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プロフィール

菊地成孔(きくちなるよし)
●生年月日:1963年6月14日生
●出身地:千葉県銚子市
音楽家、文筆家、音楽講師。
85年にプロデビュー、ジャズを基本に音楽活動を展開。
現在は「デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデン」、「菊地成孔とペペトルメント・アスカラール」、「菊地成孔ダブ・セクステット」で活動中。
文筆家としては「スペインの宇宙食」、「歌舞伎町のミッドナイトフットボール」、「ユングのサウンドトラック」など。

IPサイマル radiko

放送後記 第12回(2011年7月3日)  菊地成孔さん収録を終えて語る。

DSC01978.JPGのサムネール画像

★ピアニストの南博さんの本(マイ・フーリッシュ・ハート)を読んだんですが、南さんは自分が口べただという流れの中で、綾戸智恵さんと菊地成孔さんとの出会いが衝撃的だったと。二人とも・・・


ああ、MCが面白い。みたいな(笑)。


★二人とも言葉の天才だと。


マネージャー(長沼さん)が同じですからね。言葉の天才二人を歴任したマネージャーですから(笑)。


★長沼マネージャーは綾戸さんを担当してから・・・


そのあとワタシの担当に成ったんです。



★それは・・・なにか理由があるんですか?



いやいや、単なる社内的な人事異動ですよ。「言葉の天才綾戸をやってたんだから言葉の天才菊地をやれ」なんて会社あるわけないじゃない(笑)。



★お前も「まいど~」って言えとかね(笑)。



いやいや、ワタシはあんな素晴らしいショーマンではありません(笑)。まあ、本当に偶然ですけど。二人とも南さんと共演し、マネージャーが同じですので(笑)。



★菊地さんみたいに、面白おかしくしゃべりたいと思っている人は多いと思いますが。



南さんもしゃべったら止まらないですよ(笑)。「ダンディーで渋い」っていうメージがパブリックイメージですけど、あの人今ライブ行ったら、オリジナルの歌舞伎やったりしますからね(笑)。20分とか平気で(笑)。南さんは、ワタシより日本の伝統芸能に強くて、都々逸、浪曲、歌舞伎とか、大変な教養を持っていて、それをアレンジして、自分で(MCで)歌舞伎やったりしてますね。それが止まんなくなって1曲カットになったりしてますから。ライブに足を運んだ事がある方だけの特典というかな(笑)。



★笑



そういう意味、、、要するに「ジャズメンが面白い」という伝統において、南さんは血統がいいんで。早稲田のダンモ(モダンジャズ研究会 タモリを輩出)ですからタモリさんの流れですよね。早稲田のダンモはサラブレッドですよ。プレイも喋りも凄くないといけない。こっちは上智のジャス研なんで(笑)。誰もいないですよ。凄い人ひとりいるんですけど、オーヴァーグラウンドに出れないんで(笑)菱田サンどころじゃないという(笑)。ワタシと阿部千代アナウンサーだけです。上智のダンモでオーヴァーグラウンドにいる人は。南さんは本当に面白いですよ。一回ゲストに呼ぼうかなと思っているくらいで。あの当時でジャズ研。バブルの頃を知っている人は頭の回転が速いんですよね。ムダに(笑)。なので、面白い話がどんどんどんどんつながって出て来るっていう感じじゃないですかね。赤い靴っていうか。特に落研だジャス研だっていうのはロクでもないですから(笑)。いっぱいいますよ面白い奴。先週の放送でチンコに刺青の話をした奴とか。ヒクソンに対するホイスじゃないですけど、ワタシの50倍面白いですからね。ただ、1秒もオンエアはできないですよ。全部麻薬に関するネタなんで(笑)



★大爆笑



(アップ出来ないが、延々とその人のネタを披露)・・・こんなネタを100本も200本も持っていて、メールに書いて送って来たり、会ったらずーっとそういう話をしている奴がいるんですよ。だからそういう仲間からすると一番ワタシが大人で、ちゃんと仕事して、マネージャーなんかもいて、社会とコミットメントして、変な事、、、まあ、逮捕されたり、殺されて浮かんじゃったり、拘束衣きて入院したりとか(笑)そういうことにならずに活動しているんで・・・みんなダチですから、メールしたり会ったりしたりしますけど、まあ、たまにワタシに会うと、、、、仕事くれって言いますよね(爆笑)。

あくまで一般の方から見れば。という話ですが、まあ、ワタシはそこそこ話とか話面白いのかも知れないです、でも、全然チョビっていうか、ワタシの感覚では、ワタシなんてぜんぜんですよ。前回のオンエアで言いましたが、ワタシ自身は大した人間じゃないです。ただ、ワタシは、本当に強烈な人々。なんちゃやイキガリじゃない、マジでヤバい人々。というのを、20ぐらいまでに一通り見て来てまして、今でもダチです。あのう、任侠の道におられるとか、そういう意味じゃないですよ。ああいった方々も、あるいは閉鎖病棟に入院してしまっているキチガイ様も、ワタシの感覚だと「ヤバい」とは言いません。ああうのは、逆の意味でとても真っ当なの。「ヤバい」という、要するにクレイジーでデンジャラスでね、ピュアで優しいと、そういう人々ね。動物に近い。そういう人々は大抵、あらゆる芸術に精通していて、何で生きているか(生計を立てているか)解らないような感じなんだけど、オトナな感じのヤンキーとも違うんです。いるんですよそういう人々が。彼等は全員、おそらくIQが極端に高い。ワタシはよく「何考えてるか解らない」とか言われるけれども、ワタシは、ワタシの事を本当にしっかり真ん中で理解してくれてるのは、ああいう連中だけだって思ってます。今でも。

