スマートウォッチで健康管理はできるのか

ジェーン・スー 生活は踊る

TBSラジオは今週1週間『ウェルビーイング・ウィーク~幸せな生き方、働き方を考える~』と題して様々な番組で特集をお送りしています。 ウェルビーイングは肉体的・精神的・社会的に満たされた状態を指す概念です。TBSラジオでは働き方の多様性や心身ともに健康で充実した働き方、ストレス軽減、メンタルヘルス、セルフケアなどについて考えるとともにまだまだ認知度の低い、この「ウェルビーイング」という言葉を皆さんに知って頂くためのキャンペーンをお送りしています。

そこで『生活は踊る』では、最近肉体的な疲れが溜まっている蓮見孝之アナウンサーが、自身の体調を視覚的に認知し、どう対策するかを考えるためのきっかけとして「スマートウォッチ」を紹介しました。

「スマートウォッチ」は腕時計のようなデザインをしたウェアラブル端末です。スマートフォンと連動して電子マネーに対応したり、メッセージの通知をしてくれたり、ナビゲーションしてくれたりと多くの機能を兼ね備えています。とはいえ、いきなり高い価格のものではハードルが高いと思うので比較的お手頃な価格で入手でき、健康管理の機能が充実した『OPPO Watch Free』というスマートウォッチを使用しました。オンラインショップで7,480円で買うことができました。 
ざっくりとどんな機能があるかというと… 
・時計
・メールやLINEの通知(バイブレーションでお知らせ)
・防水機能 
・歩数計
・100種類以上のエクササイズの運動ログの記録
・水分補給リマインダー(1日の摂取量を設定すると定期的に確認、記録してくれる)

他にもストップウォッチ、アラーム、天気、カメラコントロール、メディアコントロール、フラッシュライト、スマホの捜索…などなどがあります。また「HeyTap Health」というアプリと連携して体調などを管理することができます。
特に注目すべきは「睡眠の質」「いびき」をモニタリングしてくれる機能です。 毎日の睡眠時にこのスマートウォッチを装着しておくことで「睡眠時間」を記録できるほか、「深い睡眠」、「浅い睡眠」、「レム睡眠」、「目覚めている状態」といったその睡眠の中身もわかります。またスマートフォンを枕元に置いて、いびきの音や回数も記録することができます。さらに睡眠中の「平均血中酸素レベル」も計測してくれます。 

こうした機能のメリットについて、水曜日のレギュラーゲストとしてもお馴染み、医師の森田豊さんに教えていただきました。 

森田:国内外の研究で、最も長生きできる睡眠時間は7時間と報告されています。しかし睡眠時間だけではなく、睡眠の質が悪い、すなわち浅い睡眠だと、翌朝に疲れが残ったり、集中力が衰えたり、イライラしたりすることが分かっています。ですので睡眠時間とともに睡眠の質をモニターすることはとても大切です。

睡眠の質を評価するときに、いびきがとても役に立ちます。一般的に太った人にいびきが多い傾向にありますが、日本人では太っていなくても小顔の方に多く、いびきが見られます。いびきが酷くなりますと、睡眠中に呼吸が一時的に止まることがあります。これが「睡眠時無呼吸症候群」ですが、程度にもよりますが無呼吸が繰り返されて血液中の酸素が少ない状態が続くと心臓に負担がかかり、心筋梗塞、脳卒中などの発症リスクを数倍高まると考えられています。

運動しても血中酸素レベルは変わりませんが、無呼吸症候群の場合はわからないので、このスマートウォッチで、いびきの録音、睡眠時の血中酸素レベルを評価できることは、睡眠の質の評価のためにとても大事です。 なお血中酸素レベルは、例えばいびきがひどく、睡眠時に呼吸が止まるなどのことが生じた場合に下がっていきます。短い間の酸素レベルの低下では、それほど健康に悪いとは言えないですが、長い時間の酸素レベルの低下は、健康に重大なトラブルを生じます。 血中酸素濃度については、寝ているときだけでなく、今、起きているときも測ることができます。このご時世、あることの参考になるそうです(※正確な医療機器ではないので、あくまで目安程度に考えてみてください)。

森田:寝ていなくても血中酸素濃度を測れることは、例えば新型コロナに感染したときに、肺炎を生じているかどうか、中等症になっている、ある程度把握できるのではないかと思います。また、激しい運動をしているときに、自分の心臓や肺にどれぐらい負担がかかっているかを見ることもできます。93を下回るとなんらかの肺炎を起こしているか呼吸機能に異常があると言えます。90未満になると息苦しい、緊急を要して医者にかからなければならないと思います。 
そして心拍数を計測する機能も付いています。「心拍数アラート」という機能もあって、高心拍や低心拍の状態になると注意を促してくれます。身に付けて心拍数を測れるメリットについて聞いてみました。 

森田:例えば激しい運動をしているときに、心肺にどのぐらい負担がかかっているかがわかることになりますし、緊張している時にも、心拍数は上がるので、自分は緊張しているから深呼吸でもして気持ちを落ち着けようという対策にもつながります。あとは人間が1分間に発揮することのできる心拍数を「最大心拍数」と呼びます。 あなたの最大活動モード心拍数(激しい運動においても超えるべきではない1分間あたりの脈拍数)を算出するのにソウダース氏が勧めるのは、米国疾病対策センターが公開する公式(あなたの年齢を220から引く)を適用すること。

算出された数字の60~75%の脈拍数に抑えるのが、健康な活動モード心拍数を維持する秘訣。蓮見アナウンサーだと41歳なので220-41=179。これが最大心拍数。この最大心拍数の60%(107)~75%(134)の間で運動すると好ましいということになります。

定期的に運動やトレーニングしている人は気にしてみるといいかもしれません。

また「座りすぎ防止リマインダー」という、長時間座っていると「座りすぎですよ」通知をしてくれる機能もあります。

森田:オーストラリアのクイーンズランド大学で行われた調査によると、1時間座り続けると「22分」寿命が縮まるということです。座る時間が長くなると、太ももやふくらはぎの筋肉の働きが衰え、血液の流れも悪くなり、高血圧、糖尿病、癌などの病気になるリスクが高まることが報告されています(この研究結果を受けて、オーストラリアは官民一体となった‘座りすぎ防止キャンペーン’なるものを実施。「オーストラリア人よ、立ち上がれ」を合い言葉に、職場で1日2時間以上立って過ごすことを奨励)。

これなら健康管理にスマートウォッチはとても役に立ちそう。みなさんもウェルビーイングを目指して、スマートウォッチ、検討してみてください!


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