「こども音楽コンクール」について
『こども音楽コンクール』は、音楽が大好きな小・中学生が、歌や様々な楽器演奏を発表する全国的な音楽コンクールです。1953(昭和28)年から始まり、令和4年度(2022年度)で70回目を迎えました。
音源素材による一次審査の後、地区大会、ブロック大会、全国大会と続き、1年がかりで審査が行われます。最終選考会となる全国大会(文部科学大臣賞選考会)では、小学校・中学校の6部門(重唱・合唱・重奏・合奏第1・合奏第2・管楽合奏)で、それぞれ最も優秀な演奏をした学校が、「全国1位」にあたる「文部科学大臣賞」に選ばれます(選考段階は、各ブロックにより異なります)。ぜひ、音楽が大好きなたくさんの小・中学生のご参加をお待ちしています!
「こども音楽コンクール」の歴史
『こども音楽コンクール』が誕生したのは、1953(昭和28)年のこと。戦争の記憶がまだ鮮明に残っていて、“喪失感”と“虚脱感”が抜けきらない中で、子ども達に「音楽を通して希望を持ってもらいたい」と、ラジオ東京(現在のTBSラジオ)が始めました。当初は『ホームこどもコンクール』という名称で、部門は「独唱」と「独演」の2つのみ。申し込みも個人単位でした。翌年からは、文部省(現・文部科学省)と教育委員会の後援のもと、「合唱」と「合奏」の団体部門を追加して、“学校単位”の音楽コンクールとなりました。その後、名称を『ラジオこどもコンクール』、『こども音楽コンクール』と変えながら、規模を拡大。全国各地の放送局も参加して、現在まで毎年欠かさず開催されています。
「こども音楽コンクール」の特徴
厳しい規定のあるコンクールが多い中、『こども音楽コンクール』は、「音楽を身近に楽しむ」という精神を貫き、選曲や演奏形態も自由とするなど、門戸を広く開放しています。現在では、小学校と中学校、合わせて12の部門があり、重唱、合唱、重奏、吹奏楽、管弦楽、様々な楽器(ギター・マンドリン、リコーダー、木琴、箏、打楽器、ハンドベル等)による合奏など、大変バラエティに富んだ演奏が披露されています。
コンクールのしくみ
(1)4月下旬~5月:申込み受付
参加資格は小学校児童または中学校生徒で、学校単位で構成されたグループに限ります。 申込書・演奏音源(音楽CD-R)・返信用封筒を同封の上、お申込みください。 詳しくは、今年度の「実施要項」をご覧ください。
(2)6月:一次審査(音源審査)
今年度の実施規定に基づき、全応募音源を審査し、地区大会への出場校を選出します。
(3)7月~9月:地区大会
一次審査で選出された学校により、地区大会を開催します。
(4)12月:<ブロック大会>優秀演奏発表会
地区大会にて優秀賞を受賞した学校の中から選考を行い、 優秀演奏発表会<ブロック大会>の出場校が決定します。
(5)1月:<全国大会>文部科学大臣賞選考会
全国7つのブロック大会にて最優秀校に輝いた学校の中から選考を行い、各部門の文部科学大臣賞<全国1位>を決定します。
(6)2月:文部科学大臣賞授賞式
各部門の文部科学大臣賞受賞校<全国1位>に、文部科学大臣より賞状が授与されます。
コンクールの規定
TBSこども音楽コンクール 実施規定
参加資格:小学校児童、中学校生徒
実施部門:小学校・中学校とも各6部門(重唱・合唱・重奏・合奏第1・合奏第2・管楽合奏)
実施日程:6月~翌年2月
参加形態:全校、学年、クラス、クラブ、その他学校単位のグループであれば形態は問いません。小・中一貫校が同一グループで参加する場合は「中学校の部」での参加とします。1校単独で参加できない場合は、2校まで「合同参加」ができます。その際は必ず、どちらかの学校の学校長が推薦した担当教諭を責任者としてお申込みください。(合同参加した場合、同部門への単独参加はできません。他部門への単独参加は可能です。)
出場地域:例外を除き、学校所在地の大会に出場して頂きます。
部門規定
重唱:指揮のない1パート1名で、4名以内。なお、独唱は含みません。/4分以内
合唱:1パート2名以上でしたら何人でも結構です。/5分以内
重奏:指揮のないパート1名で、6名以内の小アンサンブル(バイオリンソナタ、フルートソナタなど、独奏曲およびピアノ連弾などは含みません)/4分以内
合奏第1:リコーダー合奏、ギター・マンドリン合奏(人数制限なし)、弦楽合奏、器楽合奏、和、打、電子楽器合奏(35名以下、もしくは1クラス単位)/7分以内
合奏第2:弦楽合奏、器楽合奏、和、打、電子楽器合奏(36名以上)、管弦楽(人数制限なし)/7分以内
管楽合奏:吹奏楽、金管合奏、木管合奏、トランペット鼓隊、ドリル演奏/7分以内
出場団体数:各部門とも1校1グループまで出場できます。同一メンバーでの合奏部門への重複参加は認めません。1校で、合奏第1、合奏第2両部門への出場はできません(ただし、出場メンバーがすべて違う場合は例外です)。10名以内の合唱・合奏と同一メンバーでの重唱・重奏への参加は認めません。
演奏曲目:課題曲なし。自由曲1曲(組曲・メドレーであれば複数局も可)。ただし、2部門に渡って参加する学校は、同じ曲での参加は認めません。
演奏時間:演奏時間規定の演奏時間を越えた場合は、審査対象外とします。
指揮伴奏:出場校の先生、または児童・生徒が望ましいが、日常的に活動に参加していることを条件とし、学校長または教育委員会の承認を得た講師等も認めます。但し複数校の指揮または伴奏をすることは出来ません。詳しくは事務局までお問い合わせください。
TBSこども音楽コンクール 審査員の先生方
<作曲>
大浜和史(作曲家)/奥慶一(作曲家)/外山和彦(作曲家)/中島良史(作曲家・指揮者)/廣木良行(作曲家)/松下倫士(作曲家)/三宅悠太(作曲家)
<指揮>
古橋富士雄(指揮者)/宮崎進(指揮者)/山田茂(合唱指揮者)
<声楽>
天羽明惠(声楽家)/岩渕嘉瑩(声楽家)/太田黒京子(声楽家)/清水喜承(声楽家)/高牧康(声楽家)/田野崎加代(声楽家)
<弦楽器>
木村眞喜子(ヴァイオリン奏者)/舘野英司(チェロ奏者)/田中洪至(コントラバス奏者)/中塚良昭(ヴィオラ奏者)/松実健太(ヴァイオリン・ヴィオラ奏者)/山田雄司(ヴィオラ奏者)
<管楽器>
井上順平(トロンボーン奏者)/岩本伸一(サクソフォーン奏者)/大内邦靖(トロンボーン奏者)/品川秀世(クラリネット奏者)/清水和高(フルート奏者)/羽吹明(トロンボーン奏者)/深江彰(クラリネット奏者)/細川順三(フルート奏者)/山口卓郎(オーボエ奏者)/吉田太美男(トランペット奏者)
<打楽器>
有賀誠門(リズミスト)
<教育>
小原光一(音楽教育)/加藤徹也(音楽教育)/津田正之(音楽教育)/水戸博道(音楽教育)/峯岸創(音楽教育)/山下薫子(音楽教育)
<文部科学省>
河合紳和/志民一成
*上記以外の先生にも審査をお願いすることがございます。
お問い合わせメールアドレス:
kodomo-m@tbs.co.jp