彼等からもらったネタを一般の市場におろせるように改訂して流したりしていましたし。元ネタはもっとグロかったりするんですよね。でも面白さはハンパじゃないです。バブルの頃遊んでいた時も、本名も知らない様な友達がいっぱいいたんですけれど、みんなすごい面白かったですよ。あの頃はみんなビートたけしがアイドルで、ビートたけしのオールナイトニッポンを録音して何十回も聞いて、みんなたけしになっちゃって、すげえ早口で、で、そこに自分の個性が加わって、たけし原型のアレンジメントみたいな感じだから、全員面白かったですよね。だから・・・自分が面白いっていうのは・・・そこそこ気が利いているなとは思っていますけど、いやいや面白いのはアンダーグラウンドに山ほどいるからさっていう。藤波辰爾の心境ですよ(笑)。本当に強い奴は道場にいるっていう。別に俺は強くないんだ。本当に強い奴は道場にいるからさっていう感覚ではありますね。



★菊地さん芸人じゃないですもんね。音楽の人ですもんね。



そうですよ(笑)。



★だからあんまり面白い事にフォーカスされるのも不本意ですよね。



でも前に「TV Bros.」のインタビューでも言いましたけれど、ワタシの師匠スジの山下(洋輔)一家は全員面白いですからね。坂田(明)さんとか。坂田さんスターになりましたけど、スターになっていない人の方がヤバく面白かったですよ。だから師匠スジも師匠スジだし、弟子スジも弟子スジだって事ですよね。面白がられてしまうっていう。別にそれで問題はないですけれど。でもさっきも言った藤波の心境ですよ。本当にすごい奴は在野にいるっていうイメージはあります。マスメディアにのる人っていうのはまた違う才能があってのっているんで、違う才能と違う欲望があってのっているんで。ヤバい連中は売れたいとかそういう頭が何もないですからね。ただ、やみくもに面白く暮らしているだけで。



★そういった方々で・・・悲惨な結末を迎える方もいらっしゃるんですか?



いっぱいいますよ。発狂しちゃったりね。まあ、放送じゃコンマ1秒も無理ですけど(笑)、本だったら書けるかもしれない。小説みたいにしていつか書こうかな。とか思うときもありますけど、彼等の、なんて言うのかな、集団的な、族としてのパワーを得て、ワタシは生きているので、ワタシが活動しているだけで、彼等と共にあるんですよね。(マトモでいられるか、悲惨な事になるかの)分かれ道はワタシが知る限りは音楽です。音楽をやっていないか、好きじゃない奴はどんどん悪くなって行きますよね。ワタシの人生哲学としては、余りにもシンプルですが、音楽が本当に好きならば大丈夫だっていうのはあります。キワキワなのよ。キワキワで、音楽好きと踊りが好きな奴は助かる。「ああ、いっちゃった」っていうのは、本当の所、音楽もダンスも好きじゃない奴ばっかりですね。




★世の中とつながっている最後の一線ってことですか。



いやいや、本だけに寄る思索とか、絵画とかね、何でも良いんだけど、とにかく最悪まで行かないでず。そいつに音楽があると。音楽もないとイッちゃいますよね。結構頭いい奴とか多いんで、本とかすげえ読んでる奴とかいるんですよね。ものすごく詳しいの、哲学とか心理学とか。「こんな話菊地君にしかできないからさ」みたいな感じで、どんどん言ってくる奴とかいて。音楽はオレはいいから、とか言っている奴はおかしくなっちゃってますよね。だからブッキッシュな奴はヤバいですよね。ディスコ行って楽しいなって奴は結局はダメにならないんで。そこの一線は本当にそうだなと思いますけどね。



★本は最終的に人を追い込んでいくんですかね?



本読んでいても平行して音楽を聴いていればいいんですけど。本だけの人っているじゃないですか。どんどんどんどん小説から哲学書に入っていっちゃって、スゴくなっちゃう。ちょっと休憩して1曲聴いていい気持ちになるっていうのがなくて、ずっと読んでいる訳だから、相当ヤバいですよね。ラジオ番組で音楽がないのと一緒じゃないですか。ずーっとしゃべっているっていう。ずっと考えているっていうのはやっぱりヤバいんじゃないですか。


★いつかそのあたりのクレイジーな話を小説で読める事を楽しみにしています。どうもありがとうございました。

DSC02005.JPGのサムネール画像
7月3日「爆笑問題の日曜サンデー」に生出演。餅を何回噛んで飲み込むかで盛り上がりました(笑)。ちなみに菊地さんは4回。羊羹ならば40回だそうです。

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メールはdenpa@tbs.co.jp
お葉書は〒107-8066
TBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』
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