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1月27日放送「『働く』ということ」Part3


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20070131.jpg
「本田先生に半分くらい賛成なんですが...」(斎藤さん)
「半分?(怒)」(本田先生) 

※仲俣さんが今回の内容に関連したエントリーを書いています。
http://d.hatena.ne.jp/solar/20070128
http://d.hatena.ne.jp/solar/20070130

参考資料↓

このパートのBGMは
●スピッツ "ありふれた人生"
●KICK THE CAN CREW  "アンバランス"
●Huey Lewis & The News "Hip To Be A Square"

放送内容とは直接関係ないことなんで読み飛ばしていただいて結構なんですが、「レナード・ガーデン」さんのメールに関連して思い出したのが、中島敦『山月記』です。僕もまあ、こんな番組を企画しちゃうぐらい文化系こじらせた人間なので放送局のような野蛮な会社(笑)では生き難いというか、特に営業部などにいた時期は辛かったですね。学生時代に小難しい本を読みすぎたせいで周りの人間がなんかバカに見えちゃう一方、逆に他の人が普通にこなしてることが(宴会だの職場レクだの)が苦痛で堪らなかったり。そんな頃に営業の先輩に薦められて久しぶりに読み返したのが『山月記』だったんですが、これがやけに胸に刺さりまして。特に次の一節、「人間であった時、己は努めて人との交を避けた。人々は己を倨傲だ、尊大だといった。実は、それが殆ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。勿論、曾ての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは云わない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、又、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為(せい)である。己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった」(※青空文庫より引用http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html)。
あ~、俺だ~みたいな。

実際問題として若年雇用の深刻な状況というのはあるので、それは社会学や経済学で考えるべき問題でしょうが、いただいたメールの中には「それってむしろ古典的な文学や実存の問題かも」と思えるものもありました。自意識の問題を社会学などで補強するとけっこう厄介なことになっちゃう気がします。※

※もちろん一般的には逆の問題も大きいですね。『「ニート」って言うな!』で本田先生が指摘されている通りです。

プロデューサー はせがわ


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