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「現代の現代思想」未読メール特集2

Shout to the カニトップ さん 35歳男性会社員

先日、会社を辞めることを決断した先輩が、残る僕らに向けて送ったメールで、
辛いとき・疲れたときによく振り返った言葉として、相田みつをの詩を引用して
いました。
それを見た自分は、個人にとっての思想とは、「生きていくのに支えになる言葉」
なのかなという気持ちになりました。

そこで、わが身を振り返って、自分を支えてきた言葉を思い返すと、
やはり漫画と音楽になります。
具体的に名前を挙げると、恥ずかしくなりますが、オクテな自分の尻を叩いた
『Bバージン』(作品全体)や、辛い時に響く島本和彦の名言の数々
(「たかが100点差!」:『逆境ナイン』)、
そして青臭いですが、ミスチルの初期(「もういいや もういいや 疲れ果てちまった、
そう言って そう言って ここまで来たじゃないか」 :雨のち晴れ)などは、自分の中の
「思想」として、確固たる地位を築いているような気がします。

辛いとシンプルなことしか思い浮かばないのか、自分が安易な人間なのか、
ある程度の量は読んでいても小説の類は、それほど思い浮かびません。
思想性を感じて好きな小説といえば、池澤夏樹『スティル・ライフ』くらいでしょうか。

自分にとって、「思想」という言葉は、難解なイメージが強いですが、結局、自分を
支えてきたのは、それとは正反対の「シンプルな言葉」であったようです。
やや的を外してしまっているのかもしれませんが、結局、個人にとっての「思想」
というものは、どちらの方向に存在するのか、そんな部分に興味を持って、本放送を
聞いてみようと思います。


=====

natsunatsu さん

私は某製鉄会社で研究者をしています。CO2問題をテーマとして日々研究に
まい進しています。このテーマについて考えれば考えるほど、経済的な最適解と
環境における最適解のギャップに悩みます。

経済も、環境もあくまで、人間生活の一断面であり、単一の"ものさし"でしか
ありません。包括的であるかどうかは分かりませんが、新しい"ものさし"がほしい、
そして、人類共通の認識にまで、高まっていってほしい。

この新しい"ものさし"が思想では?ないかと思ったりするのです。

ありきたりですが、こういう時に思想が必要だなーと思います。

"思想"がすべての人に幸せをもたらすか分かりませんが?この居心地の悪さを
何とかしてほしいのです。


===

西田亮介さん
SFC政策・メディア研究科後期博士課程、プランナー、著述等
その他いろいろ

今日のテーマは現代の現代思想ということですが、
「リアリティ」や「現場」への注目、そして理論との往復運動とい う、
ある意味では思想の原点回帰のような傾向を指摘することができるように
思います。
それはもしかすると90年代には「社会学」が担っていた分野 なのかも
しれません。

例えば、今日のゲスト、東浩紀さんと北田暁大さんが主催する『思想地図』は
「思想」という名を掲げながらも抽象的で、むやみに難解な論考 -仮に
「ザ・現代思想」とで も呼んでみましょう-というよりは、ネットや家族、労働、
地域等に関するかなりアクチュアルな論考が中心です。

私事で恐縮ですが、先日社会起業に関する論考を芹沢一也さん、
荻上チキさんが主催する「知の最前線をお届けする」を標榜する
メールマガジン『αシノドス』vol.28に掲載していただきました。

そのリード文で芹沢さんが、前述のような問題について言及してくださったことも
やはり示唆的です。

「論考を読んでいてつくづく、いまや実践をいかに構築するかが問題になっている
のだなと思います。そしてそのとき問題になるのは、たとえば寄付への控除など、
きわめて技術的なことなのだとも。(中略)これまでの言論人は、
「存在が意識を決定する」とか、「思考の唯物論的基盤」とかいいながら、
まったくもってこうした問題を考えてきませんでした。」

このように、言説をブリコラージュ的に貼付けたようにさえ見える、
ただ難解な「ザ・現代思想」的な状況から、現場と理論の往復という思想の
本義的に回帰しつつあるのが「現代の現代思想」の状況で、それはとても
有意義なことではないでしょうか。
少なくとも、研究者としても、NPOや恊働推進における実践者 としても
「真理の探求」よりは「実践で使える思考の枠組」を求めている僕にとっては
「現代の現代思想」はそのように見えています。


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