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「文化系トークラジオ Life のやり方」


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2006/10/14 「戦争とサブカルチャー」 アーカイブ


明日(10/14)も2時間スペシャル!
~「戦争とサブカルチャー」

昨夜の試合で日本ハムのリーグ優勝が決まりましたので、
今週土曜日も「文化系トークラジオ~Life」は、夜8時から
2時間スペシャルで生放送します。
出演は、鈴木謙介、仲俣暁生、柳瀬博一、佐々木敦、森山裕之

で、今週のテーマなんですが、
「戦争とサブカルチャー」です。
前回の放送では「バブルと日米関係」と予告しましたが、
北朝鮮の核実験などがありましたので、もう少しストレートに
戦争について考えてみたいと思います。

北朝鮮が核実験の実施を発表し、「制裁は宣戦布告と見なす」と宣言、
韓国軍は核戦争に備えた態勢の点検に入りました。
一方、日本はどうでしょうか?
確かに国会ではこの問題が連日論議され、臨検支援で特措法整備を
検討するという状況ではありますが、
僕たちはどうにもリアリティを感じられないでいるような気がします。

それはおそらく、僕たちの戦争観と密接に関わる問題で、
実際の戦争をまったく知らない世代の戦争観を作り上げたのは、
マンガやアニメ、ドラマや映画、文学といったサブカルチャーであり、
また逆に僕たちの戦争観がサブカルチャーに表現されてもいるはず。

(※ここでいう「サブカルチャー」は、「マニアック」とか「マイナー」
といったことを含意していません。僕らが日常的に消費してきた
文化ぐらいの意味で使っています)

日本人にとって「戦争」というと、やはり61年前に終戦を迎えた
あの戦争を思い浮かべることが多いと思いますが
(「はだしのゲン」や「火垂るの墓」を通じてだったりしますが)、
一方でサブカルチャーの世界では、「ヤマト」、「ガンダム」、
「エヴァンゲリオン」、「最終兵器彼女」、「凹村戦争」、
「となり町戦争」にいたるまで、僕らの日常(Life)における
様々な戦争の表象もあふれています。

「平坦な戦場でぼくらが生き延びること」とか、「戦場のボーイズライフ」、
「渋谷はいま戦争状態みたいだ」といった、いわゆる戦争とは別の形の
戦争もふくめて。

そこで、リスナーの皆さんには
「あなたは具体的にどんな作品に影響を受けて、自身の
戦争観を培いましたか?」
また、
「あなたにとっての『戦争』が表現されている作品は何ですか」
などについてお聞きしたいと思います。
放送まで1日しか時間がありませんが、メールをお待ちしていますので、
よろしくお願いします。メールは放送中も受け付けます。
life@tbs.co.jp


メールは放送などでご紹介する可能性もありますので
お名前(ラジオネーム)、年齢なども明記してください。

                       (プロデューサー はせがわ)

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2006年10月14日Part1「戦争とサブカルチャー」



※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

10月14日(土)放送のLife第2回(2時間スペシャル)は
今日から5回に分けてアップしていきます。

Part1は...
日本の若い人たちにとって、戦争のイメージを形成するに
あたってもっとも影響が大きいのサブカルチャーは「はだしのゲン」。
ただ、70年代の半ばに少年ジャンプに連載されていた当時を知る
柳瀬さんや仲俣さんたちの証言によると、そのころは
「バイオレンスジャック」や「漂流教室」などと同様に、
東西冷戦下ゆえにある種のリアリティをもった終末観マンガ
として受け取られていたそうです。などなど


このブロックでは戦争というテーマにかけて(&Life=ライフつながりで)
小沢健二戦場のボーイズ・ライフをかけました。
「この愛はメッセージ!祈り!光!続きをもっと聞かせて!」という
歌詞で始まるこの曲は、阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件が
起きた1995年に発表されました。

