験(常見)
・日本社会では動いている人は気持ち悪く見えて踊れない(charlie)
・「EDMはエレクトリック大合唱ミュージックだ!」(柴)
 →フェスでシンセのメロディを大合唱(柴)
・グローバルなリズム(charlie)
 →洋楽曲にも入ってきたWow Wowパート(柴)
・EDMは日本語へのより合わせが必要だったのか(西森)
 →「EDMは最小公倍数的な音楽」(佐々木)
・世界規模で音楽が売れなくなっている(佐々木)
 →ある曲でできるかぎりたくさんの人の興味をひく必要性(佐々木)
・就職活動で気持ちを切り替えるためのスイッチソング(リスナーメール)

             text by Life助手;新井亜主美


※part4で話題に上がった『踊る昭和歌謡―リズムからみる大衆音楽』の
 著者、輪島裕介さんは3月2日(月)、3日(火)の「荻上チキ・Session-22」
 24時台に2夜連続でご出演予定です。

◯Lifeアーカイブ

2011/01/23「ニッポンの身体」
http://www.tbsradio.jp/life/20110123/

2008/07/20「方法としての体育会系」
http://www.tbsradio.jp/life/2008720/

◯参考URL

ベルギーのEDMフェス「TomorrowWorld 2014」公式PV
https://www.youtube.com/watch?v=gjcX9Fg5Jus

参考資料&選曲↓


このパートでかけた曲
●でんぱ組.inc "W.W.D II"(リスナーたまゆらさん選曲)

BGM↓
●Violent Femmes "American Music"
●The Roots Feat. Malik B. & Porn "In The Music"
●Tame Impala "Music To Walk Home By"
●Teenage Fanclub "Is This Music?"
●Lloyd Cole & The Commotions "Why I Love Country Music"
●The Pastels "Secret Music"

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2015年02月22日Part6「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
shibayagirayano.JPG
    柴那典さん        柳樂光隆さん         矢野利裕さん

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part6

※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

・菊地成孔「DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN」(DCPRG)(柳樂)
 →ライブで観客が皆違う踊りをしている(柳樂)
 →クラブジャズ系の盛り上がる曲だと揃う踊り(柳樂)
 →皆踊り方がわからない菊地成孔の曲(柳樂)
 →菊地成孔も踊るけれど誰も揃えない状況がいい(柳樂)
・アーティストという言葉の初出(矢野)
 →60年代のビートルズ解説には使われている(矢野)
・ビートルズ以前の62年史観(矢野)
・ビートルズはアルバム単位で聞かれるようになったきっかけ(矢野)
 →作品の作り方とアーティスト人格(矢野)
・世界観を聞かせる音楽(charlie)
・聞き手とのコミュニケーションをはじめたクラシック(charlie)
 →生存戦略が必要な状態(佐々木)
 →売れる音楽から何回も聞ける、聞きに行きたい音楽に(charlie)
・「聞く」という体験の変化(佐々木)
 →リピート視聴によって引き起こされる身体性の理想へのスイッチ(佐々木)
・主メロに合わせて押さないラブライブの音楽ゲーム(charlie)
 →バンドと同じ身体性を求められる(charlie)
 →プレイヤーは上手くなったがタメがなくなっている(柴)
・カラオケ番組が象徴する「正確さ」「ジャスト感」(柴・佐々木)
 →ジャスト感から外れたディアンジェロ(柳樂)
 →洋楽のプライオリティ感が高い(柴)
・超絶技巧だからこそズラせるマークジュリアナの演奏シーン(佐々木)
・2・4の手拍子リズム問題(charlie)
・大友良英さんのワークショップは「自然にズレて楽しい」(charlie)
・音楽に関して僕らは不自由だった(charlie)
 →もっと自由な音楽に関する体験がでてきたのかもしれない(charlie)
・次回放送は4/26(日)深夜25:00〜です

             text by Life助手;新井亜主美


◯Lifeアーカイブ

2009/07/26「バンドやろうぜ」
http://www.tbsradio.jp/life/20090726/

2011/01/23「ニッポンの身体」
http://www.tbsradio.jp/life/20110123/

◯参考URL
菊地成孔presents HOT HOUSE 恵比寿 <SAVOY BALL"liquid″ROOM>
http://www.liquidroom.net/schedule/20130222/13166/

