レッド吉田のFX格言「人生、“逆指値”で!」

GMOクリック証券presents トレードアイランド学園

投資の始め方やお金の仕組みはもちろん、金融経済の注目ニュース、最新のマーケット動向などを学ぶ「トレードアイランド学園」。生徒「レッド吉田くん」と「花奈澪さん」、担任の「大橋ひろこ先生」と一緒に生放送で学んでいきます。

5/9授業のテーマ①「FOMC」で上がったり下がったり・・・

【ニュース①】先週開催された「FOMC」は、市場の予想通り、利上げは「+0.25%」で、前回の声明文にあった<いく分の追加的な引き締めが適切>などの文言が削除されました。利上げ打ち止め・年内の利下げへの期待感からドルが売られ、134.84円まで円高ドル安になりました。

レッド君:アメリカの「FOMC」ですけど、市場の予想通りってことですよね?

花奈さん:ですけど、ドル円が上がったり下がったりして・・・

大橋先生:今日はそのアメリカの「FOMC」のポイントを簡単に解説したいと思います。まず、利上げ幅は「+0.25%」で市場の予想通りで。予想通りということは値動きもあまり大きくないということになるんです。そして声明文に<いく分の追加的な引き締めが適切>という前回まであったコメントがカットしているんですね。つまり、追加値上げの可能性を示す文言が無くなっているということは、今回の利上げでアメリカの利上げのサイクルは最後かもしれないと。

レッド君:もう利上げしないと?

大橋先生:・・・かもしれないというのを声明文でヒントとして示唆されたとして利上げしたのに、ドル円相場が下がったりしたわけです。上がったり下がったりするというのはそういうところがあるのですが、基本的には利上げなので金利は上がるということで強いんだけど、もうこれで最後かということで下がるということで、1円くらい行ったり来たりしていると。

レッド君:我々・投資家としては、その時にどういうふうに買っていけばいのかというヒントが欲しかった。そこなんですよ、先生!

大橋先生:これは・・・何が飛び出すかわからないんで。たとえば今回「FOMC」だけを注目してましたけど、FRBのパウエル議長が<銀行の破綻の危機は大丈夫だ>とコメントしてたのに、そのわずか数時間後に地銀の「パックウェスト・バンゴーブ」が身売りするなどの経営再建策を考えてると報道されて、この銀行株が大きく売られるということがあって、ドル円相場がこれに釣られて下がったりとか。「FOMC」だけじゃない、他のいろんな様々な要因で動いたりするので。ちょっと難しいところがありますね。

花奈さん:一つじゃないんだ~

レッド君:地銀の話というのも、そんな話があったとしたら動くんだってことですよね?

大橋先生:そうです。ただ、地銀の下落というのは空売りする悪い投資家の人たちがいるせいだって銀行業界が訴えていまして。アメリカの証券取引委員会(SEC)が空売りに関しては、少し規制を入れるかもしれないという動きがあって、先週末は銀行株も戻っているんです。

花奈さん:なるほど。

レッド君:そうか、大口の悪さをする投資家を少し規制しないとダメだと。それによって個人投資家が煽りを食らう可能性もあるわけじゃないですか?

大橋先生:ありますね。「FOMC」では今回で利上げが最後になるかもしれないという声明文にはなっているのですが、その後に出てきたアメリカの重要な経済指標が大変に強かったので、もしかしたら最後じゃなくて、もう1回くらい値上げがあるかもみたいな話がチラッと出てきています!

花奈さん:えー!もうさっそく!?

5/9授業のテーマ②「アメリカの雇用統計」~平均時給「4500円」ナリ!

【ニュース②】先週5日、アメリカの4月の雇用統計が発表され、農業分野以外の就業者は前の月より25万人余り増加し、市場の予想を上回りました。失業率は3.4%に低下し、物価高の要因となっている深刻な人手不足が続いていることが改めて示されました。

大橋先生:先週、「FOMC」だけじゃなく、もう一つ注目してくださいと言ったのを覚えてますか?

花奈さん:覚えてます!レッド君、覚えてる?

レッド君:はい、カナダの雇用統計です!

花奈&大橋:(笑)

大橋先生:アメリカの雇用統計ですね。アメリカの雇用統計というのもドル円相場を大きく動かす大イベントなんですね。「FOMC」「雇用統計」どっちも重要なんですけど、雇用統計は毎月あるのでこっちの方がイベント性が高いと言われていますね。

レッド君:なるほど!毎月チェックということですよね。

大橋先生:雇用統計は、その月の12日を含む週に調査をするので、その翌週からカウントして3週目の金曜になります。だから第1週になる時と第2週になる時があるんですよ、月初が。

花奈さん:なるほどね!