佐々木敦さんはこの時期の小沢健二について
「小沢健二/トン・ゼー/マイケル・ムーア」(『SOFT&HARD』所収)
の中で次のように書いています。

当時、彼の書く歌詞や曲の世界は、あまりにも楽観的で
表層的だと揶揄されたりもしたが、そこに同時に苦悩と諦念と、
それでもなおそれらに何とかして打ち勝とうとする「強い気持ち」
を見出せなければ、彼のことをわかったことにはならないだろう。
阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起こった年に
「さよならなんて云えないよ」と「痛快ウキウキ通り」を
発表する人間の、何ともいえない複雑さに気付けなければ。

            

この曲がかかっている間、charlieが「むちゃくちゃいい曲だなあ」
と呟いていました。

※佐々木さん率いるHEADZのイベントが今週の金(20日)、
土(21日)の両日に開催されます。詳細は↓から
http://www.faderbyheadz.com/


もう1曲は柳瀬さんが選んだFrankie goes to Hollywood
"Two Tribes"。アメリカ大統領とソ連の書記長が取っ組み合い
のケンカをするという冷戦下ならではのプロモーション・ビデオが
傑作とのこと。


                     (プロデューサー はせがわ)

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2006年10月14日Part2「戦争とサブカルチャー」



※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
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Part2では...
仲俣暁生さんの『極西文学論―West way to the world』
をきっかけにW村上以降の日本文学、マンガなどに表現された
「戦争」についてトークしました。

その他、このパートで言及された小説、マンガは↓


また、このパートではキセルの「エノラ・ゲイ」をかけました。
タイトルは広島に原爆を落としたB‐29の機名から。
キセルは「忘れないで ちなみに僕ら 日本人だよ」という
歌詞のこの曲を、ニューヨークで演奏したそうです。
              


もう1曲は仲俣さんが選んだCowboy Junkies
" I Don't Want to Be a Soldier(兵隊にはなりたくない)"。
この曲はジョン・レノンのカバーですね。

Cowboy Junkiesはカナダ出身のブルーズ/カントリーバンドですが、
パンク・ニューウェイヴを通過した独特のクールでダルな雰囲気が
魅力的で、特に88年発表の1stアルバム"The Trinity Session "は
Galaxie 500のファンの方などにもお薦めです。
                           

そういえば岡崎京子さんの「乙女ちゃん」(『エンド・オブ・ザ・ワールド』
に収録)にも、「私カウボーイ・ジャンキーズ大好きなの!!」
「そうかやっぱりきみも好きだったの」なんて会話が出てきます。

                      (プロデューサー はせがわ)

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2006年10月14日Part3「戦争とサブカルチャー」



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このブロックではザ・ルースターズの"C.M.C."をかけました。
         
ちなみにこの痛快な名曲、仲俣さんのカラオケ十八番だとか。

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2006年10月14日Part4「戦争とサブカルチャー」



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charlie(鈴木謙介)さんが、三崎亜紀『となり町戦争』の
話から日本のHIPHOP、そして窪塚洋介さんへのある種の
熱いシンパシーを思わず表明してしまう場面が聴きどころ。

そこからさらに佐々木さん、柳瀬さん、森山さんが参戦し
「リアル論」が盛り上がっていきます。


このブロックでかけたのは、ピチカート・ファイブの「戦争は終わった」。
         

番組を聴いた感想やご意見、質問などをぜひお寄せください。
life@tbs.co.jp

                      (プロデューサー はせがわ)


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2006年10月14日Part5「戦争とサブカルチャー」



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20061020.jpg

「戦争とサブカルチャー」は今回で完結ですが、
いかがでしたか?
固有名詞が飛び交って、「何が何だかわからね~よ」
という方も多かったかもしれませんが、もし興味がもてたら
話題に出た本やマンガ、映画などをご覧になっていただけたら
嬉しいです。

番組を聴いた感想やご意見をぜひお寄せください。
life@tbs.co.jp

(プロデューサー はせがわ)

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