第482回「切り取る論」

マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオがお送りしている「東京ポッド許可局」。4月2日の放送では・・・
鹿島:気になる言葉シリーズなんですけどね。「切り取る」「切り取り」ってよく見かけませんか?「これは切り取られましたから!」みたいな。「これは切り取りです!」みたいな。でも、切り取るよね。編集ってことですもんね。
マキタ:まるごとはちょっときついからね。
鹿島:問題は悪意とかなにか目的をもって、すごくねじ曲げて、目的のために利用して切り取るのはダメですけど、なにかをまとめてその人の主観で編集するっていうのは普通ですよね。そこがごちゃ混ぜになってませんか?
タツオ:スポーツのダイジェスト映像とかも切り取りですからね。
鹿島:たとえばそれがTBSのスポーツコーナーと、テレビ朝日のスポーツコーナー、日本テレビのスポーツコーナーで同じ試合でも視点が違うじゃないですか。だから面白かったりするじゃないですか。
タツオ:『熱闘甲子園』なんて片方から切り取ってるからね。両チーム紹介してないからね。
マキタ:「ナトゥー」でしょ、古賀シュウ曰く(笑)
鹿島:ほかの人と差をつけるために「最初からこの選手に注目して」みたいなことがまんまとハマった場合のダイジェストって面白かったりするじゃない。これも切り取りだよね。
タツオ:隠ぺいするとか、よほど都合のいいように利用するとかはね。
鹿島:その人を傷付けるためにとか、目的をもって「全然違うじゃん」っていう切り取りをする場合もあるんですけど、どうも編集とかその人の主観とかの要約も否定にかかる人がいるような気がして。それをごちゃ混ぜにしたらまずいと僕は思うんです。どうですか?だって要約って醍醐味でしょ。

タツオ:そうだね。たとえば「美味しかった」って主観が入ってるから。食のリポートとか「美味しかった」っていうのは主観だから、もっと細かい味のリポートをしてほしかったりするじゃん。
マキタ:俺のグルメトークは主観しかないよ。だって「フライパンが美味い」って言ってるんだから(笑)「フライパンがエイジングされてて美味い」って言ってるんだよ(笑)
鹿島:それはマキタさんが「マキタさん」という名前と顔で主観をもって「フライパンが美味い」って言ってるんだから、「美味いんだろうな~」って思うよね。
タツオ:アハハハハッ!
鹿島:で、その主観は否定できないじゃないですか。
タツオ:ただ「フライパンが美味い」は食事のレポートとして合ってるかどうかっていう問題ですよね。
マキタ:そういう言い回し、言いぐさ、それを面白がってくれたらいいんだけど、わりと本気で「フライパンが美味い」と思ってるのね(笑)
タツオ:もうガッちゃんだよ(笑)
マキタ:たとえばみんなが平等に美味しくできるテフロン加工のフライパンよりは、俺は鉄パンで育てた、なんだったらカピカピしちゃってるやつ、もう裏側とかが。なんか生唾出てきちゃった。
タツオ:アハハハハッ!
マキタ:あれが美味い。俺が育てた家のフライパンが一番美味い。世界一美味いよ。
鹿島:これは主観だからしょうがないんですよ(笑)
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