Vol.13 ワクチン後の注意

ちょっと気になる健康のはなし

2021/6/27 放送

先日ようやく、新型コロナウイルスワクチン接種の予約がとれました。
接種後はどのように過ごせばよいでしょうか

群馬県 タロははさんからの質問
 

お答え頂いた専門家

川村先生

京都大学名誉教授、サンスター財団評議員
専門:疫学・予防医学
川村 孝(かわむら たかし)先生

A.
新型コロナウイルスに対する新しいワクチンは、抗原を作れという信号を運ぶウイルスのメッセンジャーRNA※を接種するもので、毒性を弱めたり、活性をなくしたウイルスそのものを接種する今までのワクチンとはメカニズムが異なります。その効果は今のところ絶大で、感染する人が95%程度減ると見込まれています。また万一感染しても重症化も抑えられますし、変異株にもある程度有効です。
※メッセンジャーRNA ウイルスのタンパク質をつくるもとになる情報の一部を注射し、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができるワクチン。

日本では他の東アジア諸国と並んでもともと感染する人が少なく、昨年4月からの1年間で感染者は国民の0.4%程度にとどまっています。大部分の人が遺伝的に備わっている自然の免疫のために感染しないのですが、感染すると重症化する人も稀ではないですし、無症状でも人に感染させてしまう場合もあるので、ワクチン接種によって本人も周りの人も安心できます。

ワクチンの効果は1回目を接種してから2週間ぐらいで出てきます。ただ、免疫が続く期間や健康への長期の影響はまだわかっていませんし、これから夏に向かってウイルスは元気がなくなるので、予約が取れていない方も接種を急ぐ必要はなく、次の流行が始まるまでに打てばよいでしょう。

接種後の注意点ですが、接種した日や翌日から打った部分が腫れたり痛んだり、あるいは熱が出たりしますが、だいたい数日で治まります。接種したところは、触ったり揉んだりしないでください。

それから、一足先に接種を受けた医療従事者の調査によると、全身の強い倦怠感が1回目で2~3割、2回目は6割あまりの人に出ます。特に若い人の方が年配の方より症状が強いようです。ですから、接種の翌日は仕事を休めるように日程を調整するのがよいかもしれません。

最後に、ワクチンを打って抗体ができてもマスクはしばらく続けた方がよいでしょう。というのも変異型が出てワクチンの効きが悪くなるという可能性もありますし、また、コロナだけを予防すればよいわけでもありません。そういう意味で、手洗いやマスクはこれからも続けた方がよいと思います。

新しい生活様式については下記URLも参照ください。
https://jp.sunstar.com/stayhome/


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