VOL98. 歯の定期健診

2022/2/12 放送 |
Q,
現在68才で、私は歯の定期検診を若い頃は2年に一度、現在は1年に1度受けているのですが、年を重ねると、もう少し回数を増やした方がいいのかなとも思いますが、いかがでしょうか。
大阪府 ラジオネーム:玉子ボーロさんからの質問

お答え頂いた専門家

サンスター財団 金田博夫研究助成基金※ 2011年度受給者
東京医科歯科大学 准教授
専門:歯周病学
片桐さやか(かたぎりさやか) 先生
A,歯の定期健診は、一般的には3か月~6か月に1回と推奨されています。年齢を重ねたから多くしたほうが良いということではなく、やはりご自分の歯の状況によって回数を加減してほしいと思います。頻度は、歯医者さんの指示に従ってください。
健診が習慣になることが大切です。口の中に違和感があったりしたら、痛みを感じない時でも診てもらうようにしましょう。
定期健診のメリットは、歯や歯茎の変化をチェック出来ること。特に、虫歯は早ければ早いほど削らずに治すことができますし、歯周病も同じです。悪くなるまで放っておいて、大掛かりな手術が必要となるケースも多々ありますので。
この定期健診ですが、何をされるのだろうと不安なかたもいらっしゃるかもしれませんね。
手順としては、まず、虫歯があるかないか?歯周病はどうか?歯周病に関しては、歯のまわりのポケットを深くチェックします。こうしてお口の状態を診た後に、歯のクリーニングを行い、歯の磨き残し、着色汚れをきれいにします。歯石も取れますので、このクリーニングは大切です。さらに、ブラッシングの指導もしています。
また、お便りの方は年齢を気にされているようですが、確かに年齢を重ねると唾液の分泌量が減り、口腔細菌や食べ物のカスを洗い流す自浄作用が低下します。
そのため、虫歯になるリスクが高くなる可能性もありますので、そこは注意して下さい。
とにかく歯医者さんで相談しながら、自分に合ったペースで定期健診を受けることが大切です。
関連情報を知りたい方は下記URLも参照してください
https://www.club-sunstar.jp/article/column/oral/953/
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