【音声配信】「これからの専門家の話をしよう~いま考えたい『専門性』との付き合い方」Part8(外伝2)▽批評の解釈の余地、当事者批評、倍速問題▽2022年4月24日【文化系トークラジオLife】

文化系トークラジオ Life ニュース版

↑斎藤哲也さん 撮影:ササキミチヨ       
 
出演:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、永田夏来、倉本さおり、塚越健司、山本ぽてと、斎藤哲也        

◯解釈の余地  
・いまの時代は解釈の揺れをあまり許さない風潮がある(塚越)  
→『鬼滅の刃』は解釈の余地がないくらい話がわかる。透明な言葉(塚越)  
→作品を多様な読み解きをすると文化盗用になる可能性がある(速水)  
→文化の盗用が海外では最もセンシティブなポリティカルコレクトネス(charlie)  
→昔は曲をカバーすることで批評性があると褒められた。批評性だと思われていたものが暴力性だと捉えられる変化(速水)  
・無いルールがあることになっている、ネット上のマナー講師問題(速水)  
・「作家の意図通りに受け取るのが正しいのであり、それ以外の解釈を持ち込むのはけしからんのだ」と作家以外の人が言う(charlie)

◯当事者性、当事者批評  
・私自身何度か転職活動を重ねて今も転職活動をしているのですが、巷で取り上げられるジョブ型等メディアで多く取り上げられるキラキラした言説やアプローチに対しての違和感を大学生当時から感じていて、労働や働き方といった領域については大学生の頃から知見をピックアップしています。この番組でもお馴染みの常見陽平さんをはじめとした色んな労働や働き方周りの専門家の知見を収集して自分自身の選択に対して参考にしています。(メール・おにぎりさん)  

→労働や就職は自分の周りを参考にしがちな分野なのに、専門家を参考にするのは素晴らしい(山本)  
→専門家の知見を当事者の問題として引き受けて、専門家のように考えたり判断する分野がある。自分が自分の専門家になって研究していく(charlie)  
→定量化する自己。データとしては良いが、AIに指導されるのは嫌。最終的に専門性は自分に肉薄した問題(塚越)  
→同じような問題を抱えている人たちで話をするのが大事。いくら自分が自分の専門家でもひとりだと煮詰まってしまう(斎藤)  
→当事者批評。自分と重ねるような批評の仕方(斎藤)  

・人が専門知を求める時には、気をつけることがあるのではないかと思います。それは、聞いたことや得たことをオウム返しに言うだけでなく、自分自身の考えとうまく噛み砕き、より良い生き方の手がかりにしていくということです。専門的な見方を「参考」にすることをテーマにしているから、重要だと思います。「詳しい人が言っているから」、「周りが従っているから」と盲信的になることは避けていきたいです。(メール・Echigo-yaさん)  
→10しゃべるためには、100知らないとしゃべれない(塚越)

◯何でも知りたいから1.5倍速  
・世の中的に知らなきゃいけないことが多すぎる(塚越)  
→知らなきゃいけないことが多くなりすぎたように感じてるのはなんでなの(charlie)  
→間違っていたことを直していくから試行錯誤するし、そこから自分の最適解ができてくるのに。「情報が多い中で精査しないと損する!」みたいなのは何か思い込まされてると思う(charlie)  
→変な情報は入れたくない、良質な情報を入れたい。大量に情報を仕入れたい(塚越)  

・何でもかんでも1.5倍速で見る。圧縮された情報がグワーッと入ってくる(塚越)  
→コスパ意識とは違うの?(斎藤)  
→タルい(塚越)  

・初回の授業で強調すること「対面の講義は一時停止も巻き戻しもない」(charlie)  

・塚越くんが言ってるのはたぶん、「自分に入ってくる情報なり解釈なりは自分にコントロール権があって、それを侵害されるのが我慢ならん。思い通りに整理しておきたいのに、なんでノイズ入れてくんの?」っていう話だと思う(charlie)  
→そのコントロールは、主体的に自分が選ぶより「コレがいいですよ」というおすすめパックをぜんぶやる(塚越)  

・専門家の知識を誰でも簡単に得られるようになるから、「自分も詳しくならなきゃ」みたいな気持ちになっちゃう。そうすると、できない人を見る喜び、安心があると思う(山本)  
→「普通ってこうだよね、仲間レベルならこうだよね」という情報が求められる(charlie)  
→ゲーム実況の人気のひとつは、友だちの家でゲームを見ているのと同じ感覚を味わいたいから(charlie)  

text by ササキミチヨ   
 

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