『たまむすび』10周年。武道館イベントに向けた激動(?)の現場から。/野上知弘・中野堅介【ラジオ職人のお仕事図鑑】

2012年4月にスタートした『たまむすび』。放送10周年を迎えたことを記念して、「やるならやっぱり、あの玉ねぎの下がいいね」と武道館イベント『たまむすび in 武道館 ~10年の実り大収穫祭!~』を開催することとなりました。

現場はどうやら大忙しのよう。番組10周年とイベントに向けた想いを、UXデザイン局事業部長の野上さんと、番組プロデューサーである中野さんにうかがいました。
 

10周年を迎えて

—— まずは『たまむすび』10周年、おめでとうございます。現在おふたりは、どのように番組に関わられているのでしょうか?

野上さん(以下、野上):わたしは、2012年の番組立ち上げから2年間、月曜と火曜のディレクターを担当していました。今回、10周年イベント『たまむすび in 武道館 ~10年の実り大収穫祭!~』のイベントプロデューサーとして久々に番組にガッツリと関わることができてうれしいですね。

中野さん(以下、中野):ぼくは『たまむすび』の番組プロデューサーをしています。2017年から水曜日のディレクターを担当するようになって、去年の2月から現在の職に就きました。もう関わりはじめて5年も経つんですね。自分でもおどろきです。

今回の10周年に関しては、たまたまこのタイミングに自分がこの職に就いてるってだけのことで、野上をはじめ、出演者やスタッフ、なによりリスナーのみなさん、これまで関わってくれた人たちみんなで積み上げてきたものだと思っているので、「すごいことだな」と素直に感じています。

野上:10年っていうのは大きな節目だしね。

中野:そうですね。本当に聴いてくださっているみなさんに感謝ですね。その感謝を伝えるイベントを開催するわけですが、ただ、これが……準備がめちゃくちゃ大変なんです。

野上:はははは(笑)。本当にね。

 

人を惹きつける赤江さんの誠実さ

—— この10年の歴史と感謝を2時間のイベントに落とし込むのは、大変なご苦労かと思います。

野上:本当にいろんなことがありましたからね。たまむすびのこれまでの道のり、ピンチもハッピーも含めてとにかくドラマが多かったんですよ。パーソナリティの赤江(珠緒)さんはこの間にお子さんも産まれてますし、そんなめでたいことがあれば、出演者が変わったり、たくさんのことがありました。     そんな笑いも涙も共有してきた出演者の皆さんとリスナーさんが一同に集まるイベントなので、何をやったら皆さんに喜んで頂けるのか、スタッフ一同で考えに考えましたね。    

中野:みんなそれぞれにやりたいことや、並々ならぬ想いがあるんですよね。妥協はせずに、どうやってそこから落とし所を見つけていくか。これはワクワクすると同時に、とてもたいへんなことです。

—— 日々のドラマの数々に、ついみんなで見守りたくなってしまう! というのも、この番組の魅力のひとつかもしれませんね。長きにわたって愛されている理由は、他にどんなものがあると思いますか?

野上:やっぱり、赤江さんの愛すべきキャラクターじゃないでしょうか。赤江さんが話しているのを聴いているとなんだか楽しい気分になるんですよね。ちょっと抜けているところもおかしくて、ほっとするような、笑っちゃうような(笑)。

中野:そうですね。まず、赤江さんの誠実さというのは大きいと思います。「リスナーを裏切っちゃいけない」って気持ちが人一倍強いですし、とにかくひたむきで一生懸命。マイクを使って発信する人間としての矜持みたいなものを持ってらっしゃるんですよね。看板を背負うことの責任感の強さに、たまにぼくもハッとさせられることがあります。それは金曜日の外山(惠理)さんもそうです。本当に丁寧に挑まれていて。パートナーのみなさんももちろん、すごく真摯だと感じますね。

当日のTBSラジオの番組でパーソナリティがどんな話をしてるのか、新聞ではどんなことが報道されてるのか、世間はどんな空気なのか。そういったことを、番組をするにあたって下準備としてちゃんと掴まれている。その誠実さがあるからこそ、赤江さんでいえば、転んだときのいわゆるポンコツ具合さや愛らしさも映えるんでしょうね。コントラストがすごいんですよ。 

野上:それは日替わりのパートナーのみなさんも同じですね。赤江さんのそんな熱い想いを受けて、真面目な話にはしっかり向き合ってくれるし、転んだときには確実に笑いに変えてくれる。何しろ、(カンニング)竹山さん、山里(亮太)さん、(博多)大吉さん、土屋(礼央)さん、玉袋(筋太郎)さんというおしゃべりの手練れが揃っていますから。その空気感が、聴いてくださる方にも安心を与えてるんじゃないでしょうか。

中野:ご自身で看板番組を持てる人たちですからね。そのみなさんが、赤江さんの番組だ、外山さんの番組だ、とパートナーに徹して『たまむすび』という船を支える骨の1つになってくれている。そこがまた粋だな、ありがたいな、と感じています。

 

イベントは「武道館で!」

——そして、そのみなさんが集まる武道館のイベントですが、これはいつから動き出していたプロジェクトなのでしょうか?

