出会いとつながりが縫い合わされる山梨県上野原市での継業

地方創生プログラム ONE-J

全国の皆さんと電話でおしゃべり!ニッポン列島生電話「ローカルレコメンド」。
「ONE-J」と「地域と人を結ぶマガジンTURNS」のコラボ企画が4月から始動しています!
TURNSプロデューサー堀口正裕さんをパートナーに迎えた5月15日の放送では「継業を選ばれた方々」とお電話をつなぎました。

日本の未来を救う新しい仕事のカタチ…それが「継業」。
後継者不足により、年間で5万件もの数の中小企業が廃業しています。
地域に根付くお店や会社、そして古くから伝わる技術や産業などを、意欲のある第三者が、想いと共に事業を継承していくのが「継業」という方法です。

縫製工場の事業を夫婦で継業した山梨県上野原市にある有限会社井奥の坂戸幸雄さんにお話をうかがいました。

有限会社井奥は、もともと兵庫県三木市にあった縫製工場です。
東京でweb関連の仕事をされていた坂戸さんは、起業または継業での会社経営を目指していました。
坂戸さんの奥様がアパレル関係のお仕事をされていたことから、有限会社井奥とおつきあいがあり、事業を引き継いでくれる後継者を探していることを知り、ご夫婦での継業を決意しました。

空き家バンクを活用し、1階が工場2階が住居の旧製材工場の物件に出会ったことや信頼できる移住コーディネーターさんとの出会いもあり、山梨県上野原市を気に入った坂戸さんは上野原市へご家族で移住、有限会社井奥の事業をスタッフ3人を含め兵庫県から移転しました。

兵庫県から移住したスタッフの皆さんは、豊かな自然を気に入り、東京へも近いことから、観光やお買い物など、上野原での暮らしを満喫されているそうです。

継業後、アパレルブランド「AGLUCA(アグルカ)」を立ち上げた坂戸さんは、今後、スタッフと一緒に軌道に乗せるのを目標にされています。

予算少なめで小さく始め、徐々にアレンジを加えて行くこと。
「地域のご理解あっての経営なので、地域の皆さんとのつながりを大切にしてもらいたい」と、継業を希望する人へのアドバイスを語る坂戸さん。

子育て中の坂戸さんは、地域とのつながりの大切さを実感することが多く、居心地の良さを感じているそうです。

「継業のメリットは、起業と比べリスクが少なく、坂戸さんご夫婦のように自分のスキルを生かすことができること」と語る堀口さんでした。

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