【若狭湾の日】鯖街道はじまりの街にある「小浜市鯖街道MUSEUM」へようこそ

若狭湾の日

福井県若狭湾エリアの観光情報をお届けするTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー《若狭湾の日》」。2022年4月24日放送では小浜市の「小浜よっぱらいサバ」をお届けしました。今回のブログでは、注目の鯖スポット「小浜市鯖街道MUSEUM」をご紹介します。 
 

小浜市は「鯖街道はじまりの地」

小浜市鯖街道MUSEUMはJR小浜駅から徒歩約6分、小浜はまかぜ通り商店街のアーケードを抜けた先にあります。旧いづみ町商店街にあった鯖街道資料館が令和2年、この地に新装オープンしました。まちの駅・旭座の近くです。

「まずは広場入り口で写真を撮ってみてください」と、駅前の若狭おばま観光案内所でのアドバイス。すると「飛び出す鯖」写真が、トリックアート効果で出来上がります。びっくり、どっきり、臨場感がありますね!

MUSEUM入り口へ続く広場には、鯖街道の起点から終点までの道標と、難所と言われた針畑峠(はりはたとうげ)を模した築山や琵琶湖をはじめ、ルート上のスポットが砂利敷などで表現されています。

鯖街道とは、小浜市から若狭町の熊川宿を経由し、滋賀県高島市の朽木宿を経て京都の大原、出町柳に至る約72㎞の若狭街道をはじめとした小浜から京都までのいく筋もの道の総称です。若狭街道の名がありますが、若狭湾で獲れたサバなどの魚介類が行商人に担がれ徒歩で京都に運ばれたことから「鯖街道」の名でよく知られます。鯖街道の言葉は、「生塩鯖して担(にな)い京に行き仕(つかまつ)る」という古い記録の一文に由来すると伝わります。鯖街道はいくつかのルートがありますが、「京は遠ても十八里」と最短ルートで親しまれたのが若狭街道ルート。小浜は「鯖街道はじまりの地」なのです。

 

展示は「海ある里から山を越え都へ」

では館内をご案内しましょう。メイン展示ケースには都に食を献上した御食国(みけつくに)若狭と鯖街道のルートに沿った歴史パネルがあります。そして貴重な資料が歴史パネルの流れ(海→里→山→都)で紹介されています。 
現在は、海(矢代観音堂絵馬、航海安全を願った古河屋北前船の船仏〈船玉〉、焼鯖レプリカ)→ 里(和多田六斎念仏鉦〈安永九年(1780)銘〉、若狭瓦〈獅子・軒瓦〉)→ 山(上根来の牛馬鞍と作業用わら籠)→ 都(上賀茂神饌の写真と鯖寿司レプリカ)を展示しています。

モニターでは約6分の映像「都から小浜に受け継がれてきた祭礼たち」を紹介。小浜市を代表する奈良東大寺二月堂ゆかりの「お水送り」、雲浜獅子(うんぴんしし)獅子舞で有名な「お城まつり」、八幡神社の例祭「放生祭(ほうぜまつり)」をはじめ、様々に楽しめます。小浜市には都にゆかりの祭礼が多いのですが、それは鯖街道が文化往来の道でもあったことの証です。

壁には、古写真「魚を売りにいく女性たち(大正時代)」「小浜漁連の鯖水揚げ(昭和50年代)」や「鯖釣船」などの絵図を展示。中でも注目は、船絵馬実物大パネルで、小浜市役所文化交流課の赤崎泰文さんは、「小浜を代表する北前船船主、古河屋と木綿屋の船絵馬です。江戸時代でこのような多くの船を描いた船絵馬は全国にほとんどありません。明治時代以後、徐々に出始めます。船の帆の反数などで船の積載量などもわかることから貴重な資料です」と説明します。小浜が港を中心に栄えた歴史がしのばれます。

赤崎さんによると、小浜市鯖街道MUSEUMは日本遺産ガイダンス施設であるということ。2015年に文化庁の「日本遺産」第一号に認定された、鯖街道にまつわる歴史ストーリー「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国若狭と鯖街道~」を、季節による展示替えなども行いながら紹介しています。しかもここ、無料です!!

 

高校生目線で小浜の魅力を再発見

 こぢんまりした施設内に見所が満載で「小浜暦」も必見。これは「フェノロジーカレンダー」という地域の自然と人の営みを表した生活季節暦です。若狭高校の生徒が制作に参加。祭礼行事、食の旬を中心に小浜ならではのイベントなども含めて高校生目線での魅力を再発見して、カレンダーにまとめたそうです。

「参加した生徒さんたちには、『いろんなことを調べてみて小浜のことがもっと好きになった。自信をもって小浜を紹介したい』という感想をいただきました」と赤崎さん。MUSEUMに自分の痕跡があるなんて自慢できますね!

もうひとつ。季節ごとに祭りに関する展示替えが行われていて、現在は北海道小樽市の鰊御殿に使用されていた若狭瓦(平瓦)を紹介。全国に名を馳せた若狭ブランドの痕跡に出合えます。

いづみ町商店街にあった「さば街道起点」を示すプレートも敷地に健在です。
いづみ町の歴史は江戸時代に遡り、若狭湾で陸揚げされた海産物や物資の集積等、物流の拠点として江戸時代初期に小浜市場が整備されます。案内板にはこう説明されています。「市場は上市場(かみいちば)・下市場(しもいちば)・狭市場(せまいちば)という名称で残され、上市場の近くに《いづみ町商店街》が形成されました」。海産物の集荷業者や廻船問屋などの商店が軒を連ね、鯖街道を通って京都へ運ばれました。

赤崎さんは「道路拡幅工事などが完了し、生まれ変わった小浜市鯖街道MUSEUM、鯖街道の起点の小浜市にぜひお越しください」とPRします。楽しく学べる観光施設で、とっておきの旅写真もどうぞ!「北前船乗船」のトリックアート写真も人気です。

【小浜市鯖街道MUSEUM】
福井県小浜市小浜広峰17-1、9時~17時、火曜・年末年始休、無料、JR小浜駅から徒歩約6分。交流フロア・屋外広場は貸しスペースとしても有料開放、施設に関するお問い合わせは、小浜市役所文化交流課 TEL:0770-64-6034

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~追伸~
次回TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー《若狭湾の日》」の放送は、2022年5月29日。福井県若狭湾エリアの観光情報を毎月、生放送でお届けしています。どうぞお楽しみに! 

 

文=旅ジャーナリスト・のかたあきこ/ 写真提供=小浜市、(一社)若狭おばま観光協会

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