参考資料&選曲↓

BGM↓
●VAGABOND c.p.a. & HARRY HOSONO Jr. "The Old Music Master"
●Robert Lester Folsom "Music And Dreams"
●スネオヘアー "headphone music"
●James Taylor "Music"
●Czecho No Republic "MUSIC"
●tofubeats Feat. 森高千里 "Don't Stop The Music"

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2015年02月22日Part7(外伝1)「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
Booth.JPG

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part7

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◯パブリックな音楽に関する問題
・贔屓の音楽雑誌廃刊後、音楽の聞き方が変化(リスナーメール)
・音楽に入る前に雑誌で見てから入っていた時期(速水)
 →snoozer(2011年廃刊)、PATiPATi...廃刊した雑誌の思い出(西森・速水)
・インターネットは自分で検索できないと情報収集が難しい(charlie)
・vevoなど利用しないとプッシュされた音楽を聞くことがない(charlie)
・ランニングのときに聞くアイドルソング(リスナーメール)
・音楽再生装置のランニング対応、Bluetoothイヤホン(速水)
 →ランニングソングは走るペースにbpmを合わせて選曲(速水)
・アイドルソングのbpmはジョギングじゃなくて全力疾走(柴、速水)
・走る早さをbpmに合わせるか合わせないか問題(速水・柴・矢野)
・音楽は黙って座って聞け!から、身体性をもった世界へ(charlie)
・個人フィットネスと音楽(charlie)
 →コンディション調整で使われ始めたのはいつ?(charlie)
 →iPod、iPhone登場以降アーティストもiPod視聴を意識(柳樂)
 →iPodはCM自体がスポーツと共に聞くと撃ちだされたCM(柴)
・同人音楽の市民権(リスナーメール)
・デジタルオーディオプレイヤーの普及と技術進化(charlie)
 →マイセレクトプレイリスト作成が可能(charlie)
・パブリックな音楽、CM音楽と企業発信音楽問題(速水)
 →サウンドアイデンティティ、サウンドアイコン(charlie)
 →既存の曲を「◯◯の曲」としてしまう(charlie)
・スーパーマーケットのJ-POPカラオケBGM問題(柴)
・スムースジャズを聞いた学生に「喫茶店のBGM」と言われる(charlie)
・エレベーターミュージックの延長にスーパーマーケットミュージック(速水)
・デニーズはフェアメニューによってBGMを変化(矢野)
・おしゃれなカフェでBGM残念問題(矢野)
・Lifeのテーマソングがcharlie作曲と知らなかった!(リスナーメール)
・古着屋BGMを選曲、この曲何?と聞かれると嬉しかった(リスナーメール)
 →「困ったときはFrancfrancやVillage VanguardでCD買う」(リスナーメール)
・ネットラジオのBGM化(charlie)
 →曲が細分化されたカテゴリ分けされているAccuRadio(charlie)
 →Pandora Radio(柴)
 →好きな曲を入れると、それに似た曲を延々と流してくれる(柴)
 →ジャンルで区切らない(柴)
 →スタイル、音色、bpm、ムードなど音だけでカテゴライズ&タグ付け(柴)
・日本の曲のアーカイブ化はもっと細かい(柳樂)
 →市場の大きさの違いと日本の均質的な受け手(charlie・速水)
・90年代の橋本徹的世界がそのまま続かなかった問題(速水)
 →Village Vanguardの功罪(矢野)
・2000年代におしゃれ家具屋で働いていた経験(西森)
 →「おしゃれなものを提供できる人」≠「おしゃれな曲を選べる人」(西森)
・皆聞きたいものを探すのにバックグラウンド情報がたくさん必要か?(charlie)

※橋本徹さん...渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
「フリーソウル」ムーブメントを牽引した編集者/選曲家/DJ/プロデューサー

             text by Life助手;新井亜主美

◯Lifeアーカイブ

2011/06/26「グッときたレコメンド体験」
http://www.tbsradio.jp/life/20110626/

2014/10/26「フィジカルの逆襲」
http://www.tbsradio.jp/life/20141026/


◯参考URL

AccuRadio Online Radio Free Internet Radio Music Stations
http://www.accuradio.com/

Pandora Radio on the App Store on iTunes
https://itunes.apple.com/us/app/pandora-radio/id284035177?mt=8

Groove+ for YouTube -
Free Music & Personalized Playlists on iTunes
http://goo.gl/qk50D3

