「それもまたちいさな光」について
永作博美・井上真央が主演し映画としても大ヒットした『八日目の蝉』をはじめ、数々の人気作品を世に送り出してきた直木賞作家・角田光代さんが、TBSラジオ開局60周年にあたり、オリジナルのラブストーリーを書き下ろしました。

作品の名前は『それもまたちいさな光』。もともとは一人の女性ラジオディレクターが、角田さんを熱心に口説き落としてスタートした企画です。人生の苦みと味わいに気づき始めた大人たちの恋愛にラジオ番組がシンクロする素敵なラブストーリーは、2011年12月21日に月刊誌『オール讀物』(文藝春秋)に掲載されるのとほぼ同時に、TBSラジオの特別番組として2夜連続でラジオドラマ化されます。これほどの人気作家の書き下ろし作品が発表と同時にラジオドラマ化されるのは、近年ではおそらく例がありません。

読んでから聴くか、聴いてから読むか。文学ファンにもラジオリスナーにも、あるいはその両方に縁のない方にもきっと楽しんでいただけるラジオドラマに仕上がったと自負しています。慌ただしい年末のひととき、ぜひラジオに耳を傾けてみて下さい。

原作
角田光代

角田光代

1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1990年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、1999年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、2005年『対岸の彼女』で第123回直木賞、2006年『ロック母』で川端康成文学賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞を受賞。ほかに『くまちゃん』『三面記事小説』『森に眠る魚』など著書多数。


オール読物
オール讀物』1月号は2011年12月21日(水)発売。
ドラマの原作となる角田光代さんの『それもまたちいさな光』が一挙に掲載されるほか角田さんと小島慶子さんのスペシャル対談、さらにラジオドラマに主演する石田ひかりさんがグラビアに登場、生島淳さんが人気番組のスタジオや毒蝮三太夫さんの中継現場にまで密着した取材リポートも掲載されるなど、まるで「TBSラジオ祭り」のような誌面になるそうです。
こちらもお楽しみに!

角田光代さんと小島慶子さんの対談の一部が聴けます。 完全版は『オール讀物』で!

角田光代×小島慶子特別対談


登場人物
悠木仁絵(石田ひかり)

35歳。美術大学を卒業して以来、あこがれだったイラストレーターの事務所に勤め続けている。幼なじみの雄大が気になるが、なかなか恋愛には踏み込めない。

駒場雄大(河相我聞)

仁絵の幼なじみ。子供の頃から仁絵とは何でも話す間柄だったが、ある出来事をきっかけに疎遠になる。仁絵の実家の向かい側にある洋食店を継いだ。仁絵との結婚を意識している。

田河珠子(松村真知子)

仁絵と美大時代の同級生で親友。デザイナーとして目下売り出し中だが、人気キャラクターデザイナー野島恭臣に振り回され、仁絵との約束をしばしばドタキャンしている。

長谷鹿ノ子(丸山優子)

大手出版社の文芸出版部に勤める50代の編集者。仁絵が勤める事務所によく出入りしていて、仁絵とはウマが合う。妻のいる男性と長くつき合っているが・・・。

竜胆美帆子(りんどう・みほこ)(笹峯愛)

ラジオ番組『モーニングサンシャイン』のナビゲーター。毎日「毒にも薬にもならないどうでもいいこと」を喋り続けている。仁絵と雄大はそれぞれの仕事場で彼女の番組を聴いている。


あらすじ

デザイン会社に勤める35歳の独身女性・悠木仁絵(石田ひかり)、今の生活に特に不満があるわけでもないが、仕事にいまひとつ身が入らず、プライベートでもはっきりとした彼氏がいないまま。
「このまま結婚もしないで、一人で歳をとっていくのかな・・・」と思い始めた仁絵の中で、最近存在感を増しているのが幼なじみの駒場雄大(河相我聞)。仁絵が生まれ育った商店街で洋食屋を継いでいる雄大とは、保育園時代からの付き合い。高校生までは何でも話せる間柄だったが、あることをきっかけに少し距離ができ、その後は宙ぶらりんの関係が続いている。
「雄大と見つめ合うことなんてできるのかな?」仁絵は仁絵で雄大との恋愛に踏み込めない理由がある。2人の関係は進んでいくのか?

物語は仁絵と雄大のストーリーを軸にしながら、仁絵の美大時代の同級生で人気デザイナー野島恭臣に夢中の田河珠子、そして仁絵のデザイン会社に出入りする編集者で妻ある男性と長く不倫している長谷鹿ノ子が登場し、それぞれの恋愛模様が描かれていきます。そして様々なシーンで流れてくるラジオ番組が「モーニングサンシャイン」。毒にも薬にもならないどうでもいいことばかり喋っているDJの竜胆美帆子も実は人生の岐路に立っています。ラジオ番組とシンクロするように、仁絵と雄大、田河珠子、長谷鹿ノ子、そして竜胆美帆子も自分の人生にある結論を出すことになります。

彼らが見出した「それもまたちいさな光」とは?


