参議院選挙の投開票日前に学ぶ様々な投票方法

ジェーン・スー 生活は踊る

7月10日日曜日に迫った参議院選挙の投開票日。各地で候補者による演説が行われいたり、選挙カーが町を走り回ったりしていますよね。  

すでに「期日前投票」が始まっているので早速、投票に行かれた方もいらっしゃるかもしれません。期日前投票は7月9日(土)まで。原則、午前8時30分から午後8時まで投票ができますので、日曜日に用事があって都合がつかない方は利用してみてください(地域によって対応時間が違う可能性もあります)。

なお期日前投票の場合、投票日当日の投票所とは場所が違う場合もあります。ぜひ届いた投票用紙の封筒などを確認してみてください。スマートニュースなどのアプリでも自分の住む地区町村の期日前投票の投票所が確認できますので参考にしてみてください。  
   
この「期日前投票」については知っていますが、その他の投票方法については、利用する機会も少ないことからあまり知らない方も多いのではないでしょうか。 今後のためにも知っておいても損はないと思います。 そこで今回は、著書に『沖縄〈泡沫候補〉バトルロイヤル』がある、選挙ライターの宮原ジェフリーいちろう さんに教えていただきました。 



蓮見:障害やケガなど、何かしらの理由で、自身で投票用意紙に記入できない場合は?

宮原:「代理投票」という制度があります。投票所に行ってご本人もしくは付き添いの方などが、職員に「代理投票したい」と伝えます。申請すると職員が2名が付いてくれます。その人の状況によって対応してくれます。例えばお話しができない方であれば、候補者の名簿一覧で指を差して意思表示したり、小声で伝えたりして、1人が選挙人の指示に従って投票用紙に記入し、もう一人が、指示どおりに書いているかどうか確認します。事前に申請しなくても大丈夫です。付き添いの人が記入したり、投票する候補者を提示するのはNGです。  

スー:突然、ケガで両腕が使えなくなっても大丈夫ですね。   

蓮見:目が不自由という方はいかがでしょうか?

宮原:「点字投票」という制度があります。投票用紙は2枚(選挙区と比例)ありますが、間違えないように点字で記されています。候補者一覧についても点字で用意されていることがほとんどです。点字を打つ際に使用する点字器もほとんどの投票所に用意されています。使い慣れた自分の点字器を持ち込むことも可能です。投票所の職員が補助を行ってくれるので、付き添いの方は見守っていてください。     
  
【参考】総務省「代理投票」と「点字投票」 

スー:自宅などを離れられないという方は?  

宮原:制限はありますが一定以上の障害者手帳の等級だったり要介護5以上の方が使える「郵便等による不在者投票」が使えます。 対象となる障害の区分や、障害等の程度についてはウェブサイトでご確認ください。予め自治体の選挙管理委員会に投票用紙など必要書類を請求します。送られてきた投票用紙に自宅などで書いて自治体の選挙管理委員会に送付します。送ってもらって送り返すので、当日送ってもらって当日投票というのはできません。多くの自治体では選挙期日の4日前までに申し込みが必要です。交通の便が悪い自治体ならもう少し期限が早まる場合もあります。  

【参考】総務省「郵便等による不在者投票」 

蓮見:新型コロナウイルスに感染して、投票日が自粛期間にかぶる場合は?  
   
宮原:新型コロナウイルス感染拡大を受け去年から「特例郵便等投票」という制度ができました。こちらも郵便等投票制度と同じく選挙期日の4日前に申請すれば、郵便を使って投票することができます。  

スー:ということは選挙期日前4日後に感染した方は、この制度は使うことができないのね。

蓮見:濃厚接触者と認定された方は?  

宮原:政府の見解では投票は「不要不急の外出」に当たらないという見解が示されていますので、投票所等での投票が認められています。ただ、マスクの着用や手指の消毒などの感染拡大の予防徹底はお願いされています。  

【参考】総務省「特例郵便等投票」 

蓮見:ほかにも投票の方法が?  
   
宮原:仕事や旅行などで、選挙人名簿に登録されている市区町村以外の場所に滞在している方は、「滞在地での不在者投票」という制度があります。例えば青森に住民表があって、今は東京にいるという方は、青森の投票用紙を取り寄せて投票する方法もあります。これも早めの申請が必要です。ほかにも海外在住の方は「在外投票」、船に乗っている方は「洋上投票」、南極の調査員は「南極投票」と、みなさんの民意を反映させるための制度が整えられています。  

スー:海外ではオンラインでの投票制度もありますが、それで不便なところは無くなるのでは?  

宮原:オンラインでの投票は制度として難しく、海外でも導入している国は少ないです。投票の秘密の保持ができなくなる懸念があり、例えば上の立場の人が「この場で●●に投票しろ」ということを防ぐことができなくなります。  

スー:パワハラ投票なんてこともあり得るのね。新型コロナウイルスにいつ誰が感染するかわかりませんし、その他の投票方法についても、知らないと投票自体を諦めてしまう可能性もあるので、まずは知っておくということも大事になりそうですね。  
宮原さんとTBS澤田大樹記者、南部広美さんがすべての選挙区の解説をしたYouTube番組「参院選全選挙区総ざらい2022!」も今回の投票の参考にしてみてください!
  

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