天気予報で使われる「昼前」。何時から何時までのことか知ってますか?【お天気クイズ】

天気が好きすぎる気象予報士・増田雅昭さんに「天気を味方につけて生活を踊らせましょう!天気のミカタ・聴き方クイズ!」というテーマで教えていただきました。
天気予報やお天気に関する記事を読んでいて、「これってどういう意味なんだろう?」「表現が複雑だな」と思ったことはありませんか?
今回は、どんな年代の人も知って得する「お天気用語」をクイズ形式で、紹介していきます!
意外と知らないお天気の情報を、新生活をはじめる皆さんも、そうでない皆さんも、ぜひ覚えておきましょう!
第1問
天気予報では、曇りマークと小さい雨マーク(傘が閉じてる表現の場合も多い)が重なって表記されていることがあります。そのときどんな天気になるでしょうか?
①弱い雨が降る ②狭いエリアに雨が降る ③短い時間の雨が降る
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正解は「③短い時間の雨が降る」
▼曇りマークと小さい雨マークが重なって表記されているのは、「曇り 一時 雨」ということです。
「一時」というのは、予報する期間の4分の1未満という意味。
例えば、翌日の予報なら、翌日24時間のうち、6時間未満の比較的短い時間の雨ということになります。
▼マークの小さい大きいは、降る強さや、降る範囲は関係ありません。基本的には、降る時間の長さを表しています。
▼他にも、曇りマークと、同じくらいの大きさの雨マークが重なっている時があるが、
これは、「曇り 時々 雨」。「時々」は、予報の対象時間の4分の1よりは長い。でも、半分よりは短い。
たとえば、翌日が「曇り 時々 雨」なら、合わせて6時間以上は降るけど、半日は降らない。
降ったりやんだりということが多いですね。
第2問
天気予報でいう「昼前」とは何時から何時までのことでしょう?
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正解は、「午前9時から正午まで」です!
▼お天気は3時間ごとに、呼び方が決まっている。
▼午前0時~午前3時「未明」、午前3時~6時「明け方」、午前6時~午前9時が「朝」、午前9時~正午が「昼前」、正午~午後3時が「昼過ぎ」、午後3時~午後6時が「夕方」、午後6時~午後9時が「夜のはじめ頃」、午後9時~深夜0時が「夜遅く」です。
もちろん、午前●時~●時頃まで雨ですと、ズバリ言える時は言いますが、ちょっとそこまで言えないという時、少し幅を持たせたい時に、昼前、とか、昼過ぎ、とか、そういう表現を使うことが多いですね。
第3問
天気、天候、気候、と似たような言葉がありますが、この3つはどのように使い分けているでしょうか?
①晴れや雨などの現象が起こる期間の長さの違い
②高度(高さ)の違い
③それぞれの季節によって天気・天候・気候の言葉を使い分ける
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正解は、「①現象が起こる期間の長さ」
▼「天気」は、ある時刻や、ある日の気象の状態。
「●時は晴れ」とか「明日は晴れ」とか、主に時間や1日単位のことを言う時に使う。
▼「天候」は、1週間とか、1ヵ月を平均した状態。
「来週は暖かい」とか「このさき3か月は気温が高い」とか、主に週・月単位の時に使う。
▼「気候」は、基本、年単位の長さ。
何十年、何百年、何万年以上とかの場合もあります。
「ツンドラ気候」や「熱帯雨林気候」などは、長い期間を平均すると、こういうタイプの気候ですよ、ということですね。
第4問
次の都道府県のうち、天気予報で使われる「東日本」に含まれないのはどこでしょう?
①福島県 ②三重県 ③福井県
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正解は、「①福島県」、福島県は東日本ではないんです。
▼天気予報で使う「東日本」とは、北陸地方・東海地方・甲信地方・関東地方のことを言います。
県で言うと、福井県・岐阜県・三重県~新潟県・群馬県・栃木県・茨城県です。
▼「北日本」は北海道と東北地方。つまり、山形県・福島県から北です。
▼「西日本」は、近畿地方、中国地方、四国地方、九州地方のことを言い、そのほかに、「奄美・沖縄」があります。
最後に、これから気になる花粉の飛散量とサクラの開花について
・今年は花粉の飛散量がとにかく多く、スギ花粉はピークシーズンに入ってます。
予想されていた通り、関東地方は、過去10年で最多レベル。去年の夏は、6月末からいきなり35℃以上の日が続くなどしましたが、あの暑さや日照時間が影響して、たくさん花粉がつくられてしまった。
・すでに、多摩地方などでは、ヒノキの花粉も飛び始めています。
・ただ、それでも、スギ・ヒノキの花粉合わせて、今シーズン飛ぶだろうと予想されている全体の花粉のうち、まだ多摩地方で全体の20%前後しか飛んでない。あと8割の花粉が木に残ってます。
23区だと、すでに飛散したのは10%未満の所が多いですから、今季全体の9割以上の花粉が木に残っていることになります。
・ピークはスギ花粉が3月いっぱい、ヒノキが4月いっぱいです。
・今年の3月はギアをあげて、一気に春がやってきます。
・今週は4月後半~5月はじめ頃の陽気に。東京は20℃を超える日も。
朝晩はまだコートとか厚手の上着がいりますが、日中はもう上着いらずの陽気です。
今年は、春の服装の準備、早めたほうがいいですね。
・ただ、来週(13日頃~)は、少し寒の戻り。東京でも、また最低気温6℃とか7℃の日があります。
冷えるので、朝晩外に出るかたは、冬物のコートはまだしまわない方がいいですね。
・再来週、3月20日をすぎると、また順調に気温が上がって、暖かくなります。
・これだけ暖かいと、気になるのが桜。桜は3月前半の気温がダイレクトに、開花の遅い早いに影響します。
・ズバリ、東京都心の開花は3月17日!…もう来週末です。見頃はそこから1週間後くらい。
3月23日~30日が東京都心では見頃。3月中に見頃が終わってしまう。週末だと3月25日・26日がベスト。
・北関東だと、例えば宇都宮なら、3月22日が開花。見頃は3月27日~4月3日。各地、いつもの年より早いですよ!