哲学における「言葉」の大切さ 哲学者の萱野稔人さん & 特別企画 早稲田大学「理工展」のスタッフにキャンパスライフを取材 7月4日放送分▼石井大裕×美空×嘉蓮(TBSラジオ ・月曜21時~)

TOMAS presents High School a Go Go!!

「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまくいろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。

パーソナリティはTBSアナウンサーの石井大裕です。

 

2022年7月4日 放送

スタジオは、高校3年生の美空(みく)さん、高校3年生の嘉蓮(かれん)さんとお送りしました。

高校生の主張

毎週、番組のリポーターが各地の高校にお邪魔して、直撃インタビューする「高校生の主張」のコーナーです。

今週も「特別企画」です。高校生の皆さんに、今後の進路の参考にしていただきたい情報をお届けします。取材に伺ったのは、東京都新宿区の早稲田大学「西早稲田キャンパス」です。こちらで活動している、早稲田大学理工展連絡会にお邪魔しました。

いずれも3年生で、代表の若杉遼太(わかすぎ・りょうた)さん、副代表の小笠原のりこ(おがさわら・のりこ)さん、会計の高橋壮(たかはし・そう)さんに片桐千晶リポーターがお話しを伺いました

片桐千晶リポーター:学部・学科の特徴や、キャンパスの魅力を教えてください

学生の皆さん:「私は先進理工学部の電気情報生命工学科というところに所属しています。簡単に言いますと、電気と電子と情報と生命という4つの分野が学べます。その分野の中の好きなものを選択して勉強しています。(具体的には)生命系の実験というものがあるのですが、我々3年生の場合ですと、新型コロナウイルスの判定によく使われているPCRで遺伝子を増幅する実験など、現代に繋がった研究も行っています」(若杉さん) 「私は創造理工学部の経営システム工学科に所属しています。経営システム工学というとイメージがしづらいかなと思いますが、こちらは幅広く理工系の知識を学んで、それを応用して社会システムを構築したり、経営に役立てていこうという学科です」(小笠原さん) 「(学んでいるキャンパスは)東京メトロ副都心線の西早稲田駅に直結していて、アクセスがとても良いです。最大の特徴として個人的に好きなところは、緑がけっこう多く、周りが公園になっていて、都心には珍しく、気分転換にとても良いと思うところが魅力的です。そこでお昼休みなど、皆でワイワイしたりするのが良いなと、いつも思っています」(高橋さん)

片桐千晶リポーター:卒業後の進路、将来、就きたい職業を教えてください

学生の皆さん:「漠然としたものですが、先ほど電子系と電気に興味がある申しました。その中でも半導体に興味がありまして、大学生活の1年生で半導体の勉強をしてすごく面白いなと思ったので、将来は半導体に関する仕事をやってみたいなと思っています」(若杉さん) 「まだ、将来の職業は決まっていないのですが、まず大学院に進学して、自分の専門を含めて、何かその中で、人の力になれるような、どうすれば人の力になれるのかということを探っていきたいと思っています」(小笠原さん) 「僕も大学を卒業したら大学院に進学したいなと思っています。将来、就きたい職業は具体的に決まっていないのですが、なるべく多くの人の暮らしを支えられるような仕事に就ければいいなと思っております」(高橋さん)

皆さんには、高校生の頃と大学生になってからで変わったことも伺いました。ぜひ、お聴きください!

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なんでも課外授業

「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」をゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。今週も、哲学者で津田塾大学教授の萱野稔人(かやの・としひと)さんをお迎えしました

萱野稔人さん

1970年生まれ、愛知県のご出身です。早稲田大学を卒業後、フランス・パリに渡り、2003年に「パリ第十大学大学院」の哲学科博士課程を修了しました。現在は、津田塾大学教授として教鞭をとる一方、専門である「哲学」や「社会理論」に軸足を置きながら、執筆や、テレビやラジオのコメンテーターとして現代社会の問題を幅広く論じています。主な著書に「国家とはなにか」「新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか」「リベラリズムの終わり その限界と未来」などがあります

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石井大裕アナウンサー:番組を聴いてくれている高校生で、哲学に興味あるという生徒さんには、萱野先生はどんなアドバイスを送りますか

萱野稔人さん:素晴らしいことだなと思いますよね。学問として哲学を学ぶのか、哲学を基盤としていろいろな学問を勉強するのかということで、二つ、選択肢がありますから、必ずしも哲学そのものを勉強する必要は無いだろうなとも思っています。哲学に興味があっても。哲学の世界の半分以上は、過去の偉い哲学者が言ったことの読解や解釈などが占めていますので、そういうことに必ずしも興味はないけれども、哲学的に考えることには興味があるという方が大勢いらっしゃると思うんです。そういう方は、哲学をやっても良いし、他の学問を哲学的に深めてもらっても良いかなと思っています。(哲学の研究者として成功しやすいのはどんな人なのでしょうか?)一つは周りに流されにくい人、周りに流されない人です。そして、言葉について厳密さがある人です。言葉の運用において、言葉を的確に使おうと思っている人は、哲学の素養があります。結局、哲学は、言葉によっていろいろな問題を考える営み、広く言えば「言葉と思考のリテラシーの学問」なんですよ。ですから、大事になるのは言葉です。言葉は考えることと直結していますから、言葉に敏感で、少しこだわる人は哲学の素養があるなと思いますね。

石井大裕アナウンサー:萱野先生、高校生の皆さんにメッセージをお願いします

萱野稔人さん:一つ言えるとすれば、「人生はとても長い」ということですね。高校生の時にイメージしているものとは全く違うことが、人生ではたくさん起こります。今、平均寿命を見ると、男性も女性も80歳以上生きるわけですよ。大学出てからも約60年あります。その間に、本当に予想していなかったいろいろなことを聞きますし、人生のあり方も、全く予想してないようなことが予想しない形で展開することがじゅうぶんにありえます。ですので、あまり気にしないことですかね。いろんなことを。「これをしなかったから人生がもう終わり」だとか、「上手くいかなかったから、もうこの先暗い」などと、あまり考えない方が良いかなという気がしますね

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番組は下記のバナーをクリックして、radikoのタイムフリーでお聴きください!放送後1週間以内、聴くことが出来ます!

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