伊藤惇夫氏「菅前首相が今後の政局のキーマンに」

生島ヒロシのおはよう定食|一直線

政治アナリストの伊藤惇夫氏が、11月22日放送のTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」に出演。岸田内閣で相次ぐ閣僚の辞任や、今後の政局についてコメントした。

伊藤惇夫氏

辞任ドミノも、当面解散はなさそう

--1か月で3人も大臣が辞任。前代未聞ですよね。
過去に例がないぐらいハイペースで死人が出てるっていう感じですね。ただ中身が多彩で、失言あり、旧統一教会あり、政治資金ありで。これ全部この前の改造が、実は予定より1か月も前倒ししてるんですね。そこで身体検査をしっかりやってなかったことも1つの大きな要因だと思いますね。

--次のターゲットは秋葉復興大臣とも言われていますが。
そうですね。この方も政治資金絡みでいろいろありますよね。お母様に580万、奥さんに800万、不透明な献金600万。辞任した寺田総務大臣と似たようなパターンですよね。野党は当然それを狙ってくるでしょうね。

--日刊ゲンダイは「12月内閣改造で年末政局勃発。松野官房長官もクビか」とあります。その可能性は?
僕は内閣改造は前からあると言ってるんですが、要するに打てる手としてはそれぐらいしかないんですよね。ただ、改造というのは「人事は不満の倍返し」という言葉もあるんですが、やって返ってマイナスになることもあるので、やっぱりタイミングを見計らわないとですね、今のようなドタバタの時期に改造をやって、果たして大丈夫なのか・・・というのはありますよね。ただ、よほど思い切った改造をやればね、例えば「旧統一教会と関係ある人は一切役職から外す」とかね。そうすれば多少の世論のアピールにはなるでしょうけど、党内には逆にそれだと不満が高まるでしょうね。難しいところだと思いますが。

--きのうのコメンテーター・森永卓郎さんは「総理がブチ切れて解散総選挙。しかし野党が弱すぎ」と言っていましたが。
下品な言葉で言うと「ヤケクソ解散」って言葉があるんですけど、2014年に小渕優子さんと松島みどりさんが相次いでスキャンダルで辞任したことがあって、これはこのまま行くと辞任ドミノが続いちゃうってことで、その直後に安倍総理が解散に打って出たことがあるんです。ただ、岸田さんの最大の強みは「当面やらなければ解散がない」ということなんです。だから私は当面は解散はないと思います。来年春の統一地方選挙でボロ負けするなんてことがあれば党内がガタつきますから、統一地方選挙までは僕はないと思いますね。

--岸田総理の「広島サミット花道論」もささやかれているようです。
統一地方選挙の結果次第だと思うんですけど、よほどその成績が悪かったといような状況になると、岸田さんにもうそろそろお辞めいただいてもいいかな、というムードが高まるということがあると思うんです。ただ、岸田さんの周辺とちょっと話をしたんですが、今の自民党の中には「岸田下ろし」で動き回るようなパワーがないと。それから統一地方選挙前にガタつくと選挙そのものに影響が出てしまうから、今は自民党の議員もおとなしくしてるだろう、というようなことを言ってましたね。

菅さんが動く?

--集英社オンラインには「菅前総理の派閥結成、前倒しの動きも」とありますが。
菅さんは慎重な方ですから、状況を見ながらということだと思うんですけど、とにかく今後の政局がどう転換するかによっても違いますが、菅さんが今後の政局のキーマンになりうる可能性は十分あると思います。やっぱり菅さんの今のグループだって30人近くいるし、二階派が50人近くいて、二階派はいずれ菅さんに派閥を継いでもらってもいいみたいな感じになってますから。それに森山派もありますのでね。もし菅さんの派閥ができると一挙に最大派閥になる可能性もある。ただ、菅さんと以前話をしたら、当面は政策面でモノを言っていくというようなことを言ってましたので、政策面で岸田さんに注文をつけていくということはありうる話ですね。

全国33局ネットで放送している、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」。
6時からの「ニュース・ピックアップ」のコーナーでは、政治・経済・芸能など気になるニュースを専門家とともにお伝えしています。
番組へのメールは ohayou@tbs.co.jp まで。
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