『#ふらっと』ゲストにスーさん降臨!改めてスーさんを掘り下げてみると…?

TBSラジオで月曜から木曜、朝8時30分からお送りしている「パンサー向井の#ふらっと」。

TBSラジオで月曜から木曜、朝8時30分からお送りしている「パンサー向井の#ふらっと」。
3日15日(水)10時からは『ふらっと向井くんち』!
スタジオを『向井さんの家』に見立てて、お隣の三田さんと“お客様”をお迎えし、お土産話を伺います!
本日のお客様は、『ジェーン・スー 生活は踊る』でもお馴染み、ジェーン・スーさんです!
スーさんのラジオ本番までの過ごし方
向井:いつもTBSラジオに着くのって何時くらいなんですか?
スー:10時20分ですね。
向井:そこから本番までの過ごし方っていうのは?
スー:打ち合わせという名の台本サっと流し見する時間がありまして。スタッフはちゃんとやってくれるんですけど、私、準備しすぎると気が抜けちゃうタイプでして。もちろんちゃんと一つ一つのことには準備しますけど、当日早めに入りすぎちゃうと気が抜けちゃうんですよ。だから入った勢いでそのまま。スタッフをだましだましで。最初は10時に来てくださいって言われたんですけど、5分にして8分にして10分にして…20分からは遅れちゃ駄目です!わかりました!ってそこは守るようにして(笑)。
向井:それって「やっていく中で準備しすぎるとこうなるんだな」っていうのは、自分の中でなんとなく掴んでいったって感じですか?
スー:ありますね。喋る仕事もそうだし、書く仕事もそうなんですけど、無駄はないけど『まとめ』みたいになっちゃうんですよ。活きてない感じになっちゃう。

mixiで書いていた日記がきっかけで今の仕事に
スー:最初に私サラリーマンをやってまして、新卒で入ってレコード会社2社、眼鏡の会社1社、そして親の会社を手伝ったりとかして…こういう仕事をしだしたのは多分30代後半になってからなんですよ。
向井:それまでは書く仕事はしてないわけですよね?
スー:はい。で、mixiで日記を書いてたんですよ、最初。
向井:わ~懐かしい!
スー:いにしえのインターネット話で申し訳ないんですけど(笑)。mixiで書いていた日記を見た女性の編集者の方に「ちょっと何か書いてみないか?」って言われて書かせてもらったのが最初だったんですけど、女性誌の連載1年やったんですが、その時は「こういうふうに書いてください」「こういう感じで」っていうリクエストにしっかり答えてたらあっという間に1年で連載が終わっちゃって。人の言うことを聞いてるとこうなるんだと思って。
向井:なるほど。mixiで書いてたときはどういうことを書いてらっしゃったんですか?
スー:日常生活のことをもう全く包み隠さずに近い形で書いてたんですけど、その雑誌に載るものよりはまあ…端的に言って下品だったんですね。
向井・三田:(笑)
スー:もう少しオブラートに…っていう話をいただいて、じゃあ、って言ってそのままやってたら…まあだから、私が期待に応えて、そのプラスアルファを返す力がなかったんですよ、まだ。
向井:バラエティとかテレビに出てても台本に書いてあることのまんまやっていると、あれ?ってなっちゃう。かと言ってそれをやらないわけにもいかないってなったら書いてあることの1.5倍ぐらいいいものを結局出さないっていう作業になってきますよね。
スー:仕事って多分全部そうなんだろうなっていうのは、サラリーマンのときも今の仕事に関しても思うようになりましたね。