橋本徹のカフェ・アプレミディ/フリー・ソウル/サバービア HP
http://apres-midi.biz/

CGCジャパン CGCソング視聴ページ
(速水さんが言及されているスーパーのBGM)
http://www.cgcjapan.co.jp/song/

セブン-イレブン ジャパンHP
「2015年3月 店内BGMの曲目を教えてください」
(最近はデイドリーム・ビリーバー以外の曲もかかっているようです)
http://sej.okbiz.okwave.jp/faq/show/2163?category_id=21

参考資料↓

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2015年02月22日Part8(外伝2) 「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
1.jpg
  永田夏来さん         西森路代さん             柴那典さん

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part8

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◯最近のウェブラジオ
・オーディオにハマる(リスナーメール)
・「どの曲を組み合わせたらどんな気分になるか」は機械が選択不可(charlie)
・SpotifyはAmazonおすすめリスト型(柴)
・Pandora radioは1曲ずつに音楽の専門家がパラメーターをつける(柴)
 →機械が選曲すると出てこない曲も人間のパラ付で出てくる可能性(charlie)
・橋本徹 vs. Pandoraの選曲対決がみてみたい(速水)
・FaRao(ウェブラジオ)(柴)
 →ユーザーがプレイリストにgood,badをつけ、ユーザーの好みを把握(柴)
 →Pandoraは誰も知らない良曲を個人の好みに応じて発掘するサービス(柴)
・人工知能の発達で人間作成プレイリストよりいいものを作れる可能性(charlie)
・流行など流動的に変異するものをおしゃれと認知できるのがおかしい(charlie)
 →誰かが推しているからいいと思う、根拠はない(速水)

◯何故レコードを買うのか
・レコードの魅力(リスナーメール)
・NYブルックリン偵察結果、8割がレコード(柴)
 →Spotifyにて視聴後、手元に置きたいお気に入り曲をアナログで購入(柴)
・聴き放題サービスによる「所有という感覚の変化」(柴)
 →曲のことを思い出すための物体としてのアナログレコード(柴)
・物体としてCDで音源を持っていないと不安(リスナーメール)
・フジロックのフィールド・オブ・ヘブンへ行く女性の音楽情報源は「友達」(永田)
 →「感性が合う人」タグが先にある、音楽の受け渡し方が変化(charlie)
・レコードを買う人はヒップな生活革命のような人と繋がっている(西森・柴)
 →世界的にレコードはおしゃれで意識高い人のアイコン(charlie)
・情報はあるが、物として持っていないと体験として困る(charlie)
 →日本では「握手券」(charlie)
・日本でCDを買う人が一番笑顔な場所、M3(同人即売音源イベント)(柴)
 →作者と対面でコミュニケーションがとれる、握手券といっしょ(柴)
・アメリカのヒップな生活革命的にM3を言うと(charlie)
 →「直接アーティストにお金を払える」(charlie)
・アメリカのおしゃれは「ヒップな生活革命でエココンシャス、ロハス」(charlie)
 →日本は積極的に音楽にお金を落としてない(charlie)
 →「おしゃれな人はこれを聞いている」がない(charlie)
・録音されたコンテンツは価値下落、コミュニケーションは価値上昇(柴)
 →売り手買い手は「一緒に手渡せること」にお金を払う(charlie)
・海外のおしゃれエココンシャスなものはポリティカルなもの(charlie)
 →日本はポリティカルではない、単なる趣味の話になりがち(charlie)
・NYでも東京でもインディーズでコンシャスなものがプッシュ(柴)
 →ピッチフォーク系(インディーロックを評価するアメリカのメディア)(柳樂)
・アーティスト負担が大きい(charlie)
 →里山の大きさを限るならばいいが、キャパオーバーしたら破綻する(charlie)
 →ゆりもどしがくるのは間違いない(charlie)

             text by Life助手;新井亜主美


◯Lifeアーカイブ
2014/06/22「里山ウェブの時代」
http://www.tbsradio.jp/life/20140622/

2012/02/26「好き好き大嫌い~アメリカ西海岸」
http://www.tbsradio.jp/life/20120226/

◯参考URL

Spotify : Music for everyone
https://www.spotify.com/

FaRao - iTunes Store
http://goo.gl/W234gW

KKBOX official site
(台湾のKKBOX Inc.社による定額制音楽配信サービス)
http://www.kkbox.com/jp/ja/index.html

M3 - 音系・メディアミックス同人即売会
http://www.m3net.jp/

Rough Trade NY
http://www.roughtrade.com/pages/nyc

ブルーボトルコーヒー
https://bluebottlecoffee.jp/

参考資料↓

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2015年02月22日Part9(外伝3) 「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」

