今年45周年!『たべっ子どうぶつ』には『動物四十七士』というルーツがあった

時代を超えて愛され続けるお菓子の歴史などを紹介する「生活は踊る」木曜恒例のシリーズ。
今回は、創業以来「焼き菓子」にこだわり続けているギンビスが販売しているビスケット『たべっ子どうぶつ』です。
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芳醇なバターの味と軽やかな食感、そしてかわいい動物のキャラクターが描かれたピンク色のパッケージが特徴のベストセラー商品です。『たべっ子どうぶつ』で動物の名前を覚えた方も多いのではないでしょうか。同じくギンビスから発売されている『アスパラガスビスケット』は発売 55 周年、『しみチョココーン』は発売 20 周年と今年はギンビスのアニバーサリーイヤーなんです!
『たべっ子どうぶつ』のルーツは『動物四十七士』
1969年、『たべっ子どうぶつ』のルーツとなる厚焼きビスケット『動物四十七士』が誕生します。今でこそ動物をモチーフにしたお菓子は数多く存在していますが、『動物四十七士』の発売当初はビスケットがどうぶつの形をしていることが斬新だったそうです。その型が47種類もあったことも他に類の無い商品でした。
なぜ動物の形だったのか。それは創業者・宮本芳郎さんが動物好きだったほか、動物がどの国でも身近にいるため、世代や国を超えて共通認識できるという考えからだそうです。
発売から約10年後の1978年、『動物四十七士』を子どもたちにより親しんでもらうため、厚焼きから薄焼きに変更。そして当時メジャーだった“バター味”にして発売されました。商品名の由来は“よく食べる子”と“どうぶつ”から『たべっ子どうぶつ』と名付けられました。これには諸説あるといいます。
ビスケットには英語でそれぞれの動物の名が印字されましたが、動物の形にして英語の刻印が見えるように焼き加減を調整しながら割れにくい薄焼きビスケットにするには高度な技術が求められたそうです。
パッケージにもエンターテインメント性や教育性のコンテンツを加え、裏面にどうぶつの英語名と日本語名を表記することで、食べながら目で見て学ぶお菓子に仕上げられました。
コンセプトは”親子のコミュニケーションビスケット”。 子どもの頃に食べていたものを親になったとき、自分の子どもに買い与えるという好循環が生まれ売上も伸びていったそうです。近年ではおなじみの動物たちをグッズ展開することで人気の裾野はさらに広まっています。
また『たべっ子どうぶつ』にはもう一つ大きな特徴がありました。それは味や品質、パッケージを“変えない”こと。今では『アスパラガスビスケット』、『しみチョココーン』と並び、ギンビスを代表する3大ブランドの1つになっています。
現在、東京ドームシティでは『たべっ子どうぶつLAND』が開催されています。最新デジタルアトラクションやコンセプトカフェ、グッズ販売など『たべっ子どうぶつ』を堪能できるイベントになっていますので、興味のある方は足を運んでみてください。
47匹から46匹に。いなくなった動物は…
『たっべ子どうぶつ』のルーツになった『動物四十七士』。こちらには47種類の動物が入っていますが、『たべっ子どうぶつ』には1匹少ない46種類しかいません。ここで消えてしまった動物はというと…「コアラ」でした。理由としては薄焼きのビスケットにするときに耳の部分が欠けてしまうためなんだそうです。
また『たべっ子どうぶつ』は“変わらぬ味”を守っていますが、実は多くの姉妹品が販売されています。都内のコンビニやスーパーマーケットで集めただけでも13種類ありました。

時代を経ても変わらない『たべっ子どうぶつ』。これからも世代を超えて愛され続けていくお菓子になりそうです!

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