岐阜県飛騨市を拠点に実践する多拠点居住のコツとは

地方創生プログラム ONE-J

全国の皆さんと電話でおしゃべりする、ニッポン列島生電話「ローカルレコメンド」。
移住など、これからの地域のつながり方を提案するメディア「TURNS」のプロデューサー堀口正裕さんをゲスト迎えた9月18日の放送では「二拠点居住」を取り入れている方々と電話をつなぎました。
  
2つの生活拠点を持つ、新しいライフスタイル「二拠点居住」。
一つの地域に定住したり、完全に生活拠点を移すのではなく、都会と地方、地方と地方とを行き来しながら、ひとつの拠点で培った技術や経験、知識、人脈を別の地域で活かす新しい暮らし方です。

岐阜県の飛騨、長野県の諏訪、北海道のニセコ、島根県隠岐地域など、二拠点居住ならぬ、多拠点居住をされている株式会社M&Companyの白石達史さんにお話をうかがいました。

日本語学校やトレイル整備などに携わり、海外での生活を経て帰国後、就職を機に飛騨市古川に移住した白石さん。
観光事業、古民家移築事業を中心とした事業を展開する中で、諏訪市や北海道ニセコ町での滞在も始まり、結果として多拠点居住となってきました。9月下旬には島根県隠岐地域も加わります。

東京から飛騨市古川に移住し、拠点としたのは2010年のこと。自宅兼オフィスは貴重な古材を使いリノベーションされています。暮らす場所はどこでも大丈夫なように仕事の設計がされていて、例えば、スタッフのひとりは大分に居住していて、今までに出社したのはたった1回だけ、なんだそうです。

白石さんは、事業の関係で拠点の他に暮らすまちが変わります。住まいを構える「暮らし」だけでなく、地域の皆さんとの関係が深まることも「暮らし」に含まれてきます。
「多拠点居住を通して地域とのつながりが生まれることで“住民“となり、地域との関係性が薄いと“観光客”と感じています。」と、白石さんは語ります。

飛騨市は雪深い地域で、春の訪れを告げる祭礼があります。とあるお宅に地域の内外問わず集まり宴会を行う「呼び引き」という風習があり、分け隔てなく作られる関係性は、白石さんにとってひとつの布石となりました。
イベントの運営にも携わる白石さんは、友人たちと一緒に飛騨高山ジャズフェスティバルを開催するなど、地域とのつながりをベースにした活動を展開しています。

多拠点居住で大切なことは「人の名前を覚えること」「イベントや祭礼などでは最後まで会場に残り、後片付けなど積極的に参加すること。」地域で信頼関係を築くことで、旅行者から居住者へ変化します。白石さんの実践する多拠点居住は「暮らし」という言葉に含まれる大切なものを教えてくれています。

古民家再生事業に携わることで「自分の移住だけじゃなくて、気づけば古民家も移住(移築)させている」と語る白石さんの言葉から「移住」の多様性が伝わってきます。

「白石さんのように、仕事やご縁などで自然とその地域とつながりが生まれる多拠点居住。そこからまた仕事が生まれて来る。そんな可能性の広がる生き方を白石さんが示してくれている」と、感想を語る堀口さんでした。

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