出演者紹介
石田ひかり

石田ひかり

1972年東京都出身。1986年女優デビュー。1991年、初主演映画「ふたり」、「かみつきたい」などで新人賞を獲得し、1992年、「ひらり」(NHK)でのヒロイン・ひらり役で国民的人気者に。1992・93年には「NHK紅白歌合戦」紅組司会も務める。「あすなろ白書」(CX)など数々の青春ドラマに出演。2001年に結婚し2003年長女を出産。現在は7歳と5歳の二女の母。最近では、「だんだん」(NHK)「秘密」(ANB)などに出演。映画「皇帝ペンギン」では吹き替えをし、ナレーション等でも活躍している。出産・育児の体験を綴ったエッセーや絵本も刊行し、子どもを持つ女優として活躍の幅を広げている。

河相我聞

河相我聞(駒場雄大役)

1975年生まれ。1991年TBSテレビ系「天までとどけ」に出演、若手俳優として頭角を現す。1995年にはTBSテレビ「未成年」に主演チームのひとりとして出演。2001年、自身の物語を私小説風にした本『流れ星の家』(文芸社)を発刊。2004年には銀座・博品館劇場にて舞台作品「天国の本屋」に主演。2007年父親の視点から子育てを語った本『いじめられない力』(幻冬舎)を発刊。最近はテレビ朝日系土曜ワイド劇場「火災調査官・紅蓮次郎シリーズ」やTBS系月曜ミステリー劇場「森村誠一サスペンス・シリーズ」にレギュラー出演中。2012年1月25日~2月15日らくだ工務店プロデュース小舞台作品「火葬」(下北沢OFF・OFFシアター)に出演予定。http://www.rakuda-komuten.com/next.htm

松村真知子

松村真知子(田河珠子役)

三宅裕司主宰の劇団スーパー・エキセントリック・シアターに2005年入団。劇団本公演を中心に活動、近年は客演も積極的に行っている。また歌手として入団前よりライブハウス等を中心に活動。自身のプロデュースでCD製作等も行っている。映像では、テレビ朝日「鉄道捜査官」の西岡早紀役でコミカルな演技を披露している。最近の主な出演作:NHK「龍馬伝」、TBS「SPEC」、映画「20世紀少年」、舞台「テンペスト」
※次回の舞台出演は、プロデュースも手掛けたブレーメンプロデュース「中島鉄砲火薬店」(作・演出 御笠ノ忠次) 2012年1月26~30日 シアターグリーンBOX in BOX

丸山優子

丸山優子(長谷鹿ノ子役)

三宅裕司主宰の劇団スーパー・エキセントリック・シアターに1989年入団。同期の白土直子との歌のハーモニーに定評があり、1999年には劇団20周年記念アーティスト『きんかん』としてデビュー。また全身総タイツミュージカルアクションコメディ『タイツマンズ』のメンバーでもある。劇団本公演以外にも数々の舞台に客演しており、テレビや映画等映像にも活躍の幅を広げている。近年では声優としても活動しており、「ゲゲゲの鬼太郎」のかわうそ役や、「デジモンクロスウォーズ」のモニタモン役やクロックモン役を努めている。
※次回の舞台出演は、シアターまあvol.3「何かの美味しいキッサ店」(作・演出 妹尾匡夫) 2012年1月24~29日 中野ザ・ポケット

笹峯愛

笹峯愛(竜胆美帆子役)

1978年鹿児島県出身。1993年TBSテレビ「赤い迷宮」でドラマデビュー。その後アイドルや女優としてTVドラマやCMに出演。1996年から1998年までTBSテレビ「王様のブランチ」でリポーター。1999年から2000年までNHK「母と子のテレビタイム」4代目お姉さん。2005年に演劇ユニット「and Me...」を立ち上げ、作・演出を担当。最近作は2011年11月「愛想笑いしかできない」(下北沢OFFOFFシアター)。舞台での客演も多数。TBSラジオでは1996年「ヒロミのざけんじゃナイト」のアシスタントをつとめていた。


他出演者 :
野添義弘/菅川裕子/久ヶ沢徹/林和義/古川悦史/河本千明/南波有沙/石毛友子/松本義一/野瀬育二/高橋和久/青柳文太郎/津田英三



スタッフ紹介
脚本 : 妹尾匡夫

企画 : 相薗淑子 (TBSラジオ&コミュニケーションズ)

制作 : 三条毅史 (TBSラジオ&コミュニケーションズ)

演出 : 佐藤司 (テレコムサウンズ)

演出補 :
千葉胤直 (ティー・エー・シー)
梶原慎也 (テレコムサウンズ)
阿部千聡 (TBSラジオ&コミュニケーションズ)
吉原拓人 (ティー・エー・シー)

調整 : 村内幸一 (テレコムサウンズ)