新米の季節ですが、みなさんあまりお米食べてない??

森本毅郎・スタンバイ!

新米の季節ですが、お米の消費量がどんどん減っているという話をよく聞きます。一人当たりの年間消費量は、1962年度(昭和37年)には118kgでしたが、2020年度(令和2年)には、半分以下の50・8kgにまで減っています。さらに、パンと麺の方がよく食べるという人が、およそ53%。ごはんは50%を切っており、完全に逆転してしまっている、という統計結果も。みなさん、そんなにお米を食べていないのでしょうか?

 

■ごはん、パン、麺、どれを一番食べますか?

そこで、「ごはん、パン、麺、どれを一番食べますか?」と、街で聞いてみました。

●「パンの方が多いと思います。基本朝食べないですし、お昼だと、仕事がら、パッと食べれるものって言ったらパンの方が多いので。いや、キライじゃない。けど、なんか、ごはんの方がめんどくさい。」

●「パンが多いですかね。夕飯で米を食べるくらいかなあ。週にでも、三、四日くらい。うちは消費してるほうなんじゃないかね、って(思ってる)。米もそんなにキライじゃないからね。ブランド米とかも選んで買ってきたりとかしてるから。」

●「二年生。うどん!冷たくして麺つゆで食べる。集めづらい!ご飯は。」

●「五年生です。ラーメンも好きだけど、米も好き。」

●「パスタが好きです。一人のときは断然パスタです。ご飯は、子どもがいると、やっぱりお米の方が栄養がいいのかな、って思うので、基本的には夜ご飯は、ご飯メインになるように、気をつけてはいます。」

●「ご飯ですね。おかず作っちゃうと、やっぱりごはんじゃないと対応しづらいのと、旦那さんが、やっぱりごはんがいい、と言うので。一人だと麺とかうどんとかにしちゃうことが多いんですけど、誰かいるとごはんのことが多いですね。」

小学生から50代までに聞きましたが、やはりパンと麺の方が多い印象。ごはんは、炊くことを考えるとめんどくさい、という声が多かったです。週に3~4回ごはんを食べるので、結構消費している方だと思っていた、という方もいらっしゃいましたが、一週間三食食べたら、食事は21回ですからね。うーん、多くはないでしょうかね・・・。

そして、子どものために【ごはんを出すように気をつけている】という声。気をつけないとごはん食が減ってしまうのも驚きですが、ごはんと答えた方は、みなさん、誰かのために、ごはんにしているんですね。

 

■一か月に10キロ食べます!/一合でも余っちゃう!

そんな中、70代の女性二人からは、こんなお話がありました。

●「朝と晩はお米です。いや、主人が米じゃないと食べないから。もう昭和生まれだから(笑)。お米炊くとすぐ無くなる。あ、一か月に10kgは食べるね。」

●「まだ、お米の方が勝ってるかな。年齢的にさ、量が少なくなったじゃない。もう70代。前だったら二人家族で、一合半とか二合炊いたけど、今はもう一合でも余るくらいなのね。そこへいくと、麺なんかは、手軽に食べられる。そうそう(量を)調節できるじゃない?そうすると、残さないで食べちゃうけど、ごはんは残しやすいよね。一合だとね、冷凍しとくには少なすぎるし、難しいのよね。だから、たとえ少しでも残してあって、何個か溜まるとチャーハンにして食べたりしてるけど。うん。お米減ったのはそういう関係なんじゃないかな。」

この世代は、やはりごはん好きですよね。でも食べる量が減ってきているので、炊く手間ばかりではなく、量の調整のしやすさも、お米を食べなくなったのと関係あるのかな、という話は頷けますよね。

 

■米粉の消費拡大へ!そして日本の食料はどうなる?どうする??

しかし、そんな中、米の消費拡大のために頑張っているのが米粉。コロナ禍のおウチごはん需要や、小麦粉の値上がりを受けて、家庭用の米粉の生産販売は右肩上がり、各社1割~2割ほどの増加となっているそうです。政府は、現在の年間4万トンの生産販売量を、8年後には13万トンに引き上げる目標にしています。(ちなみに現状で、家庭用小麦粉は15万トン!すごい量ですね。)

東京都をはじめ、各自治体で、米粉の活用を支援するため、米粉パンを支援するキャンペーンも、行われています。日本米粉協会のアドバイザーの高橋仙一郎さんは、もちろん歓迎しています。しかし、米粉に注目が集まる今、改めて考えてほしいこともある、とおっしゃいます。

●「我々は、米の消費拡大からスタートしてますから、できるだけ米を使ってもらいたいと、いうことで、例えばパンにするには小麦の中に、いかに米粉を加えるか、という。そういう方針が一番現実的だと思いますね。例えば、あるパン屋さんは5%入れる、あるところは10%、自分がやりやすいようにですね、そして、なおかつ、米粉入れることによって、価格的にも食味にもメリットあるような方法を、みんな考えだしていけばいいんですよ。だって、ね、どういうわけか、ごはんが減って、粉で作るパンや麺、圧倒的には輸入が多いわけですから。日本から見ればですよ、海外頼み、このままでいいのかい、ってことなんですよ。そう。だから、一番分かりやすいところでパンですけどもね、だけどこれをね、パンだけに終わらせちゃならない、ってことなんです、大事なのは。」

国産でまかなえるお米、ごはんの消費量がどんどん減り続ける中、今回の小麦の値上がり。改めて、我々の食料はどうなる?どうする?とみなさんに考えてもらいたい、ということでした。米粉は、製粉方法も味も改善改良され、価格も小麦と近づいてきています。あとは、量を増やせるようにがんばりたい、と高橋さんは話していました。


(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:近堂かおり)

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