【若狭湾の日】レンタサイクルで歴史旅! 難攻不落の山城と若狭国吉城歴史資料館へ

若狭湾の日

福井県若狭湾エリアの観光情報をお届けするTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー《若狭湾の日》」。2022年5月29日放送では美浜町から「若狭湾サイクリングルートと三方五湖をめぐる“ゴコイチ”コース」を取り上げました。今回のブログでは、JR美浜駅からレンタサイクルで行ける話題の歴史スポット「若狭国吉城(くによしじょう)歴史資料館」をご紹介します。

 

国境を守る「難攻不落の城」

若狭国吉城歴史資料館はJR美浜駅から敦賀方面へ約3㎞、レンタサイクルで15~25分ほどの美浜町佐柿(さがき)にあります。戦国時代の山城である国吉城址(くによしじょうし)と、その城下町として造られた佐柿の町並みを紹介する資料館として2009年に開館しました。

国吉城は「難攻不落の城」として歴史ファンに知られています。それは戦国時代10年近くに渡り、越前朝倉氏の猛攻に耐え抜き、後に織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑が朝倉攻め中継の本営としたからです。

築城は弘治2年(1556)、城主は若狭国守護武田氏の重臣・粟屋越中守勝久(あわやえっちゅうのかみかつひさ)。越前国と若狭国の国境にあることから「境目の城(さかいめのしろ)」の役目を果たしていました。

 

歴史資料館で旅の面白さを深める

国吉城を紹介するのが、麓にある「若狭国吉城歴史資料館」です。ここに自転車を止めて、通称・城山(標高197・3m)山頂にある本丸を目指す(片道約30分)のが今回の旅のハイライト。感動を深めるためにも、まずはお勉強。資料館の建物は、江戸時代の大庄屋・旧田辺半太夫家住宅(きゅうたなべはんだいけじゅうたく)の母屋を移築したもので国の登録有形文化財です。

大野康弘館長に国吉城の特徴を伺うと、「ひとつは戦国時代の典型的な山城であること。尾根筋に曲輪(郭、くるわ)という土塁などで区画したエリアが段々に配置されています。これは連郭式縄張り(れんかくしきなわばり)といい、狭い山の尾根筋では高低差を利用して城を築く際に用いられました。」

「もうひとつの特徴は、山の上は戦いのための砦・詰の城(つめのしろ)と位置づけ、麓に普段の生活に使う居館を設けていることです。また、現在資料館が建っている地は居館跡の南に位置し、江戸時代に小浜藩の佐柿町奉行所が建てられました。明治維新で建物は払い下げとなり各地に移築されますが、資料館の一部として座敷や門の扉が約150年ぶりに元の場所に戻りました。こちらもご覧いただけます。」

冒頭でも掲載したこのイラストは、資料館で紹介されている「国吉城推定復元鳥瞰図(香川元太郎氏作)」です。

 

「山城トレッキング」で戦国の舞台へ

資料館を後にして、整備されたつづら折りの山道を登ること約30分。分岐があり、右は本丸跡、左の曲輪群からは若狭湾や国道27号線沿いの街並みが見下ろせます。本丸跡では、曲輪跡や石垣などの遺構を見られます。

写真の石垣は戦国時代末期のもので、2000年から始まった発掘調査で出土したそうです。「土づくりの山城跡と考えられていましたが、総石垣の城跡が見つかり大変な発見でした」と大野館長。資料館では、様々な史料や発掘調査出土品のほか、模型や写真、解説パネル、映像などで国吉城と佐柿の450年の歴史を紹介しています。

 

自転車で快適に城下町めぐり

資料館のある佐柿地区は、国吉城の城下町として整備され、江戸時代には丹後街道の宿場として栄えました。当時を彷彿させる町並みや風情が、例えば町家や造り酒屋、高札場跡や関所跡の碑などが点在しています。自転車でのんびりめぐるのも楽しみです。

最後に大野館長からメッセージをいただきました。
「整備された山道とはいえ、所々に急斜面もあり、難攻不落と言われた山城を体感できます。本丸跡から見下ろす景色もいいものです。『続日本100名城』でもある国吉城址を資料館とセットにして、ぜひ歴史旅をお楽しみください」。

レンタサイクルで行く歴史旅、発着はJR美浜駅など小浜線沿線からどうぞ。

【若狭国吉城歴史資料館】福井県三方郡美浜町佐柿25-2/開館9時~17時
(12月~3月は開館10時~16時30分)※入館は閉館の30分前まで/月曜(月曜が休日の場合はその翌日)・祝日の翌日・年末年始休/大人100円、中学生以下50円/JR美浜駅から自転車で約15~25分(駅から路線バスあり)/℡0770-32-0050

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~追伸~
次回TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー《若狭湾の日》」の放送は、2022年6月26日。福井県若狭湾エリアの観光情報を毎月、生放送でお届けしています。どうぞお楽しみに! 

文=旅ジャーナリスト・のかたあきこ
写真提供=若狭国吉城歴史資料館、美浜町、(一社)若狭美浜観光協会

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