撮影:ササキミチヨ
supermorimo.jpg charlie3.jpg
       スーパーモリノさん            charlie(鈴木謙介)

「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」Part9

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◯いままでの内容をしっとり振り返り
・マキタ学級ベーシスト、構成作家のスーパーモリノさん登場
・ステージに立つ側としてのフェスの話(モリノ)
 →フェスはプロモーションの大きな場(モリノ)
 →観客、出演者、運営スタッフ、皆が得するためには時間厳守(モリノ)
 →時間厳守のためにセットリスト作成会議に時間を費やす(モリノ)
・「Jazz The New Chapter」昔からの音楽評論方法で洋楽だけを扱った本(柳樂)
 →コミュニケーションと音楽が寄りすぎていることに対して対抗意識の評論(速水)
・「Jazz The New Chapter」出版時、新しい洋楽を扱っている本がなかった(柳樂)
 →音楽批評が、音楽そのものを批評せず市場分析になっている(矢野)
 →文芸評論が社会学化した話(charlie、矢野)
 →昔ながらの音楽を聞いていることが前提ではない時代(矢野)
 →ネットの音楽記事に対して「音楽そのものを評論していない」という声(矢野)
 →「Jazz The New Chapter」は音楽について書いている懐かしさ(矢野)
・「音楽オモシロ読み物」「傷跡の物語」が書けたらOK(柴)
 →面白がり方を提案、アナリーゼとロキノンテイストの両方(柴)

◯最近の音楽事情「ここのこれを聞け」
・「The Birth of High Compression Pop」「過圧縮ポップの誕生」(柴)
 → 1曲の中に複数曲の要素が入っている(柴)
 →ミクスチャーロックからのヒャダイン的詰め込み(柴)
・日本の音楽におけるボーダレスなグローバル曲と、グローカル曲(charlie)
・90年代リスナー型ミュージック、曲の多様的要素がわかる聞き方(速水)
 →曲の要素が多様性ではなく圧縮に変化(速水)
 →ボーダレスな多様性の頂点はくるり(charlie)
・アメリカの音楽、根本にある政治性は変わっていない(速水)
・日本の音楽には政治性がない、かつてはあったがなくなってきた(charlie)
・趣味や好きなもので政治性を測れなくなってきた(charlie)

◯90年代からの邦楽の変化
・皆がわかる曲だけをかけつづけるイベントの広がり(柳樂)
・J-POPの2001~2002年、CDのピークアウト(柴)
・クラブでMISIAがかかった、機能性が打ち勝った瞬間(矢野)
・クラブで邦楽がかかることによるおしゃれコードの崩壊(charlie)
 →クラブでかけられるくらい邦楽のレベルがあがった(charlie)
・大きな転換点はハナレグミ(柳樂)
・「MISHAもTM Networkも好きだけどそこはなにか違う...」(矢野)
・tofubeatsがやろうとしていること(charlie)
 →日本のポップス歌謡曲の文脈を再解釈し今のポップスに落とし込む(charlie)
・90年代からの邦楽洋楽トラックの別進化(charlie)
 →90年代以降の洋楽邦楽の評価軸が違う(charlie)

             text by Life助手;新井亜主美


◯Lifeアーカイブ

2013/02/24「夜遊びのゆくえ」
http://www.tbsradio.jp/life/20130224/

2012/01/22「何のためのアーカイブ?」
http://www.tbsradio.jp/life/20120122/

2007/03/24 「Jの時代」
http://www.tbsradio.jp/life/20070324_j/


◯参考URL

柴那典さんのブログ 「日々の音色とことば」
http://shiba710.hateblo.jp/

The Birth of High Compression Pop Vol. 01 XAMOSCHi
(外伝3の中で柴さんが言及されている柴さんの海外連載記事)
http://xamoschi.com/2015/02/09/the-birth-of-high-compression-pop-v1/

柳樂光隆さんのブログ 「Uma Nuvem Se Aparece - 柳樂光隆のお仕事メモ」
http://blog.livedoor.jp/sonho_real/

マキタ学級 スーパーモリノさん(@super_morino) Twitter
https://twitter.com/super_morino

スーパーモリノさんのブログ「狂って着」より
「音楽は今どう聴かれているのか」
http://mrn.kanemouke.jp/?eid=1455217


参考資料↓

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2015年02月22日放送後記動画 「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」


出演:鈴木謙介(charlie)&長谷川裕プロデューサー(黒幕)

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