『SDGs企画』 地球温暖化対策として、今、出来ることは? 東京大学客員准教授の松本真由美さんに聞く & 香蘭女学校中等科・高等科の「SDGs活動」に取り組む2人 6月13日放送分▼石井大裕×美空×嘉蓮(TBSラジオ ・月曜21時~)

TOMAS presents High School a Go Go!!

「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまくいろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。

パーソナリティはTBSアナウンサーの石井大裕です。

 

2022年6月13日 放送

スタジオは、高校3年生の美空(みく)さん、高校3年生の嘉蓮(かれん)さんとお送りしました。

高校生の主張

毎週、番組のリポーターが各地の高校にお邪魔して、直撃インタビューする「高校生の主張」のコーナーです。番組では今年も、いろいろな角度から「SDGs」、持続可能な開発目標について取り上げています。今週と来週は、その第三弾です。

今週と来週、ご紹介するのは、東京都品川区にあります、香蘭女学校中等科・高等科です。香蘭女学校中等科・高等科は、創立が明治21年(1888年)という伝統ある中高一貫の女子校で、キリスト教の精神を教育の基盤に置きながら、長年、日本人としての心を育む時間を大切にしている学校です。

今回は、香蘭女学校で「SDGsの活動」を展開している2年生の赤松花帆(あかまつ・かほ)さんと、加藤乃絵奈(かとう・のえな)さんに、片桐千晶リポーターが伺いました

片桐千晶リポーター:お2人は具体的にどのようなSDGsの活動をしているのか教えてください

生徒の皆さん:「私達は『未来へ繋げるファッションのあり方』、『藻を使用した新繊維の提案』というテーマで活動しています。藻類である『サヤミドロ』を利用し、光合成のできる衣類を作ることが出来るのかを検証しました。サヤミドロはすごく繊維質で、化学繊維はとても環境負荷が大きい産業と言われているので、化学繊維に代わる環境に良い繊維を作ることが出来ないかと考えて、生物利用による物質生産を考えました。(『布バンク nkコーポレーション』という活動もされていますね)布バンクはアパレル企業と連携し、廃棄布を回収するものです。衣類を作る上で出てくる廃棄残布を布バンクとして回収し、その布を売り上げた金額の一部を企業に返還するという案です。nkコーポレーションとは、私たち2人の名前のイニシャルを取って作った名前です」(加藤さん) 「(お2人は『みらい甲子園』にも出場していますね?)こちらは藻ではなくて、廃棄残布と廃棄食品を利用して新たなファッションを作れないかという点で研究しました。今、持っているものや捨てられているものなど、不要なものから何か出来ないかと考えて、廃棄される布に着目しました。廃棄食品については、食べ物の皮や食べられない部分で天然染色が出来るということから、廃棄食品が使えるのではないかと考えました」(赤松さん)

 片桐千晶リポーター:お2人のこれからの活動予定などを教えてください

生徒の皆さん:「現段階で2人での活動は、主に企画なので専門家や企業の方などにアドバイスをいただいたり、協力してもらったりして、この内容を、より深めていきたいと思っています」(赤松さん) 「同じく2人で、これからも活動を広げていきたいと思っているのですが、私個人でやっていることとして、現在、藻の生物利用による物質生産の研究を進めています。生物室で藻の培養をしたり、衣類として使うことが出来るのかを研究で検証しているところです」(加藤さん)

お2人にはさらに、同じ高校生がSDGsや環境に関心を持つにはどうしたら良いのかについても伺いました。ぜひ、お聴きください

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なんでも課外授業

「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」をゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。このコーナーも「SDGs」の特集企画です。今週と来週、お迎えしたのは、東京大学客員准教授の松本真由美(まつもと・まゆみ)さんです。

松本真由美さん

熊本県のご出身です。上智大学に在学中からテレビ朝日の報道番組のキャスターやリポーター、ディレクターとして取材活動を行いました。大学卒業後、NHK BS1のワールドニュースのキャスターとして「ワールドレポート」などの番組を担当。2008年から、研究員として東京大学で環境・エネルギー分野の人材育成プロジェクトに携わり、2013年から、教養学部客員准教授として、環境とエネルギーの観点から持続可能な社会の在り方をテーマに研究に取り組むほか、教育活動に携わっています。さらに、講演、シンポジウム、執筆など幅広く活動されています

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嘉蓮さん、美空さん、石井大裕アナウンサー:高校生(学生)が環境問題に対して出来ることは、何かありますか

松本真由美さん:まず出来ることとして、「省エネルギーを徹底する」という点が大事だと思っています。世界での「脱炭素」の政策の柱も、まず、出来るだけ省エネルギーをするということと、エネルギー転換が重要なんですね。それは石油、天然ガス、石炭などの化石燃料から、脱炭素のエネルギーに転換をしていくということですね。自宅に太陽光発電を導入されていらっしゃるという方は、これも脱炭素の取り組みになるわけです。ですから、自らが出来ることとしては、まず、省エネルギー徹底してやるということと、エネルギー転換はお金がかかる部分もありますので、ご自宅で出来ることをご家族と検討して「太陽光発電を導入する」ですとか、「蓄電池を入れる」ということもあるのではないでしょうか。(高校生が大人になった時、どういう社会になっていますか?)このまま放置してしまうと、世界の気温の上昇が、現状よりも最大で工業化以前と比べて4度上がると言われていますので、相当上がってしまうことが懸念されます。すでに1850年以降、地球の平均気温が1、06度上がったということは、IPCC=国連の気候変動に関する政府間パネルという集まりが評価しています。これは、疑う余地が無いと、それも人間活動に起因しているということを言っています。ですから、産業でも、例えば自動車は、やはりガソリン車やディーゼル車というのは、化石燃料由来の燃料を使っていますので、温室効果ガスの排出が多いわけですよね。ですから、これを、クリーンなエネルギーを使っていこうということで、例えば燃料電池自動車や、電気自動車に替えるということで、大人になって乗り物を選ぶときに電気自動車やハイブリッド車を考えるという、そうした選択もできるのではないでしょうか

石井大裕アナウンサー:どんなことを心がけてゆけば良いのでしょうか

松本真由美さん:「賢い選択」をしてほしいですね。エアコンの効率的な使い方ってどうなんだろうと考えると、実はスイッチをつけたり消したりすると、エネルギー効率があまり良くなくてエネルギーを使ってしまうので、ある程度の温度でずっと使うほうが温室効果ガスの排出が少ないです。自動車で出掛けるのも良いのですが、公共の乗り物を使うと脱炭素化になります。あと、自転車を使うのも良いですね。シェアサイクルも良いですし、自動車も乗り合って行くなどの工夫があると、脱炭素に繋がるというところがありますね。(高校生にメッセージをお願いします)やっぱり、日本のエネルギー事情を知ってもらいたいです。日本はエネルギー自給率がわずか12%しかありません。こうした現状だけれど日本は先進国で、実は温室効果ガスの排出が世界で5番目に多いです。持続可能な社会を築いていくためにはどうしたら良いのだろうということで、今後、地球温暖化対策もあるし、化石燃料は減らしていかなければいけないですね。使うことを減らして、再生可能エネルギーなどのサステナブルなエネルギーに転換してゆかなければならないということで、2030年は、もう、大人になっていますよね。これからの時代を担っていくのは、まさに若いお2人たちなんです。ですから、やっぱり、地球環境の問題を今からしっかり考えていくという意味では、エネルギー問題と直結しています。エネルギーが無いと私たちは生活できないんですよね。だから、どうしたら良いのかということを、ぜひ皆さん、グループでもしっかり考えていただきたいなって思っています

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