『君のクイズ』著者・小川哲とクイズ作家・矢野了平が語るクイズ番組のディープな裏側!

パンサー向井の#ふらっと

 

TBSラジオで月曜から木曜、朝8時30分からお送りしている「パンサー向井の#ふらっと」。

TBSラジオで月曜から木曜、朝830分からお送りしている「パンサー向井の#ふらっと」。

1121日(月)の放送では、向井さんが絶賛していたクイズ番組をテーマにした小説『君のクイズ』の著者、小川哲さんがふらっと遊びに来てくれました。作品のことはもちろん、番組の月曜日担当の放送作家が日本を代表するクイズ作家・矢野了平さんという事もあり、パートナーの滝沢カレンさんを交え4人でクイズ番組、クイズ制作の裏側について話しました。

 

 

(向井):なんでクイズを題材に小説を書こうと思われたんですか?

(小川):僕スポーツ好きなんですけど、スポーツを例えば文章にしようとすると結構その体の動きとかって、本物をなかなか超えられないというか、文字にした瞬間にそのスポーツの魅力って、ちょっと減っちゃう気がしていて、でもクイズってクイズをスポーツとして考えたときに問題文も言語で書けるし、回答も言葉だし

ボタンを押してから答えを発するまでの考えてる事とかも言葉で表現することができるし、スポーツの中でも小説に向いてるんじゃないかなと前からなんとなく思っていて、それが最初のクイズに興味を持ったきっかけの一つですね。

 

(※中略※)

 

(向井):矢野さんから見ていかがでしたか?

(矢野):僕はそのクイズ番組の作り手なので『君のクイズ』でいえば、そのディレクターとか演出側ですけど、

自分がいろいろ仕事でやってることが、こういう形でミステリーになるんだってことがまず驚きだったんですよね。確かにそうだな、っていう。そこを紐解いていくのがミステリーであり、謎解きになるのを僕らは自然と仕事でやってたのがある意味新鮮だったしこのシーン、あれがモデルかなとか、あの人がモデルかな、っていうのが自分でも伝わりながら読んでたので、面白かったですね。

(向井):小川さん、これ取材の仕方としては、どういう取材の仕方されてたんですか?

(小川):基本的にはクイズプレイヤーの側にプレイヤーの心理だったり、あるいはクイズの技術だったりとかっていうところをチェックしてもらったりするために相談はしていて、番組側のは『クールジャパン』って雑誌とかに番組を作った人のインタビューとかも結構詳しく載ってて、直接その話を聞いたわけじゃないんですけど、番組を作る側がそのクイズ番組ってものに何を求めてるのか、とかどうやってそのクイズっていう競技を視聴者が見ても楽しいものにするのかっていうのを考えてるかっていうのは、そういったところで調べたりしたところなんですね。でも基本的にはやっぱり僕が何かプレイヤー側に聞いててもプレイヤーがもうクイズって自分たちで作ってもいるわけですよね、問題を。大体のプレイヤーは。自分で作りながら回答者の側をするっていう。だから二つの仕事してるんで、出題側の気持ちみたいなのも結構プレイヤー側からも聞けて、クイズって要は

出す側は答えてほしくて出してるわけですよね。答える側はもちろん答えたくて答えていて、出す側のこれ知ってる、ってこの問題、こんなこと知ってるかな?っていう問いかけを、答える側が「知ってる、知ってる」ってなって2人の世界が重なった瞬間にピンポンって音が鳴るっていうのが、だからそこが究極的なところにあって。ていうのは僕もクイズを、視聴者として見たときは全然知らなかったんでだからそういうところを出すために番組側っていうのもね、なるべく書きたいなっていうのはありましたね。

(向井):カレンさん、我々もクイズやりましたけど、そのクイズ答える方のテクニックというか、考え方っていうのも、この本の中にあるのがすごい面白いんですよ。

(滝沢):答える側にもテクニックはいる、ってことですか?

(小川):そうですね。普通にクイズをするんだったら知ってればその答えは言うし、知らなかったらわかりません、なんですけどクイズがどんどん競技になっていくと例えばどっちも知ってる状態だったら相手より早く先にボタン押さなきゃいけないとかいっぱい答えるクイズだったら相手より多く答えなきゃいけないとか、何かそういう数とか数字でね競うようになってくると、どんどん技術が生まれてくる。1文字でも早く相手より押す、みたいな。

(向井):これはTBSでいう『東大王』っていうレベルの高いクイズ番組でも言ってたことなんですけど、で、この本だけでもちょっと書かれてることではあるんですけど、例えば早押しのクイズで言うと出題者がいるわけじゃないすか。「読み手」問題を読む人。ピンポンって押したときに読み手もピンポンと押されたものの、ちょっと読んじゃうとかってあるじゃないですか。ピンポン鳴った瞬間にぱっと読むことをやめることができないのでちょっとだけ押した後に文字が何文字かこぼれる。それを予想して押すとか。

(滝沢):え!

(向井):みたいなこともクイズ答える、すごいレベルの人たちがやってるっていうね。

(小川):うん、そうですね。「日本で一番高い山は富士山ですが・・・」次に「せ」っていう文字が来たら「「せ」かいで一番高い山は何でしょう?」ってなるから、次の一文字がすごく重要なんですね。「日本で一番高い山は富士山ですが」のところでピンポン押して、問読みの人が「せ」ってちょっと言っちゃった「世界で一番」だから「エベレスト」だな、とか。

(滝沢):え~!

(向井):そのこぼれる事を想定して押す、とか。本当にこれ矢野さん、実際やっぱあるテクニック?

(矢野):テクニックとしてあります。テクニックとしてあるし、あるからこそ、逆に作り手としてはそれをわかってるプレイヤーのときはわかって答えてほしいから、あえてそういう文章にするときもあれば、逆にそれを逆手に取るときもあります。

(向井):この思惑がね、我々がシンプルにクイズ番組。ってもちろん楽しく見るものですけどそれの中に我々が気づかない多分、回答側と出す側の攻防みたいなものとかがあるっていうのが、結構赤裸々にこの小説で描かれてますよね。

その他、小説で描かれるクイズ制作の裏側はもちろん、矢野了平さんが語る、クイズの問題の組み方、考え方などクイズ番組のディープな世界が詰まった放送になりました!ぜひタイムフリーでお聴きください!

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