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「文化系トークラジオ Life のやり方」


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2012年02月26日Part0(予告編)「好き好き大嫌い★アメリカ西海岸」

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※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

次回のLifeは「好き好き大嫌い★アメリカ西海岸」

2月26日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~)

出演予定;速水健朗、斎藤哲也、濱野智史、仲俣暁生、柳瀬博一、
塚越健司、松島倫明、西森路代、稲葉将樹、小高えま

予告編の出演:速水健朗、斎藤哲也、寺澤さやか(論壇女子部)、長谷川P(黒幕)

Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf
(オフエア時はスライドショーを表示しています)

※ストリーミング中継も実施しますので、ラジオをお持ちでない方も、
パソコンとネット環境があればリアルタイムでトークを聴くことができます。
サイト右上の「スペシャルなお知らせ」をクリックしてください。
著作権の関係で音楽は聴くことができません。

ラジコでは音楽も聴けます。

なお、1月から半年間、鈴木謙介さんが育休でLifeをお休みしていますが、
残されたメンバーとゲスト陣で留守を守っていますので、
どうぞよろしくお願いします。

=====

※速水健朗です。

Lifeの次回のテーマはアメリカ西海岸です。

『グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶ』という話題の本があります。
『フリー』『シェア』といった近年のビジネス書、マーケティングの流行が、
すべてサンフランシスコのロックバンド、グレイトフルデッドがコンサート
グッズやソフト販売で用いていた手法だったということを示した本です。

一方、昨年発売の『ウェブ×ソーシャル×アメリカ<全球時代>の構想力』は、
コンピューター文化の背景にある西海岸の思想について触れたものです。
もちろん、その中心にいるのはスティーブ・ジョブズ。ミリオンセラーになった
伝記の序盤では、ジョブズが生まれ育ったサンフランシスコのベイエリアの
歴史が描かれています。この地域は、50年代から軍需産業として生まれた
コンピュータ産業が集中する場所でした。ヒッピーの洗礼を受けたジョブズは、
そのコンピューターを、個人の表現のためのツール、管理や権力と対峙する
というマインドを持って商品化しました。パソコンの歴史は、ここから始まり
ました。かつては、一部のマニアのものでしかなかったのがアップル製品
ですが、ジョブズがなくなる直前に、アップルは時価総額で世界一の企業に
なりました。

Lifeでもよく話題に上がる社会起業家も、シリコンバレー精神などと結びつけ
られますし、社会変革を目指した西海岸の思想と無縁ではありません。

えーと、西海岸と言えば、驚くことにビーチボーイズもブライアン・ウィルソン
を含めた形で再結成というトピックもあります。
そんなこんなで「西海岸、なんか来てるぞ」というのが今、アメリカ西海岸を
テーマにするひとまずの理由です。

他にもアメリカ西海岸は、僕らの身近な生活の中にも浸透しています。
60年代の西海岸で生まれたヒッピー由来の文化は、現代のダイエット、
自然食、ヨガ、菜食主義などにもつながってきています。

70年代にアメリカ西海岸で大流行したジョギングも、ここ数年、日本でブーム
になっています。当時、ジョギングシューズメーカーとして急成長したナイキ社
が、アップルと協同で開発した"Nike + iPod Sport Kit"は僕も愛用していますが、
この両社は、あの時代の西海岸思想を体現する2大企業かもしれません。
適度な運動で身体を制御するという発想は、実はヒッピーイズム、ニューエイジ
思想の根本である「身体の変容」と結びついています。
ナイキを創設したフィル・ナイトは、サンフランシスコのスタンフォード大の出身。
ここは、ジョブズにも縁が深く、グーグルの創設者ブリンとペイジの出身校ですし。

番組では、これらのような僕等の生活のあらゆる局面で浸透しているけど、
あまり気がつかない"アメリカ西海岸"という背後の精神を捉えて、
その"西海岸の思想"について考えてみたいと思います。

"西海岸の思想"が、いまなぜあちこちで蘇っているのか? 
僕の疑問はそこにあります。

西海岸の思想の背景には、"物質の時代から精神の時代へ"という60年代の
気分がありました。なんか、このキャッチフレーズは、いまの世界の気分と
似ている気がします。当時の近代主義への疑問、それに伴う社会変革への
意志といった辺りも、原発事故以後の日本とも相通じる感覚かもしれません。
同様に、パワースポット巡りのようなスピリチュアルが流行するのも、西海岸の
思想と関係が深いと言えます。ヒッピーの精神には、身体変容、人間性回復、
神秘主義、東洋哲学、意識改革(ドラッグ)といったような要素も含まれます。
また、西海岸には、カルト宗教やドラッグカルチャーなども切り離せませんし。

なんか、真面目で固いな感じのテーマですが、音楽産業、映画産業の
中心地としてのカリフォルニアの側面、例えば実は明るいだけじゃない
ビーチボーイズの音楽性であったり、LAメタルやギャングスタラップといった
辺りのウェストコースト文化全般に触れながら、それらと"西海岸の思想"の
関係について考えたりもしたいと思います。

いや、もっとくだけた感じで、日本人のアメリカに移住するアーティストの中でも、
坂本龍一や小沢健二がニューヨークに移住し、氷室京介や小室哲哉やYOSHIKI
がロサンゼルスに(一時)移住したのか? そんな西海岸問題について考えるのも
ありかと......。

というわけで、リスナーの皆さまからも
あなたはアメリカ西海岸的なものが好きですか?嫌いですか?」という
テーマでメールを募集します。また、そのときにあなたがイメージする西海岸的な
ものとはどんなものなのか、そしてなぜ好きななのか嫌いなのかについても
教えてください。もちろん「西海岸的」といっても多様なので、好きなものも
嫌いなものもあるよ、という方は、両方書いていただいても結構です。

例えば、旅行で遊びに行く先や出張で行った経験談。
もしくは、『ビバリーヒルズ高校白書』に出てくる舞台としての話、
または、ウェッサイと呼ばれるヒップホップジャンルの話でも構いません。
何かしら西海岸の思想を感じさせるものは、必ず身近にあるはずです。
なんとなく漠然としたイメージとしての西海岸というのもあるかもしれません。
もしくは、別に西海岸なんて知らないよ、ピンとこないんだよねという意見でも
構いません。なぜ興味がないのかなど、理由について教えてください。


メールアドレスは、life@tbs.co.jp

ご自身の年齢や職業などの情報も明記してぜひお早めに。

そして慣れない臨時パーソナリティが読みますので、ぜひ短め&読みやすく、
どうぞよろしくお願いします!


参考資料↓
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