第518回「仕事術論」

東京ポッド許可局

マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオがお送りしている「東京ポッド許可局」。4月1日の放送では・・・

 

マキタ:去年末ぐらいから、武田鉄矢さんと一緒に仕事してたんですよ。あの方が結構の量のセリフを言わなくちゃいけないドラマだったんですが、どうやってセリフを覚えてるんですかって聞いたらちょっと興味深かった。ほら、独特のあの方の言い回しってあるじゃない。台本だけ見るとね、イギリス紳士風な口調で、セリフが回されるべきであるかのような文章に俺には見えてたんですよ。だけどこれが武田鉄矢さんの手にかかると、やっぱり金髪先生なんですよ。武田節になるんですよ

タツオ:文体持った人なんですね。

マキタ:だから気になったから思い切って、どうやって覚えてるんですかって聞いたと。そしたら、内容が入るまで何回も読むっていう。その後が面白いなと思ったんだけど、内容が入ったら、語順を入れ替えるっていうんだよ。

タツオ:例えば、「鹿島さんがマキタさんにプレゼントを渡した」って言うセリフがあるとすると、「鹿島さんは、プレゼントをマキタさんに渡した」みたいな。

マキタ:そうそう。それに一つだけ言えることは、みたいなセリフを自分で入れちゃうんだよ。そうすると、武田節になるんですよ。ということでね、我々も仕事を今20年以上もやってきてるわけじゃない?何か自分の仕事術みたいなものとか聞きたい。

タツオ:鹿島さんに聞きたいんだけど、「ネタ選び」どうしてんのかなって。

鹿島:「ネタ選び」っていうと大仰になっちゃうけど、普段過ごしていて、ニュース見たり読んだり聞いたりして、どっかザワっとする部分って絶対あると思うんですよ。その部分を1つフックにしてますね。

タツオ:読者としての気持ちを忘れないでいられるのがすごいなと思う。

鹿島:Youtubeだと、ダースレイダーと掛け合いというかさ、遠慮せずどんどん言ったらどんどん返してくれるから思ってもみないことが浮き立つんですよ。これをスパーリングと思って、そこで出たものをブラッシュアップして、文字にしたり、違うところで一人喋りのとこで15分にまとめたりはしてますね。関係性って重要だよね。関係性を発見すると、もうできちゃう。許可局だってさ、いろんなところにライブ行っていくらでも喋るじゃん。打ち合わせもなしに。

タツオ:素人の時さ、人のラジオを聞いて、「こんな俺でもできるわ」と思ってたけど無理なんだよ。それはそれだけ腹を割って話せる関係の人がいないから。だから自分で座組を発見して、仕事するってめちゃくちゃ大変だよね。

 

続きはこちらの音声から

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