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2010年10月24日「情報社会の限界ライン」未読メール1

10月24日に放送した「情報社会の限界(ギリギリ)ライン」。
番組内で読めなかったメールの中から、いくつか紹介します。

メールのテーマは、

あなたがこれだけはネット化・デジタル化されたくないことは何ですか?


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金髪芋野郎 30代、会社員

「あなたがこれだけはネット化・デジタル化されたくないことは何ですか?」
というお題に、ちょっと変則的に応えるメールになってしまうのですが、
最近、すごく印象的なことがあったので、それで応えさせてください。

半月前、若い友人を病気で亡くしました。まだ20代でした。
訃報に触れても現実感がなくボーっとしたまま、とりあえず彼のtwitterアカウント
を遡ったりしたのですが、その時に、彼のアカウントにあてて多くのリプライ
(彼あてのメッセージ)が届いてきてることに気づきました。彼の友達や知人が
彼の訃報に接し、悼み、悔やみ、別れの言葉を彼のtwitterアカウントへの
リプライという形で伝えていたのでした。

それらは本当に心動かされるものでした
(正直、ひとつひとつを読んで、泣いてしまった)。
と同時に、しかし、僕自身はそれらの別れのtweetを読んでも、
亡くなった彼あてにリプライを飛ばそうという気にはなりませんでした。
これは、ほんとうに個人的な気分なのですが。

「死んだ友人にtwitterで別れの言葉をたむける」というのが、
僕にとって「ほかの人がネット化するのはぜんぜんOKだけど、自分がするぶん
には抵抗を感じる」という微妙なラインなのだな、と感じた次第です。


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わけぎ 埼玉在住 24才 女

これだけはネット化・デジタル化されたくないことは何ですか?
というより、私にとってデジタル化できないことは、考えたり覚えることです。
デジタルツールでは記録はできるけど、なぜかすぐ忘れてしまい、
「記憶」が出来ないのです。キーボードを「打つ」のと、文字を「書く」のは
全然違う経験としてあると無意識的に感じています。

学生の頃も、パソコンで検索した論文でもわざわざ印刷して読んだり
書き込んだりしてました。後々の記憶してる量が圧倒的に違うので 。

今回のメールも、まず何を書こうかと考えている間は手描きの方が考え
がまとまりやすいと思います。メール自体はあまりまとまっていませんが。


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ジュン

記憶を記録って?どうなんでしょう、例えば今日10月25日未明の出来事は
「Lifeを聴いた」「前日からの雨が止んだ」「記憶と記録の違いが気になった」
などなどが文字として残せるでしょう。
また、Ustream動画や関連ツイートも関連情報として残せるはずです。

が、これらの記録はあくまで今日10月25日未明の私が「記録すべき」と思い
記録したものなわけで、当然記憶ではないではずです。

では、「全て」を記録とは?仮にそれが言語でなされるとして、例えば
今夜の私が、便所に行く度「昨夜にんにく料理をした台所が酷い匂いだ」
と思ったことや、それを何回想起したのか、それは最初に思った「酷い匂いだ」
とさっきの「酷い匂いだ」は同じか?(実際には「同じ」はありえない)など、
「全て」の記録は原理上不可能ではないかな、と思います。

さらに、記憶は思い違いや思い出補正といった解釈学的変形を伴う流動的
なものであり、何らかの情報にアウトプットし、静態化することは記憶の死と
同じ事ではないでしょうか?
それをも記憶と呼んでしまうならそれまでですが。


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ニューウェーブ火曜サザエさん

デジタル化されてほしく無い物は「果たし状」です
こればっかりは弓矢の矢に括り付けて
発射して届けなくては


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