あなたの会社は今、中国とお仕事をしていますか?

森本毅郎・スタンバイ!

日本と中国が国交を正常化してから50年となりました。つまり、パンダのランラン、カンカンが日本にやってきて50年。日中友好の象徴でしたよね。残念ながら現在は、日本と中国は友好とは言えない関係と言われています。50年を伝える新聞には「日中 友好から緊張に」という見出しもありました。一方、ビジネス面においてはどうなっているのか?調べてきました。「あなたの会社は今、中国とお仕事をしていますか?」

 

■もう20年も中国とお仕事してます!

●「中国に合弁の会社があってそこに今、商品の輸出をしています。お酒なんですけどね、日本酒とか、日本のお酒、非常に人気なので。もう20年くらいやってます。山あり谷ありでしたけどね、何とかまだやっていますね。長く続けてきていることなので、政治的なそういう山谷というのはこれまでもありましたから、その辺は人間関係もできているのでそれほど、その事が、政治的なことですか、そういったことが事業運営にそれほど大きくは影響はしてないですね。ま、安定もしてないですけど、大変ですけどね、やっぱり国の状態がね。成長している反面、色々、コロナとかそういったことのブレも大きいですから。」

日本のお酒を輸出しているんです。もう20年も中国とお仕事をしているなんて、素晴らしいですよね。それほど大きい政治的な影響はないので、これからも続けていく、ということでした。やはり、人間関係が築けていることが、ビジネスにおいて役立っているようです。

 

■3年前に撤退。品質が指導しても良くならなくて。

そして、こういう声もありました。

●「今はやっていません。3年前に撤退しました。化粧品関係の容器と包装資材を向こうで生産していました。品質、指導しても良くならない。向こうの紙も全部、使っていたんだけど、とにかく品質が悪くて、銀紙と我々は言っているんですけど、それも中国から入れて日本で印刷とかしてたんだけど、ハエがくっついていたりとか、要は紐解くと不良品がすごいんですよ。商流の流れとして、日本でやっている場合は全く問題ないものが二度手間、三度手間になる、どんどん人の手を掛けているとコストが上がっていくじゃないですか。例えば、船便で送ってくるから、発注ロットもデカくしなくちゃいけないじゃないですか、ドーンとコンテナで入ってきて、そのまま納品したら大クレームくらって、もう全数検品ですよ。シップバックするにしても、シップバックしたって、関連会社だから、どっちにしろ、僕らの中国の会社が損害を被るから撤退しました。大損です。僕はもう二度とやりたくない。」

こちらの会社は3年前に中国から撤退しました。とにかく、品質が悪く、いくら指導してもダメだったそうです。品質が悪い物が届くので、全部を検品しなくてはならず、その分、人件費がかかりますし、返品すれば、関連会社だから損をするという悪循環。それでも、3年間は中国で生産したそうです。ご本人は二度とやりたくないと言っていましたが、中国に進出しているお友達も、次々、撤退しているというお話もしていました。

 

■これから新しいビジネスの拠点を作ります!

その一方で、こういう会社もありました。

●「これからビジネスをするので、新しく拠点を作ろうとしています。医薬品の方の関連の仕事なので、そっちの方のビジネスを始めようとしています。作るというか、開発のほうの関係の仕事なんで、そっちのほうのビジネスですね。やっぱり漢方が多いんで、それ以外の薬を作るというので。これまでは、薬に使うモノを販売したりとか、そういうことはやっていたんですけど、モノだけじゃなくて技術とか、そういったところを売り込みに行くみたいな、そんな感じかな。うーん、ま、うまくいくことを願ってますけど(笑)(イメージは工場)そうですね、でも今結構、逆に戻ってきたりとかしてる傾向もあるので、モノづくりの方に関しては、それとはちょっと逆のアプローチですけど。やっぱり、人の数かな。もちろん、そのそういうニーズもその分多いんで、数の魅力というか、そこですかね。」

これから中国でビジネスを始めようとしているんですね。国内回帰の傾向や、中国から撤退する会社もある中、あえて、中国に新しい拠点を作ろうというわけですが、その魅力はやっぱり数。もちろん、マーケットのリサーチをした上で、そこにビジネスチャンスがあると、睨んでの中国進出です。継続する会社もあれば、撤退する会社もあり、そして、新たに進出する会社も。果たして中国にビジネスチャンスはあるのか?
 

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:近堂かおり)

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