大橋先生:この雇用統計がなんで重要なのかというと、アメリカの労働市場の強さを見るという指標なんですね。<非農業部門の雇用者数>と<失業率が何パーセント>か。なんでアメリカの労働市場の数字を気にしなければいけないのかわかりますか?

花奈さん:アメリカが一番大きい国だから?

レッド君:ドルが中心だから?

大橋先生:そうです!素晴らしい!アメリカ基軸通貨=ドルを持っていますよね。だからアメリカの経済や労働市場はドルを動かす大きなイベントになるわけですよ。たくさんの人が働いているということは景気が良いということです。そして今回は平均時給が上がっていたんですね。アメリカの時給って、今どれくらいだと思いますか?

花奈さん:どれくらいだろう?

レッド君:4,000円くらい?

大橋先生:すごい!

花奈さん:そうなの!?アメリカって時給4,000円ももらえるの!?

大橋先生:今33ドルくらいなので4,500円くらい。

花奈さん:えー!

レッド君:それでもアルバイトの成り手がいないみたい。

花奈さん:アメリカ、行く!行く!行きたいよ!

大橋先生:海外に稼ぎに行った方が儲かるみたいですね。まあ、アメリカに行かなくてもドルを買えばいいんですよ(笑)

花奈さん:なるほど!

レッド君:時給4,500円も出しても企業は成立しているわけなんですね。

大橋先生:つまり、そのくらい労働市場がタイトってことは景気が良いんですよね。リストラしなくてもいいってことだから。景気が良いってことは、ひょっとしたらインフレがまだ収まらないかもしれない。インフレがまた高まったら利上げを止めていいんですか?ってことになりかねない。

花奈さん:じゃあ終わりが見えないですね。

大橋先生:うーん、あまり金利を上げ過ぎると3~4行の銀行の破綻がありましたよね。あれは急速な金利の引き上げによるものと言われているので。景気が時間差を持っていろんなところに悪さをして、アメリカの景気を殺しちゃうかもしれない、景気後退=リセッションに陥ってしまうかもしれないという心配もされています。

花奈さん:世の中の経済っていろんな方面から曲がり合ってできているんですね。

レッド君:今ドルは135円くらいでしょ。それがインフレによって130円くらいに下がる可能性もあるということですか?

大橋先生:インフレの時は金利を上げるから、その通貨が強くなるわけ。

レッド君:そうか。じゃあ150円くらいになるかもしれない?

大橋先生:・・・ということなんだけど、でももうアメリカの利上げも今回で最後ということになると、今度は利下げするかもしれないという思惑も出てきているんですよ。

レッド君:そうなると下がっていくと?弱くなると。

大橋先生:そうそう。銀行の危機が出てきているから、投資家債権市場の先物市場で金利を見られるんですけど、債券市場は<年内に利下げが開始する>と折り込み始めているんです。

レッド君:ほう!

大橋先生:アメリカは夏から秋くらいに利下げるを始めるんじゃないかって予想されているからドル円があまり上がらなくなってきたんですよ。でも、雇用統計の数字が強かったですよね。またアメリカの消費者物価指数が発表されます。そこでまたインフレが強かったら<利下げ、やっぱ無いかも!>ということで、ドルが上がるかもしれないです。

FX実践編:今週のキーワード【デモトレードで学ぶ③】

<FXの注文方法①成り行き注文>

▼FX会社で受け付けた時点のレートですぐに約定する注文。
▼為替レートは常に動いていて、そのレートを指定せず、成り行きに任せて注文。
▼「雇用統計」「FOMC」などのイベント時には、レートが大きく動いているため、成り行きで注文すると思わぬ高いところで、買うことになったり、安いところで売ることになったりする可能性も。
▼スプレットも広がっているので、取引コストも高い。

<FXの注文方法②指値注文>

▼買いたい価格、売りたい価格を指定して注文を出せる。
▼トレードは、安い時に買って、高い時に売りたいもの。今135円だけど134.80銭まで下がったら買うとか、136円まで上がったら売る、などの価格を指定することができる。
▼どちらも現在よりも有利な条件で取引したいのがポイント。

<FXの注文方法③逆指値注文>

▼狙った価格で発注ができる点は指値注文と同じ。ただ、逆指値注文は、現在レートよりも不利な条件での発注ができる。
▼高いところで買うのは、相場が強い時、これまでならここまでしか上がらないという節目を超えて上がっていくということで、その勢いに乗ろうという注文方法。
▼これまで130円までで止まっていたのが突破して、その後もっと上がると考えるなら130円を超えたところに買い注文を置く。
▼トレンド(相場の流れ、傾向)に乗った取引ができる。

<レッド吉田君の本日の名言(迷言)・格言>

「オレ、人生も芸風も成り行きだからなあ。これからは人生、逆指値で!」

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