美術を対話で感じる

3月8日(水)のアシタノカレッジはニキさんと、Buddyの作家/ライター・五十嵐大さんがお届けしました。
【美術を対話で感じる】
映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』にもご出演している美術館のプログラムを作るお仕事「アートエデュケーター」の佐藤麻衣子さんにお話を伺いました!

佐藤さんは、水戸芸術館現代美術センターの学芸員(教育普及担当)を経てフリーランスに。
2021年、文化庁の海外研修プログラムをきっかけにオランダ・アムステルダムに渡り、現在はフリーランスのアートエデュケーターとしてオランダを拠点に活動されています。
『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』は、全盲の美術鑑賞者の白鳥建二さんにフィーチャーした映画。
この映画内で、白鳥さんと作品の前に立って会話しながら鑑賞していたのが佐藤さん。
「対話型鑑賞」といわれるこの鑑賞方法だからこその、新しい発見もたくさん!
佐藤さんもご出演している映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』は、現在、東京都写真美術館ホールで上映中です!
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【シシャモ激減!?】
日本で古くから親しまれてきた食用魚のシシャモが激減しています。
今後、シシャモは“絶滅危惧種”になってしまうのか?
科学ジャーナリストで朝日新聞記者の山本智之さんにご解説いただきました!

そもそも、現在日本で流通している「シシャモ」の多くは、「カラフトシシャモ」という種類で、英語の名前は「カペリン」という魚。
実は、昔から日本で食べられてきた「シシャモ」は、日本だけにすんでいる「日本固有種」の魚で、その生息域は、北海道の太平洋岸だけに限られています。
今、その本来の「シシャモ」が漁獲量が激減。
その背景には、海水温の上昇の影響が。
このままだと、絶滅してしまう可能性も危惧されており、北海道に生息するシシャモのうち、えりも岬から西に分布する集団は、環境省のレッドリストで「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されています。
今後この、本来の「シシャモ」はどうなってしまうのか?
地球温暖化の影響が身近なお魚にも出ているということから、改めて考えてみてはいかがでしょうか?