小鳥は小さいのにどうして大きな声で歌えるの?

ふらっと こども電話相談室
2022年10月5日放送
TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。今回の相談は・・・
Q. どうして小鳥はあんなに小さい体なのに大きな声でお歌を歌えるの?(岐阜県 あんじちゃん 10歳 小学4年生)
(回答した先生)人見道夫さん/ネイチャーガイド
向井お兄さん あんじちゃんはどこでこの質問が浮かんだのかな?
― 休みの日に小鳥さんの歌でママが目が覚めちゃってあんじを起こすから、もう少し寝たいのに寝られなくて、もうちょっと静かな声で鳴いてほしいと思ったからです。
向井お兄さん なんでこんな素敵な歌声を大きく出せるのかな・・・というのではなくて、もうちょい小さい声で鳴いてくれたらもうちょい寝られるのになあっていうことなんだ(笑)。
人見先生 じゃあ今日は実験からやってみようかな。まず背筋を伸ばしてちゃんと座ってください。大きく息を吸って・・・。はい、吐いて。今、胸が大きく膨らんだでしょ。そこに人間は空気をためます。肺というところだね。じゃあ次は手の平を喉の前に当てて、今度は息を吐きながら声を出します。
― ああー・・・。
人見先生 今、手の平はどんな感じだった?
― なんか振動が伝わってきた。
人見先生 そうそう、それそれ。人間は喉に「声帯」というところがあって、その声帯を使って声を出しているんです。肺の中にいっぱい空気をためて、その空気が声帯を通るときに音を作っています。じゃあ、鳥はどうやって声を出すかというと、人とは違っています。鳥には声帯がないんです。
― へえ!
人見先生 その代わりに鳥にはすごい部品があって、それを「鳴管(めいかん)」といいます。鳥もやっぱり空気を吸う肺があって、その肺のすぐそばに鳴管がくっついてます。鳥の体はとても小さいけど、肺の中から出た空気の勢いをそのまま生かして大きい音を作ることができるようになっているんです。サッカーとかで「ピーッ!」って大きい笛の音を聞いたはことある?
― 聞いたことある。
人見先生 あんなふうに、小さいけどよくできてる笛が肺のすぐそばにくっついているから、鳥はママが起きるぐらい大きい声で歌うことができるんです。
― おー、すごおい。
人見先生 音の大きさの秘密はわかった?
― わかった。
人見先生 じゃあ、小鳥はどうしてあんな大きな声で歌うの?
― わかんない。お歌を歌いたいのかなとは思う。
人見先生 すてきだね。お歌を歌いたいんだよね。じゃあ、なんで歌を歌いたいか。実は「お嫁さんを探してまーす! ぼくはこんな上手に歌を歌えまーす!」ってお嫁さんを探しているんです。
― 面白い。
向井お兄さん アピールなんですね、自分のことを。
人見先生 ほかにも理由があって、「私の家に勝手に入らないでくださーい!」って縄張りを主張しているんです。お嫁さん探しのときは優しい声で歌います。縄張り探しのときは「入ってくるなよ!」って、ちょっと強い声で鳴きます。何度も何度も聞いていると、そんなことがわかるようになるかもしれないよ。
― ちょっとそれ楽しそう。それができたらみんなに自慢できる。
向井お兄さん 友だちにも教えてみてね。
人見先生 森の中はいろんな楽しいことがいっぱいあるから、ぜひ自然の中でたくさん遊んでほしいな。
― わかった!
向井お兄さん あんじちゃんの声は我々に十分アピールになりましたね(笑)。
(回答者プロフィール)人見道夫さん。海や森を案内して人と自然をつなぐ「ネイチャーガイド 風の道」代表。野生のイルカと泳ぐドルフィンスイムをはじめ、大自然の中で人を元気するネイチャーツアーを開催しています。
質問を送ってください!
スポーツ、動物、昆虫、植物、星や宇宙、お天気、ことば、音楽、人の体、乗り物、YouTube、お笑い、友だちや家族のこと・・・など、どんな質問でも結構です。お子さんに聞かれてどう答えていいのかお困りのお父さんお母さんも、ぜひ一緒にお手紙を書いてみてください。質問にぴったりの回答者の先生をお呼びして、しっかりお答えします!
〒107-8066 TBSラジオ「ふらっと こども電話相談室」係
- 住所
- お名前
- 年齢・学年
- 電話番号
- 質問や相談内容
メールでの質問もOKです! → メールはこちら
★過去の放送内容 → こちら
★2021年7月以前の放送内容→ こちら
★放送内容は、下のバナー「radiko タイムフリーで聴く」 をクリック! タイムフリーでお聴きいただけるのは、過去1週間以内の放送です。再生しはじめて24時間以内であれば、合計3時間まで、いつでも聴くことができます。