量を減らして質を上げるってことをしていかなきゃいけない
向井: 執筆もそうですし、これだけ喋る番組をやってると忙しさの適量ってどうですか?
スー:…わからん!
向井:(笑)。ずっと探るじゃないですか、この仕事してるとどれぐらいが一番自分に合ってる仕事の適量なんだろうなとかっていうのを今も僕自身も探してるんですけど…。
スー:見つかったと思った途端に体力が下がってくるんですよ。大体これくらいですねって言って、それで1年間スケジュールを組むじゃなですか。その1年の間に体力とか集中力とか落ちてくるんで、永遠の微調整をしながらですけど…でもやっぱり量を減らして質を上げるってことをしていかなきゃいけないんですよね、ここからは。
向井:すごくわかります。何本テレビ出てたらっていう時代は確かにあったんですよ、自分にも。
スー:そうですよね、テレビに出られる方は皆さん必ずそこ最初にきますもんね。
向井:20代ぐらいのときに、いっぱい出てやる!とか思ったんですけど、年齢重ねると仕事への向き合い方とか、どこに価値を感じるかってやっぱり変わってくるもんですよね。
著書『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』
スー:私達が小学校のときって、図書館に入ってた女性の伝記ってヘレンケラーかマザーテレサ、ナイチンゲール、キュリー夫人なんですよ、大体。マザーテレサの場合、とにかく努力して苦難を乗り越える、キュリー夫人は化学的にノーベル賞を2度もとった人ですけど…キュリー夫人のファーストネームってご存知ですか?
向井:確かにキュリー夫人として覚えてしまってますね…。
スー:つまり『キュリーの妻』なんですよ。功績を残したのは彼女なのに言われてるのは妻。あとは実際にはどうだったかってのは別としても、語られぐさとしてはマザーテレサもナイチンゲールも献身的とか他者への愛とか、そういうことじゃないですか。でもそうじゃなくて、自分がやりたいと思ったことを掴んでいくとか、居場所を自分で作っていくとかっていう女の人の話を読みたいなと思ったんですけど、なかなかまとまったものがなくて。じゃあ自分でやろうと思って書いて連載して本にしたんです。
スー:週刊文春WOMANが今日出てるんですけど、ここにこの単行本の最後に収録した一条ゆかり先生のインタビューが載ってるんですけど…
向井:面白かった~、一条ゆかりさんのインタビューも!強くて!
スー:あの、発言が全部見出しになっちゃうですよ。
向井:本当に力強くい言葉が並びますよね。お母様との関係性も面白いし。
スー:皆さん親子関係からとか子供の頃の自分の思いだったりとかっていうのが反映されてて、そういう女性の物語っていうのを私はストーリーテラーとして赤いカーテンを引くだけです。さあご覧くださいって言って。
向井:皆さんそれぞれ当たり前ですけど全然違う人生なんですけど、やっぱ共通することが浮き出てきますよね。
スー:そう!ありがとうございます!そうなんですよ。さすが向井さん!『#ふらっと』してるだけある!
向井:(笑)。
向井: 今回の著書『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』ですが、対談形式でそのまま載せるってあると思うんですけど、そうじゃないじゃないですか。
スー:私、インタビュアーとしての資質能力、キャリア、技術、ないんですよ。だって経験してないんだもん。インタビューっていうのは、それこそフラットにやって読み手の人に判断を預けるようなものだと思うんですけど、その能力は私はないのでまねっこしてもしょうがないし。だとしたら何をするのがいいかなって思ったら、きっちり調べて話を聞いて、それを私の思い入れとともに書いた方が逆に正直に書けるんじゃないかなと思って。

カンプロ全通のために全部仕事辞めたい!(笑)
向井:『ガンバレ☆プロレス』にはまったきっかけっていうのは?
スー:実は10年前…私が本を出したタイミングとガンプロの設立は一緒なんですけど、その時に友達に紹介されてるんですけど、全くその時は興味持てなくて。ちょうどその時は総合格闘技を見ていたので、何にもピンとこなかったんですけど、そこからコロナ渦に入ったくらいのころかな?インスタグラムでおすすめの人みたいなの出てくるじゃないですか。で、共通でフォローしてる人がいた中で今成夢人選手が出てきて、なんだろうと思って見たら面白そうだなって。行ってみようと思って友達誘って1回行ったんですよ。初めてプロレスってちゃんと見たけど面白いなと思って。そこから何回か行ってるうちに気づいたらもう全通ですよ!
向井:全部通うくらいの!?
スー:今週25日に王子3連戦があるんだけど26日私札幌なので行けないわけ。冗談じゃないって話ですよ!
向井:全国行けるなら行きたいぐらい?
スー:全部の仕事辞めたい!
三田:えー!(笑)
向井:そこまでハマったのって自分で分析するとどんなポイントだったと思います?
スー:ガンプロの選手ってインディープロレスと言われるところで皆さん手作りでやってるんですけれども、普通の他の仕事もしてる人たちがやってるんですよ。もちろん、それだけで食べてる超人のような選手がたくさんいて、ものすごい試合をたくさん見せてるんですけど、「コスパだ!タイパだ!」って言われてるこのご時世に、好きっていう理由だけで他の仕事をやりながらでも続けてるっていうのが…もうキラキラ輝いてるんですよね、皆さん。
向井:ピュアでね。
スー:ピュアかどうかはわからん!(笑)
向井・三田:(笑)。
スー:いい大人だからピュアかどうかはわからんけど、好きじゃなきゃ…だって痛いもん!怪我もするし痛いけどなんでやってんだろうって思うんですよ。なんでやってんだろうを知りたくて見に行ってるうちに、リングの中でだけ超人になる、普段は普通の人たちっていうのに魅了されてたんですよね。
向井:メジャー団体もいっぱいあるわけじゃないですか。
スー:見に行ってます、見聞を広めるために。
向井:でも『ガンバレ☆プロレス』が一番?
スー:一番面白いですね。自分でも脳がどうかしたのかと思うんですけど(笑)。全部見に行って最終的に「やっぱガンプロが一番面白いなって言って帰ってくる。
向井:今日もね、Tシャツはガンプロの。おすすめの選手とかっていうのはいらっしゃるんですか?
スー:全員です!
向井・三田:(笑)

真剣に著書の話をするスーさんとうってかわって、ガンプロの話では1.5倍の早口で大興奮のスーさんでした!
そして、この日の中継で足をつってしまうというアクシデントに見舞われた関町さん!(笑)
関町チャレンジは無事成功したのか!?ぜひradikoのタイムフリーで聴いてみてください!