1枚のナプキンからタンザニアの女性を救う

アシタノカレッジ

1月30日(月)の アシタノカレッジ キニマンス塚本ニキと、
「NO YOUTH NO JAPAN」の 能條桃子さんがお届けしました

【1枚のナプキンからタンザニアの女性を救う】

10代のシングルマザーの貧困問題を解決するために、
生理用ナプキンブランドLUNA sanitary productsの製造工場を立ち上げ、
雇用機会を提供すると同時に、貧困層の学生にナプキンの無償提供を行おうとされている、
菊池モアナさんにお話を伺いました。

タンザニアでの一人の女の子との出会いが人生を大きく変えたと語ってくださった菊池さん。
その子は学校の先生も絶賛するほど成績が優秀で、
将来は医者になりたいという夢をもった普通の女の子だったんですが、
望まぬ妊娠をキッカケに、その夢は絶たれてしましました。
というのも、タンザニアは法律で中絶が認められておらず、
学生を妊娠させてしまった男性は懲役30年という重刑のため、逃げ出してしまう男性が多いんだとか。
さらに、妊娠してしまった学生は強制退学させられ、
復学することも許されないという条例が近年まで存在していたのが、タンザニアの女の子たちを取り巻く現状なんだそうです。

菊池さんご自身も学生時代に妊娠・出産を経験されていて、
当時は頭が真っ白になり、家族との話し合いでもなかなか折り合いがつかなかったそうですが、
生まれてくる子供と一緒に頑張って生きていく未来を生きたい!と、覚悟を決められたそうです。
出産後、シングルマザーとして子どもを連れて学校に通う中で、
自分は日本という守られた国でサポートしてくれる家族や友人たちがいたからこそ、育児も乗り越えられたが、
タンザニアの女の子たちは誰からもサポートを受けられず、貧困と戦いながら育児をしていると感じた時に、
今度は私が力になりたい!と、もう一度タンザニアに渡り、
若くして妊娠を余儀なくされてしまった女の子たちがどういったサポートを必要としているのか調査を始めました。

若年妊娠の女の子たちがタンザニア全土に広がっているという事で、
その子たちにとって絶対に必要なモノは何だ?と考えた時に生理用ナプキンを思いついたという菊池さん。
市場調査をしていくうちに、生理用品の質の問題や、生理の貧困が見えてきました。
そこで、シングルマザーにならざるを得なかった若い女の子たちを雇用することで、
彼女たちが再スタートするキッカケになればと生理用ナプキンを製造する工場を立ち上げました。

「すべての命が祝福され、志ある学生が夢を追い続けられる社会」を実現させたいという菊池さん。
まずはシングルマザーのコミュニティーを作り、お互いが受け入れて励まし合える環境を作っていきたいそうです。


現在、菊池さんはタンザニアでの事業を継続させるべくクラウドファンディングを募集中です。詳細はこちらから。
 

『NexStar's Room』は、
SpotifyやApple Podcast、Google Podcasts、Amazon musicなど、各ポッドキャストで配信中。
これまでのアーカイブも聞けますので、みなさんぜひチェックしてみて下さい!


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【Mentor’s Voice】

月曜日のMentorは、TBSラジオ 崎山敏也記者。

1月24日からの記録的な寒波により、関西でも各地で大雪が降りました。
JR琵琶湖線・京都線(東海道本線)では雪の影響でポイントが作動しなくなり、
大阪府高槻から京都府山科間で、15本の列車が立ち往生し、
およそ7000人の乗客が、最大10時間近く閉じ込められるという事態が発生しました。

このことから、事前の対応や立ち往生が起こってからの問題は何だったのか。
今後、首都圏で同じような事が起こった場合どうしたらいいのかなど伺いました。

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