野上:水面下では去年の秋ぐらいですね。

中野:「イベントやりたいね」と話していて、赤江さんから「やるなら武道館じゃない?」という言葉が出たんです。

—— 赤江さんからだったんですね。

中野:そのぶん「お客さんが本当にちゃんと入ってくれるかしら」ということも相当心配されてましたね。もちろんリスナーのみなさんのことは信じているんですが、何しろ平日の夜ですし、座長としての責任感からもかなりプレッシャーに感じられていたと思います。

野上:大きなイベントをやるって、その番組がどれだけ支持されているかを市場に測るってことでもありますからね。我々スタッフとしても「大丈夫ですよ!」という気持ちではいたものの、やっぱり怖さもありました。ですから、チケットがほぼ即日完売したことは本当にうれしかったです。10年をかけてこれだけ愛していただける存在になった、それを知ることができてとても心強く思いました。

 

「どうかしてる」企画の数々

——まだ明かせないことが多いと思いますが、イベント最大の見どころはどんなところでしょうか?

野上:いわゆる「ラジオイベント」という域を完全に超えてしまっているということはお伝えしておきたいと思います。ちょっと、クレイジーですよ。 どうかしてます。こんなことになるとは思ってなかったというのが、正直なところで(笑)。

中野:それは本当にそうですね。いやあ、相当に大変な準備をしています、いま。

——それはなんだか、お二人のご様子からひしひしと伝わってまいります……(笑)。しかしその分、期待もさらに膨らんできました。

野上:いや、期待してくださって問題ないと思います。それだけのイベントになっているはずですから。

中野:そうですね。たとえばお話できる範囲だと、番組でリスナーのみなさんに『たまむすび』を象徴するようなフレーズを募集したんですが、そのフレーズたちを散りばめた曲を「たまむすびオリジナルソング」として、中西圭三さんに作曲してもらいました。武道館ですし、いわゆる『サライ』のようなイメージですよね。だけどきっと、『たまむすび』らしく感動だけじゃ終わらない。

—— 豪華ですね! だけどやっぱり、そのあとに何かあるわけですね。

野上: 赤江さんはとにかく、楽しませたい、びっくりさせたい、笑顔になってほしい! という想いが本当に強いので。予定調和を壊していきたい人なんでしょうね。「ほら、こうなると思ってたでしょう?」みたいな、いい意味での裏切りを常にどこかに潜ませておきたいんだと思います。
パートナーの方々もなにせ豪華ですから、正直、並んでお話していただくだけでも本当は充分成立しちゃうんですよ。だけど、そうはしたくない、と。

中野:わざわざ足を運んでくださる人たちに向けて、なにができるのか。この感謝をどう伝えるのか。一切妥協のない作り方をしているので、ぜひ期待していただきたいと思います。

 

10年の実りを一緒に楽しんで

—— 会場のチケットは完売していますが、今回は配信もあるんですよね。

野上:そうなんです。タイトルに集約されているとおり、「10年の実り大収穫祭!」ですから、一人でも多くの方と一緒に実ったものを分かち合いたいと思っています。映像だから楽しめる演出みたいなものもたくさん用意していますので、配信もお楽しみに。

中野:こうして10年続けてこられたのも、「リスナーさんのおかげ」というのが、赤江さんはじめ一同にある想いなので。感謝はなるべく多くの方に届くとうれしいですね。

——最後に、楽しみにされているみなさんにメッセージをお願いします。

野上:宝箱のような10年の歴史の中から、厳選した内容になっていますから。間違いなく楽しんでいただけると思います。

中野:あとは、武道館まで気をつけてお越しいただいて、おうちまで気をつけて帰っていただければ……。

野上: たしかに、それがいちばん大事だ(笑)。それ以上はないですもんね。

中野:本番は楽しんでいただくだけなので! どうかご期待ください。

 

 

(右)野上知弘/2011年にTBSラジオに入社。2012年の『たまむすび』スタートから2年間ディレクターを担当。事業部、編成部を経て、2021年7月より事業部長に就任。本公演の総合プロデューサーを担当。

(左)中野堅介/2015年にTBSラジオに入社。2017年から番組制作に携わり、以降『たまむすび』のディレクターとして水曜日を担当。2021年2月から、『たまむすび』のプロデューサー就任。ほかの担当番組にPodcast番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』。


 

『たまむすび in 武道館 ~10年の実り大収穫祭!~』

●出演者
赤江珠緒 / 外山惠理 / カンニング竹山 / 山里亮太 / 博多大吉 / 土屋礼央 / 玉袋筋太郎 / RAG FAIR / Chocolat & Akito ほか
●公演日時
2022年9月21日(水) 17:30開場/18:30開演
●会場:日本武道館
〒102-8321 東京都千代田区北の丸公園2番3号 03‐3216‐5100 (代)

※配信チケット情報もこちらから↓
https://www.tbsradio.jp/c/tama10/

 

『赤江珠緒たまむすび/金曜たまむすび』

月~金曜日 13:00~15:30放送中
“世の中をパ~ッと明るく”をコンセプトに、赤江珠緒(金曜日は外山惠理)と曜日ごとのパートナーが平日お昼にお送りするトーク&バラエティー。
https://www.tbsradio.jp/tama954/
※番組公式Twitter @tamamusubi_tbsr にて最新情報更新中!

 

Photo:持田薫 Text:中前結花 Edit:ツドイ

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